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03月19日-02号

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  1. 善通寺市議会 2018-03-19
    03月19日-02号


    取得元: 善通寺市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-19
    平成30年 3月定例会        ┌─────────────────────┐        │      平成30年3月定例会      │        │  善 通 寺 市 議 会 会 議 録  |        │       3月19日 (月)      |        └─────────────────────┘                午前 9時0分 開議〇出席議員 16名 1 番      田 中   渉   │   10 番      大 平 達 城 2 番      宮 武 昌 史   │   11 番      林 野 忠 弘 3 番      安 井 一 博   │   12 番      内 田   等 5 番      川 向   武   │   13 番      大 西 智 晴 6 番      竹 森 千 津   │   15 番      大 西 富士子 7 番      中 村 晋 章   │   16 番      氏 家 寿 士 8 番      金 崎 大 和   │   17 番      内 田 信 吾 9 番      寿賀崎   久   │   18 番      上 田 博 之   ──────────────────────────────────〇欠席議員 なし   ──────────────────────────────────〇説明のため会議に出席した者 市長         平 岡 政 典 │ 総務部政策課長    我部山 美 治 副市長        杉 峯 文 昭 │ 総務部総務課長    尾 池   修 教育長        森   正 司 │ 総務部防災管理課長  渡 辺 公 照 総務部長       池 脇 貴 司 │ 市民生活部税務課長  光 家 利 春 市民生活部長     近 藤 浩 行 │ 市民生活部環境課長  大 川 浩 司 保健福祉部長     岸 上   博 │ 保健福祉部保健課長  坂 本 修 治 産業振興部長     大喜多 敬 一 │ 保健福祉部高齢者課長 香 川 あけみ 都市整備部長     加 藤 光 宏 │ 産業振興部農林課長  関   公 昭 消防長        香 川 英 幸 │ 農業振興部商工観光課長芝   秀 和 教育部長       笹 川 龍 一 │ 都市整備部土木都市計画課長                    │            白 川 哲 雄 総務部秘書課長    尾 崎   篤 │   ──────────────────────────────────〇議会事務局出席者 事務局長       櫛 田 真 作 │ 書記         小 林 弘 明 次長         中 山   淳 │   ──────────────────────────────────〇議事日程(第2号) 日程第1 会議録署名議員指名について 日程第2 一般質問   ──────────────────────────────────〇本日の会議に付した事件 日程第1会議録署名議員指名についてから日程第2一般質問まで   ────────────────────────────────── ○議長(田中渉君) おはようございます。 定足数に達しましたので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりでございます。             ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 会議録署名議員指名について ○議長(田中渉君) 日程第1、会議録署名議員を指名いたします。 署名議員には、中村晋章君、金崎大和君を指名いたします。             ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第2 一般質問 ○議長(田中渉君) 日程第2、一般質問を行います。 順次質問を許します。 質問、答弁ともに簡潔明瞭に発言されますようお願いしますとともに、通告範囲を超えた発言はされませんよう、あわせてお願いいたします。 まず最初に、大西富士子君。             〔15番(大西富士子君)登壇〕 ◆15番(大西富士子君) おはようございます。15番大西富士子でございます。通告に基づきまして一般質問をさせていただきます。 まず最初に、空き家を対策から活用への取り組みについてお伺いをいたします。 これまでも善通寺市では、空き家対策活用策にさまざま取り組んできました。これまでを振り返って、近隣への迷惑、保安対策という側面と、空き家にならないよう予防するという面、さらに空き家を利活用するという側面があり、特に商店街の空き家、空き店舗対策には、15年前より取り組みをしてきました。商店街の空き店舗では、今回事務事業評価の対象ともなりました。制度の見直しが必要との報告でした。この3つの面から効果や反省点をお伺いしたいと思います。 ◎総務部長(池脇貴司君) 議長 ○議長(田中渉君) 総務部長             〔総務部長(池脇貴司君)登壇〕 ◎総務部長(池脇貴司君) おはようございます。ただいまのご質問にお答えを申し上げます。 まず、近隣への迷惑対策、保安に関する側面についてでございますが、平成26年3月20日に善通寺市空き家等の適正管理に関する条例を制定し、本格的な取り組みを始め、空家等対策の推進に関する特別措置法施行後には、問題の総括は防災管理課、利活用については政策課、建築指導に関しては土木都市計画課を介して中讃土木事務所が主体となる形で取り組みをいたしております。本年度につきましては、空き家に関する相談34件、そのうち除却支援3件、指導6件という状況でございます。 また、空き家調査と照合した結果、自費での空き家除却が14件ほどございました。広報による周知や防災管理課窓口では、市民からの相談に丁寧に対応することにより、問題家屋が一定程度の割合で減少しているのが一つの成果であると考えております。 また、空き家のケースを分析してまいりますと、関連する全ての課による多角的な議論が必要ではないかという課題が出てまいりました。これを受けて今年1月より、空き家対策について庁内調整会を試験的に開催し、関係各課が必要に応じて問題ケースについて多角的な意見を出し合い、対応方針を協議いたしております。今後は、この会を軸に、より効果的な対策が講じていける体制を構築してまいりたいと考えております。 また、空き店舗等活用事業者等支援事業につきましては、平成15年度に制度が開始されて以降、平成29年度までの認定件数が71件と年々増加傾向となっており、空き家店舗等の活用観点からは一定の効果があったものと考えております。しかしながら、時代の変化や消費者ニーズの多様化により中心市街地への顧客離れも顕著でありますことから、定着率も約50%と低くなっているのが現状でございます。今後は、事務事業評価特別委員会でのご意見も勘案しながらこれらを改善するため、対象区域の拡大なども視野に入れ、制度の見直しに努めてまいりたいと考えております。 ◆15番(大西富士子君) 議長 ○議長(田中渉君) 大西富士子君             〔15番(大西富士子君)登壇〕 ◆15番(大西富士子君) ご答弁ありがとうございました。 この1月より、庁内調整会を試験的に開催し、関係各課が必要に応じてより効果的な対策を講じていくとのことですので、ぜひ進めていただきたいと思います。 次に、空き家問題に対応する市役所の部署は各自治体でさまざまでございますが、我が市では総務部、防災管理課が対応しております。 北海道の本別町では、福祉部局が対応しているとのことです。過疎に悩み挑む本別町の福祉でまちづくり宣言は、行政の宣言でなく、協働に携わった町民が実行委員会を設立しての宣言だったこと。その一環として進められるのが、住みかえ支援、ここから携わったのが本別町の空き家対策担当ではなく、総合ケアセンターの職員で福祉部局が対応しているということです。 空き家対策に悩む本別町が採用した一手が、民間企業、株式会社ゼンリンとの連携です。ゼンリンが蓄えた住宅情報の中には、空き家に関するものもあり、私たちが目にするゼンリン住宅地図には空き家とは書かれていませんが、実はデータとして詳しい情報が社には蓄積されている。この官民連携で空き家対策の取り組みが進み、正確な調査で所有者の意向まで調べ、居住支援協議会を立ち上げて協力に推進、ここに民間ノウハウがしっかりとサポート体制をしいているというものです。 空き家は調査できても、そこからどう動くかが大事だと思います。先日、偕行社で地域創生できないをできるに変える方式と題しての講演をお聞きしました。現場を知り、いろいろな知恵を出すことが大事だと思いました。官民連携が必要なときが来ているのではないでしょうか。空き家は、これまでのように迷惑なものという考えから利活用するものと意識を変えるべきだということです。これからの我が市の取り組みについての方針をお伺いいたします。 ◎総務部長(池脇貴司君) 議長 ○議長(田中渉君) 総務部長             〔総務部長(池脇貴司君)登壇〕 ◎総務部長(池脇貴司君) お答えを申し上げます。 本市では、空き家の調査につきましては平成28年度に実施をいたしております。議員がご質問の中で上げられましたゼンリンの事例につきましては、委託事業として実施しているものと思われますが、本市におきましても調査業務の委託を検討した際、ゼンリン、シルバー人材センターを含む4業者でプロポーザル審査を実施する予定でございましたが、ゼンリンからは不参加の表明があり、シルバー人材センターと委託契約をし、調査を実施いたしました。 この調査では、市内に803軒の空き家があるという結果でありまして、その後1年かけて追跡調査をいたしましたところ、先ほども申しましたが、そのうち17軒の空き家が除却されておりました。また、市税務課が県に報告しております家屋等に関する概要調書では、市内には約2万8,000軒の建物があり、昨年1年間でその1%である280軒の家屋が除却されております。このデータが示しますように、所有者責任で除却していただいている案件が多数ございますため、そのような方々との公平性を損なわないような行政対応が必要であると考えております。今後は、これまでの調査結果や対応結果をもとに、空き家対策の官民連携や利活用等の可能性を模索してまいりたいと考えております。 ◆15番(大西富士子君) 議長 ○議長(田中渉君) 大西富士子君             〔15番(大西富士子君)登壇〕 ◆15番(大西富士子君) ありがとうございました。 高松市では、昨年10月から県宅地建物取引業協会と全日本不動産協会、県本部の2団体と空き家の相談業務に関する協定を結び、住宅の専門家が活用方法などについて空き家所有者らにアドバイスする等の記事が新聞に出ておりました。高松はしておりますけども、進んでいる各地を参考に、また利活用でき、町の活性化につなげていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 次に、都会ではリノベーションが当たり前になり、戦災を免れたような古い建物がおしゃれなカフェやブティックとしてよみがえる、これも地方都市では難しいものの、鳥取市や熱海市が本格的に取り組んでおり、丸亀市でも昨年秋にリノベーションスクール開催に続いて、その具体化へ検討会議が進んでいるようにお聞きしました。 我が市には、大学や自衛隊があることで若い人々の声が聞ける利点があります。このことを強みとして、都市計画や空き家活性化について、若い人たちの気持ちや希望を聞き、行政に取り組んでいくお考えはどうでしょうか。現在の市の対応のあり方をさらに工夫し、福祉、都市計画、そして市民活動と連携できるような役所側の仕組みをつくり上げればと思いますが、お考えをお伺いいたします。 ◎総務部長(池脇貴司君) 議長
    ○議長(田中渉君) 総務部長             〔総務部長(池脇貴司君)登壇〕 ◎総務部長(池脇貴司君) お答えを申し上げます。 古い建物のリノベーションにつきましては、議員ご指摘のとおり、若い人たちの気持ちや希望を聞くことで、行政職員では思いつかない大胆かつ効果的なアイデアが生まれる可能性は高いと感じております。市民の意見を聴取する方法といたしましては、パブリックコメントや市民参加型のワークショップなどがございますが、若い人たちからの意見提出は少ないのが現状でございます。 そこで、議員ご提案のとおり、本市においては四国学院大学がございますので、大学と連携して空き家再生を含む幅広い分野について意見を交わす検討会議的なものを開催できれば、大学生の考えなどを取り込むことができるのではないかと考えております。本市と四国学院大学とは、それぞれが有する人的、物的資源を活用し、教育、福祉、地域振興などの分野で連携協力する包括的連携・協力に関する協定書を締結いたしておりますので、この協定に基づいて、先日大学側に学生が参画していただけるプロジェクトチームのような機会の提供をお願いいたしたところでございます。あわせて、平成30年度も3大都市圏などの大都市圏から募集予定であります地域おこし協力隊の隊員の着任が実現できた場合、当該隊員もこのプロジェクトに参画させることにより、県外大都市の住民視点といった違った視点からの意見などを聴取できるものと考えております。 また現在、本市では空き家活用の一つとして、香川県空き家バンク制度と連携して、善通寺市空き家バンク制度を実施いたしております。本年度の実績といたしましては、登録申請2件と少数ではありますが、そのうち1件は成約となってございます。空き家バンク制度につきましても、引き続き物件の掘り起こしに注力をしてまいりたいと考えております。 ◆15番(大西富士子君) 議長 ○議長(田中渉君) 大西富士子君             〔15番(大西富士子君)登壇〕 ◆15番(大西富士子君) ご答弁ありがとうございました。 ぜひ若い人たちの発想や行動を取り入れる機会を多くつくって空き家活用して、シャッター街とかシャッター通りではなくって、活気あふれるまちづくりを進めていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 次に、健康づくりをサポートするポイント制度の導入についてお伺いいたします。 政府は、高齢者施策の中・長期的な指針となる高齢社会対策大綱をこの2月に閣議決定したことが新聞に出ていました。人口減少や超高齢化への対応が求められる中、意欲ある高齢者が社会で能力を発揮できる環境整備を進めていく。大綱では、高齢者の定義に関して65歳以上を一律に高齢者と見る一般的な傾向は、現実的なものではなくなりつつあるとの見解を初めて明示。年齢でライフステージを画一化する考え方を見直し、年齢や性別にかかわらず個々の意欲や能力に応じて活躍できるエイジレス社会を目指す姿勢を明確にしたとあり、意欲ある高齢者が経済社会の担い手として活躍できる環境の整備促進策を盛り込み、ハローワークに生涯現役支援窓口を設置。また、多様な技術や経験を持つ高齢人材の職業能力開発や求人開拓を行うとありました。 本市においての第7次高齢者福祉計画・介護保険事業案の中で、昨年7月実施のアンケート調査を踏まえた本市の高齢者を取り巻く状況についてには、課題として介護予防と社会交流の場の充実の中で、住民が主体となった地域づくりへの参加意向では70.7%の方が参加したいと回答していることから、介護予防の必要性を啓発し、元気なうちから参加できる心身機能を維持する教室や生きがいづくり、社会交流の場となる地域における高齢者の自主的な取り組みを促進する事業の充実を図っていくことが重要となるとしています。市としてさまざまな取り組みをしてくださっておりますが、先日80歳代の元気な女性の方から卓球のできる教室はないかしらとの問い合わせがあり、高齢課にお聞きし、つなぎましたら、早速見学に行き喜んで参加していると本人から電話をいただきました。 そこで、お伺いをします。 高齢者の自主的な取り組みを促進する事業、市としてどのような取り組みをされているのか、またその状況をお聞かせください。 ◎保健福祉部長(岸上博君) 議長 ○議長(田中渉君) 保健福祉部長             〔保健福祉部長(岸上 博君)登壇〕 ◎保健福祉部長(岸上博君) おはようございます。ただいまのご質問にお答えいたします。 第7次高齢者福祉計画・介護保険事業計画では、生きがいのある暮らしができる仕組みづくりを第1の基本目標といたしており、生きがいづくり活動や地域活動など、誰もが気楽に楽しく参加できる機会づくりに努めるとともに、就労などの社会参加を促進し、高齢者が担い手となる機運の醸成と体制の整備を推進することといたしております。 その中で、高齢者の自主的な取り組みを促進する事業といたしましては、高齢者の生きがいづくりとして、老人クラブ活動への支援による社会交流やシルバー人材センターとの連携による社会参加の促進、教育委員会の事業になりますが、寿大学、イキイキときめき大学やミニ八十八ヶ所巡りといった生涯学習や健康づくりの機会の提供に全市的に取り組んでおります。 また、高齢者がお元気なうちから介護予防に気軽に取り組むことができる場として、総合会館で実施している足裏健康クラブやくすの木クラブに加え、新年度からはふれあい・いきいきサロンに講師を派遣して、足裏健康サロンを実施し、誰でも身近な場所で介護予防に取り組むことができる場を充実してまいります。そのほか、介護予防サポーターや認知症サポーターの養成講座の開催により、高齢者が支援される側ではなく、ボランティアとして担い手となる機運の醸成にも取り組んでいるところでございます。 これらの高齢者の自主的な取り組みを促進する事業につきましては、今後とも市広報等でお知らせし、できるだけ多くの方に参加していただけるよう努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◆15番(大西富士子君) 議長 ○議長(田中渉君) 大西富士子君             〔15番(大西富士子君)登壇〕 ◆15番(大西富士子君) ご答弁ありがとうございました。 さまざまな取り組みをしてくださってありがたいことでございますが、社協の通信といいますか、あれには載っておりますけども、いつも地域で聞きますと同じ人ばかりが参加して増えてないということをよく聞きましたので、やっぱり新しい人への声かけ、また周知の方法もしっかりと考えていただき、よろしくお願いしたいと思います。元気なうちから参加できるがキーワードだと思います。若いうちからの運動不足を解消していくことが年を重ねたとき、元気で活躍できる社会が実現できるのだと思います。 次に、スポーツ庁が2016年に実施した調査によると、30代、40代の8割が運動不足を実感していると回答。このことに対して、スポーツ庁はこの3月からスポーツ参画人口の拡大を通じて国民の健康増進を目指す官民連携プロジェクト、FUN+WALKPROJECTをスタートさせると新聞に出ておりました。歩くことに注目したプロジェクトです。 少し紹介をさせていただきます。若い働き盛り世代の実施率をアップさせたい考えとして、忙しくてスポーツする時間のとれない人が気軽に体を動かせる環境整備が必要としています。そこで、着目したのが東京都健康長寿医療センター研究所の老化制御研究チームが、ある町の65歳以上の高齢者5,000人を対象に行った13年間に及ぶ長期調査によると、1日当たりの平均歩数が8,000歩以上で、そのうち中強度の活動、早歩きやラジオ体操など時間が20分以上含まれていると、歩行能力だけでなく老化や疾病予防にさまざまな効果をもたらすことがわかりました。ちなみに、2,000歩は寝たきりにならない予防、4,000歩は鬱病にならない予防、5,000歩は認知症、心疾患、脳卒中予防等と出ておりました。 3月からスタートのFUN+WALKPROJECTは、ふだんの生活から気軽に取り入れることのできる歩くに着目し、歩くことに楽しいを組み合わせることで、自然と歩く習慣を身につけようという取り組みです。私たちは、都会に住む方のほうが歩く機会が多いと思います。私たちは、どうしても車を利用することが多いので、しっかり意識して歩きたいと思っております。 1日8,000歩を目標に、スニーカーやリュックなど、通勤時のスタイルを提案しているようです。同庁は、歩くことを推進するためのアプリも開発。アプリには、歩数計が内蔵されており、歩数に応じて飲食店や衣料品店などで使えるクーポン券がもらえるようになっていて、歩けば歩くほどお得なクーポンが受け取れることで、歩く意欲の向上が期待されます。 茨城県龍ケ崎市では、スポーツ健幸日本一を目指し、市民の健康づくりをサポートしようと健幸マイレージを開始。18歳以上の市民が対象で、専用サイトに登録すれば参加でき、ポイントはウオーキングの歩数に応じて、また生活習慣病健診や胃がん検診などの受診でもポイントが付与され、年間でためることができ、ポイントは加盟店で使える商品券や電子マネー、入浴施設の入館券などと交換できるとしています。 そこで、お伺いをします。 我が市においても、このようなことを参考にしながら健康に対して全市民が日ごろから意識して元気でエイジレス社会を目指していけるように健康づくりをサポートするポイント制度の導入についてお考えをお伺いいたします。 ◎保健福祉部長(岸上博君) 議長 ○議長(田中渉君) 保健福祉部長             〔保健福祉部長(岸上 博君)登壇〕 ◎保健福祉部長(岸上博君) ただいまのご質問にお答えいたします。 国民健康保険の広域化に伴い、国から保険者努力支援制度が示され、特別調整交付金を財源として、市町に対し評価指標ごとの実績に応じて加点し、補助金が配分されることになりました。これを受け、香川県では平成30年度の新規事業として、かがわ健康ポイント事業を実施することを公表いたしました。 この事業の概要は、小学生以上の県民が日々の運動や食事などの目標を達成できた場合、健康診断の受診、社会参加を行った場合などにポイントを付与し、一定のポイント数を達成した人が特典カードを受け取り、協力店でサービスを受けられるほか、抽せんで賞品が当たる仕組みで、参加者は記録表やスマホアプリを用いて健康づくりを実践することとなっています。 今後の予定といたしましては、香川県が市町や関係機関からの意見も参考にしながらスマホアプリの開発や記録表、特典カードの作成、協力店の募集などを行い、12月ごろから参加者の募集を開始する予定となっております。なお、現時点におきまして本事業の詳細や市町の役割は決まっておりませんが、本市としても本事業が市民にとってより効果があるものとなるよう、県と十分に協議を行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◆15番(大西富士子君) 議長 ○議長(田中渉君) 大西富士子君             〔15番(大西富士子君)登壇〕 ◆15番(大西富士子君) ご答弁ありがとうございました。 今回、県が取り組むということなので、我が市もそれにあわせて取り組むということですね。ぜひ取り組んでいただき、多くの市民が参加できるように工夫をお願いしたいと思います。そして、年を重ねても健康で医療費の負担も少なく、元気でエイジレス社会を目指していけるようよろしくお願いしたいと思います。 次に、市民バス空海号の運行についてお伺いします。予算審査委員会でも出ましたが、質問させていただきます。 4月、三豊市からのバス乗り入れが開始されます。この乗り入れに対して、善通寺市も三豊市のたかせ温泉や三野町の長寿の湯まで何便か乗り入れさせてもらえれば、こちらに温泉がないので市民にとっては喜ばれ、さまざまな面で健康増進にもつながるのではないかと思いますが、お考えをお伺いします。 それと、本来ならば今回乗り入れと同時に、我が市からも三豊市へ考えられなかったのでしょうか、あわせてお考えをお伺いいたします。 ◎保健福祉部長(岸上博君) 議長 ○議長(田中渉君) 保健福祉部長             〔保健福祉部長(岸上 博君)登壇〕 ◎保健福祉部長(岸上博君) ただいまのご質問にお答えいたします。 本年4月から、三豊市コミュニティバスが本市に乗り入れる件につきましては、市広報3月号に時刻表を掲載するとともに有料であること、バス停のみの乗降であることや日曜日は運休することなどを周知したところでございます。 議員ご質問の空海号の三豊市への乗り入れにつきましては、現在の運行体制での路線延長は困難であると考えております。善通寺市民の三豊市コミュニティバスの利用状況なども見きわめながら、相互連携などにつきましては今後の課題とさせていただきたいと存じますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。 以上でございます。 ◆15番(大西富士子君) 議長 ○議長(田中渉君) 大西富士子君             〔15番(大西富士子君)登壇〕 ◆15番(大西富士子君) ご答弁ありがとうございました。 今後の課題とのことですが考えいただいて、市民にとって喜ばれること、健康にもよいことは前向きに検討を進めていただきたいと思いますので、これは要望といたします。 先日、市民の方からお聞きしたことですが、初めて市民バスに乗ることになり、停留所に行き時刻表を見たら20分ぐらい待てば来ることがわかり、待っていたそうです。やがてバスが来たので乗ろうと思ったら、道の反対側にとまったので、これはいけないと思い急いで手を挙げたのですが、バスは気がつかずに行ってしまったそうです。せっかく待ったのにと不満そうでした。そのお話をお聞きして現場に行ってみました。近くには、丸亀のコミュニティバスの停留所がありました。丸亀のバス停は、道路の両側に同じようにバス停がありました。市民バスも右回り、左回りによって乗車場所が反対側になると思います。その場合、高齢者にとってはわかりにくいことも考えて、反対側にも必要なところはバス停を設置できないのでしょうか。また、それができないところは停留所にそのことをわかりやすく明示する等考えていただけないでしょうか。 それと、朝一番スタートの7時ごろのバス、特に日曜日の朝一番のバスには乗っている方がどのくらいおられるのでしょうか。もしいないようでしたら、時刻表も検討してみてはどうでしょうか。実は、南部コースで県営住宅の方が朝夕の便はあるが、昼間がもっと何とかならないのかと言われておりました。市民や利用者に対してアンケート調査をするなどして、市民の足として便利なバス空海号であってほしいと思います。お考えをお伺いいたします。 ◎保健福祉部長(岸上博君) 議長 ○議長(田中渉君) 保健福祉部長             〔保健福祉部長(岸上 博君)登壇〕 ◎保健福祉部長(岸上博君) ただいまのご質問にお答えいたします。 市民バス空海号は、周知のとおり、バス停以外でも乗降可能なことから、運転手は安全運転に加え、絶えず道路端の乗車希望者の状況に注意を払って運転をしております。しかしながら、議員ご指摘の事案につきましては、たとえ進行方向の反対側であっても、注意深く乗車意思の確認をする必要があることから、運転手への指導の徹底を改めて委託会社に要請いたしました。 市民バス空海号のバス停につきましては、全部で78カ所あり、そのうち道路の両側にバス停を設置しているのは24カ所となっており、その設置場所につきましてはその都度道路幅員や安全性の確保を調査した上で位置を決定し、現在に至っております。残りの54カ所につきましては、交通量が少ないこと、幅員が狭く両側に設置すると危険であることなどを理由として、片道のみの設置となっております。 そこで、議員ご指摘の木徳北部会場前のバス停を含め、中央線があるものの片側だけのバス停10カ所について、道路両側への設置の可否について再度調査したところ、木徳北部会場前バス停以外は、歩道が狭く危険であることから現状の片側のままが妥当であると判断いたしました。なお、ご指摘の木徳北部会場前バス停については、反対側の歩道が広くなっている場所への設置が可能かどうか、詳しい調査に現在取りかかっているところでございます。 次に、日曜日の朝7時台の便の利用者数でございますが、今年度4月から2月までの利用者は延べ193人で、平日や昼間の便に比べ少ない状況ではございますが、必要とする方もいらっしゃるようでございます。市民バス空海号の運営につきましては、その運営形態や運行経路等について、これまでもご意見をいただき、可能な限り改善を図ってまいりましたが、本格的な運行から13年、現在の利用者数でどのような運行形態が妥当なのか、どのように改善すれば利便性を図ることが可能なのか、市民や議会のご意見を賜りながらさらなる検討を加える必要があると考えております。 以上でございます。 ◆15番(大西富士子君) 議長 ○議長(田中渉君) 大西富士子君             〔15番(大西富士子君)登壇〕 ◆15番(大西富士子君) ご答弁ありがとうございました。 ぜひ、市民の皆様のアンケート調査やご意見をお伺いして、便利で高齢者や市民の足としてなくてはならないバス空海号としての運行をよろしくお願いしたいと思います。 以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(田中渉君) 以上で大西富士子君の一般質問を終結いたします。 次に、大平達城君。             〔10番(大平達城君)登壇〕 ◆10番(大平達城君) 10番大平達城でございます。 一般質問に入ります前に、平岡市長の施政方針の中から、本日私の質問は自律する自治体運営の推進の中で、自治体には自ら考え行動をし、変革を起こすことのできる職員が求められています。職員の資質及び能力の向上が図られるよう、職員研修、自己啓発、人事管理を柱とするとあるが、どのような施策を考えているのか。本市は、近隣市町に遅れをとっているのではないかと市民の声です。2問目の質問には、職員の意識改革が必要だ。本市として施策が弱過ぎるのではないでしょうか。役所内での職員のグループ化も、市の進化に向けたアイデア集団であってほしいが、いつまでも住み続けたいまちの実現に向け、市長を始め職員は歩調を合わせてよりよい市政運営をしていただきたい。私たち議員も市民の代表として発言し、責任を持ち、市政の進化に協力し、応援していきたいと思っておりますが、教育の進化もあわせて質問いたします。全ての質問は、平岡市長3期目を支えていくために、どこもまねのできない至高力のあるコンパクトな答弁をお願いいたします。 まず最初に質問1問目、政策、企画行政について。これからの善通寺をどう考える。本市の将来構造は、どのように考えていかれるのか。自立した地方行政をつくるために、職員は住民との立ち位置、目線を同じに、私たち議員にも最初から全ての事業に関する意見交換をするべきではないでしょうか。 丸亀市では、新庁舎、市民会館、駐車場等々について、先ほど大西議員の質問にありましたリノベーションまちづくり構想検討会議を立ち上げ、あなたの欲しい暮らしは現在のままでいいのでしょうか。あなたは今の暮らしに満足していますか。自分たちの暮らしは自分たちでつくっていく。行政も民間も外の人も中の人も、我々も若者もシニアも境目なんてない。町にある遊休資源を再認識し、これからの丸亀の未来を、私たちの暮らしを一緒に考えて動き出してみませんか。また、多度津町では、魅力発信へ多度津町職員有志や地域おこし協力隊員、各種団体の会員ら、まねきねこ課には40歳代以下の若手ワーキンググループで地域活性化に関する取り組みを実践され、知識や経験を有する集団です。 本市にもこのような有能な職員、市民、議員もいると思います。今後の事業については、市民、議会でのワークショップを基本設計より前にするべきではないでしょうか。設計ができて予算も決まって、もう一度ワークショップをし、今回市民ワークショップ2回とも出席された方は、本庁舎の問題で図書館の話はなかったがと話していました。図書館の追加が2階フロア、それとも1階での増床も考えるべきではなかったのかと思われる。総合的なことに後出しじゃんけんは、今後は再考すべきではないでしょうか。私も後出しじゃんけんとなりますが、最上階の議会議事堂は、1定例会で3日間しか使用しない。3日掛ける4定例会で12日、臨時議会が2回あっても2日として、年間14日間のために議会議事堂専用はもったいないと思われます。議会が許されるのであれば、災害時の防災センター等の多目的利用として併用できるような設備をされてはいかがでしょうかとも思います。近隣市町の後発ではいけない。どこにもまねできない至高力、この上もなくすぐれていることを発揮して、国土交通省が自治体の基本整備設計の機動的な支援のように、事業に積極的に事業化に向け、諸事業等の企画立案ができるよう、県、国との人事交流も視野に適材適所を考えた人事配置を切望いたすものでありますが、お伺いいたします。 ◎総務部長(池脇貴司君) 議長 ○議長(田中渉君) 総務部長             〔総務部長(池脇貴司君)登壇〕 ◎総務部長(池脇貴司君) ただいまのご質問のうち、まず新庁舎の議場についてお答えを申し上げます。 現在、基本設計を進めております新庁舎の議場について、災害時の防災センターなどの多目的利用が可能となるような設備にしてはどうかとのご提言でございましたが、議員ご承知のとおり、本件につきましては、今後の新庁舎の設計を進める上で議場の多目的利用の有無とも大きくかかわる議場のレイアウト及び床の形式等につきまして、早い段階で決めておくことが必要でございましたことから、昨年10月31日に開催いただいた公共施設整備等調査特別委員会におきましてお諮りをさせていただいたところでございます。委員会での委員皆様の活発なご議論の結果、議場につきましては有事などの非常事態の際の利用を除いては、災害対策本部など多目的利用が可能となる施設ではなく、段床形式のフロアで議場専用の施設が望ましいとのご意見をいただき、現在この条件を踏まえた設計を進めているところでございます。 次に、職員の国、県等との人事交流等につきましてお答えを申し上げます。 昨年12月市議会定例会の大平議員の一般質問への答弁において、過去に内閣府へ職員を派遣しておりましたが、財政状況や職員数の減少に伴い修了した経緯をご説明いたしましたところ、議員より、人材育成の観点から他の自治体との交流を図る必要性についてご意見をいただいたところでございます。当局といたしましても、人事交流について再考した結果、来年度平成30年度から香川県との人事交流を再開することといたしました。交流を通してよい刺激を受け、職員の資質向上及び能力の向上が図られることを期待しているところでございます。 職員の研修につきましては、毎年自治大学校を始め、市町村アカデミーなどへ幹部職員、中堅職員を派遣いたしております。隔年とはなっておりますが、早稲田大学人材マネジメント部会にも参加をいたしております。また、本年度は地方創生で大きな話題となった鹿児島県鹿屋市のやねだん故郷創生塾に職員2名を参加させました。これら研修の成果につきましては、参加職員の呼びかけでグループをつくり、組織改革のミーティングを勤務時間外に行うなどの活動を行い、以前には市のホームページのリニューアルについての提案を行うとともに、本市が推進している子育て支援を紹介する動画を作成し、市のホームページに掲載するなど、市のPRに努めておるところでございます。また、新規職員採用の研修では、先ほどご紹介いたしました研修に参加した職員たちが、自らの企画による研修を毎年行っており、今後とも職員の人材育成に努め、職員の資質の向上を目指してまいりたいと考えているところでございます。 ◆10番(大平達城君) 議長 ○議長(田中渉君) 大平達城君             〔10番(大平達城君)登壇〕 ◆10番(大平達城君) ありがとうございました。 議場のことについては、後出しじゃんけんとわかって質問をいたしております。 先ほどの答弁の中で、内閣府へ派遣していた人材は、人事異動で国とのパイプ役として関係配置がえするなど、専門職と評価すべきではないでしょうか。また、研修を受けた職員は自ら企画とあるが、その成果はいかがなもんでしょう。国、県との交流につきましては、国、県の職員には本市出身の本市を愛してやまない管理職相当の方もおいでると思います。この人たちに、本市に出向していただき、市役所改革の一助とされてはいかがでしょうか、ご提案申し上げます。 以上で質問を終わります。 2問目、人口減少に伴う職員の善通寺市内居住についての施策は。人口減少に伴い、職員の善通寺市内への居住の勧めはどのように考えているのか。さきの議会で大西富士子議員が提案されましたように、新婚新生活支援事業として新規事業に引っ越しの補助金も考えていただき、先ほど大西議員が発表された中古住宅もたくさんあり、改修補助金を考え、職員自らが在住人口じゃなければ市民にきれいごとを唱えても、しょせん人ごとのように捉えられる。人ごとじゃないよう、職員自身が住みたいまち、住みよいまち、住んでよかったまちを立証すべきではないでしょうか。計画倒れになっているのではと思われるが、私たち議員は全員市内に住んで市民税も支払っている在住人口であります。行財政改革推進体制の見直しは、今後どのようにお考えか、お伺いいたします。 ◎総務部長(池脇貴司君) 議長 ○議長(田中渉君) 総務部長             〔総務部長(池脇貴司君)登壇〕 ◎総務部長(池脇貴司君) お答えを申し上げます。 職員が善通寺市内に居住することにつきましては、昨年3月市議会定例会の大西富士子議員の一般質問に対するお答えといたしまして、消防職及びUIターン枠につきましては、採用後に本市に居住することを条件といたしておりますが、それ以外の職員についてはそのような条件は設けてございません。これは、消防職及びUIターン枠につきましては、合理的な理由があると考えているためであり、今後採用される全ての職員に本市居住の要件を付すことは難しいのではないかと考えておりますと答弁をいたしております。このとき市長から、しかしながら、人口増加の取り組みを進めるべき職員が市内に居住していないということにつきましては、私も心情としては同じ考えでありますので、特段の事情がない職員については、本市に居住することをお願いしたいと考えておりますとお答えしており、その考えは現在も変わっておりません。したがいまして、全ての職員に市内居住を強制することはできませんが、できるだけ多くの職員に本市に居住しながら地方創生に取り組んでもらえるよう呼びかけてまいりたいと存じます。 ◆10番(大平達城君) 議長 ○議長(田中渉君) 大平達城君             〔10番(大平達城君)登壇〕 ◆10番(大平達城君) 再質問を行います。 女性職員が他市に嫁いで市外へ転出するのはわかるが、市の幹部となるような人材の職員が独身時は親元から通勤して在住人口であったが、結婚を機に転出し、在住人口でなくなる。災害時の非常招集等を考え、職員自らのモラルの問題ではないかと思いますが、これは市民の声でございます。いかがお考えでしょうか。 ◎市長(平岡政典君) 議長 ○議長(田中渉君) 市長             〔市長(平岡政典君)登壇〕 ◎市長(平岡政典君) 大平議員さんの再質問に私のほうからお答えいたします。 議員のご指摘にありましたように、私も本市出身の職員が結婚等を機に市外に転出する例が残念ながら最近多くなっていると、このように感じております。またその一方で、市外の出身者を採用された後、本市に転入し、市民の一員となり一生懸命頑張ってくれている職員がいるのも事実であります。私も含め、現在の市の職員に課せられた使命は、市民の安心・安全を守ること、またもう一つは地方創生の取り組みにより活力のあるまちづくりを実現すること、このように考えております。ただいま総務部長から答弁もありましたとおり、特段の事情のない職員には、これからも市内に住んでいただくような呼びかけを続けていきたい、このように思っております。 ◆10番(大平達城君) 議長 ○議長(田中渉君) 大平達城君             〔10番(大平達城君)登壇〕 ◆10番(大平達城君) ご答弁ありがとうございました。 ぜひとも市内に居住し、市民の安心・安全のために在住人口になるよう、よろしくご指導を切望いたすものであります。この問題は、ここで一応終わります。 3問目、地域提案型事業と地域コミュニティの今後について。行財政改革特別委員会でも検討されていますが、この事業は地域への思いやり予算でありますが、年ごとに備品はだめ、防災関連予算はだめ、2年目まではこの問題はオーケーだったと思うが、年ごとに内容が変わっているのではないでしょうか。そうなるのであれば、この事業は平岡市政2期8年が経過している今、見直しも考えるべきではないでしょうか、お伺いいたします。 ◎総務部長(池脇貴司君) 議長 ○議長(田中渉君) 総務部長             〔総務部長(池脇貴司君)登壇〕 ◎総務部長(池脇貴司君) お答えを申し上げます。 地域提案型事業につきましては、市民の意思が活かされた独自性と魅力のある地域社会の創造に資することを目的として、平成23年度より実施いたしております。事業実施から2年を経過した平成25年度には、議会から運用実績についてのご指摘をいただき、防災活動に必要かつ専ら当該目的のため使用する備品以外の備品購入費を経費の対象外とすることや、審査会の設置など実施要綱の見直しを行ったところでございます。その後、防犯活動に必要な備品を経費の対象に加え、現在の事業となっております。なお、交付対象経費につきましては、実施要綱に基づいて審査をしており、担当者により変わるものではございません。 また、実施事業の承認や成果等につきましては、学識経験者2名、議会からの推薦者2名、市職員2名で構成している審査会におきましてご審議をいただいております。審査会のご意見として、年度を重ねるたびに地域の特色ある活動が進んでおり、さらなる市民の主体的な地域づくりの推進を期待するとの評価となってございます。今後、事務事業評価特別委員会でいただいたご意見を勘案し、地域の活性化や地域の特色づくりとしてどのような形が効果的であるかを検討しながら本事業を行ってまいりたいと考えております。 ◆10番(大平達城君) 議長 ○議長(田中渉君) 大平達城君             〔10番(大平達城君)登壇〕 ◆10番(大平達城君) ありがとうございました。 地域コミュニティ協議会長と連合自治会長、市役所OBの職員等が地域にはおいでますので、見直していただけるのであれば見積もりから入札まで全て任せ、行政が見積もりするより安価にできると思いますが、これは自治区構想の中で行われるべきと考えますが、ご意向はいかがでしょうか、お伺いいたします。 ◎総務部長(池脇貴司君) 議長 ○議長(田中渉君) 総務部長             〔総務部長(池脇貴司君)登壇〕 ◎総務部長(池脇貴司君) お答えを申し上げます。 ただいまの地域コミュニティ協議会に対し、年間予算としての交付金または補助金を一括して交付し、コミュニティ協議会が予算の範囲内で執行していけるようにしてはというご趣旨だと考えます。コミュニティ協議会につきましては、平成16年度に善通寺市自治基本条例の制定を機に新しいコミュニティ組織について検討を始め、数年をかけて検討協議を行いましたが、平成21年に一時保留となりました。その後、平成22年の平岡市長就任を機に、ゼロから検討検証をすることとなりましたが、住民の方が考えるコミュニティ像と市の考えに差があり、また地域間でも温度差があったため、住民自治推進委員会において保留となった経緯がございます。 このような中、先日市連合自治会のほうから持続可能な地域コミュニティの実現に関する要望書の提出がございました。今後は、市といたしましても研究を重ね、自治会並びに各種団体とも協議をしながらコミュニティ組織の検討を進め、その中で議員ご指摘のような事業も可能かどうかもあわせて検討してまいりたいと考えております。 ◆10番(大平達城君) 議長 ○議長(田中渉君) 大平達城君             〔10番(大平達城君)登壇〕 ◆10番(大平達城君) ありがとうございました。 現在は、各校区に100万円でございますが、大幅に増額し、先ほどの答弁にありましたように各校区にお任せ予算として考えれば、土木費用もその中から行われ、デスクワークだけの職員の削減にもなりはしないのでしょうか。職員OBが地域で埋もれているように思われますが、職員OBに対する当局の指導力を発揮していただく機会にもなるのではと考えますが、いかがでしょうか。 ◎総務部長(池脇貴司君) 議長 ○議長(田中渉君) 総務部長             〔総務部長(池脇貴司君)登壇〕 ◎総務部長(池脇貴司君) お答えを申し上げます。 現在、地域提案型事業に対し、1つの地域団体に交付しております補助金の限度額100万円を大幅に引き上げてはということにつきましては、先ほどお答えいたしましたように、自治会始め関係団体の協議が調い、最終的に市当局が管理や事業委託が可能であるコミュニティ組織が形成されれば、その事業量に応じて交付限度額を決定していくものではないかと考えます。また、さらにさきにおいて組織が醸成され、地域住民の理解を得られる事業を実施可能となれば、事業内容やその事業に見合う交付限度額について実施要綱を見直していくことになるのではないかと考えております。 ◆10番(大平達城君) 議長 ○議長(田中渉君) 大平達城君             〔10番(大平達城君)登壇〕 ◆10番(大平達城君) ありがとうございました。 持続可能な地域コミュニティの実現に関する要望書を早期解決して、コミュニティ組織の形成を早急にお願いし、事業委託ができるようとし、交付限度額の増額を決定していただきますようご要望申し上げて、この質問を終結いたします。 第4問目、租税改革について。中小企業の設備投資促進のための固定資産税の免除について。1月9日の四国新聞紙上に、高松市では中小企業の設備投資に係る固定資産税について、3年間限定で全額免除とする方針を固めた。同制度を活用した企業は、試作品開発やIT機器導入に関する国の補助金を優先的に受けられる見込みで、税制優遇と補助金の支援をダブルで得ることができる。国は、16年から3年間特例措置を講じているが、さらに18年から20年度に集中投資期間と位置づける。税率を最大で0に下げられる特例を設ける方向で、特例措置は資本金1億円以下の法人、市町が策定する導入促進基本計画に沿って一定額以上の機械装置を新設した場合、全額免除の特例が受けられ、市町には減収分の75%が交付税で補填されるという。坂出市、丸亀市でも導入する方針のようですが、本市はこの制度をどのように理解し、中小企業にどのように指導していかれるのか、お伺いいたします。 ◎産業振興部長(大喜多敬一君) 議長 ○議長(田中渉君) 産業振興部長             〔産業振興部長(大喜多敬一君)登壇〕 ◎産業振興部長(大喜多敬一君) ただいまの大平議員のご質問の中小企業の活性化となる固定資産税の特例措置の内容等について申し上げます。 本制度は、平成29年12月に閣議決定されました平成30年度税制改正大綱における中小企業の生産性革命を実現するため、中小企業の設備投資を支援する措置を講ずるとされているものでございます。これは、各自治体が策定した導入促進計画に基づき、中小企業者が作成する事業計画の認定を行い、認定を受けた事業者が一定の要件を満たした償却資産、いわゆる設備投資に係る固定資産税を3年間ゼロ以上2分の1以下の範囲内で市の条例で定めた割合額を免除するというものでございます。 また、これらに係る固定資産税を0にした自治体に対し、減収分の75%が交付税として補填されるものであり、臨時措置法の施行日から平成32年度末までの期間限定で実施される制度で、法施行日は本年6月ごろの予定であると伺っております。 現在、県内の各市町における企業立地等に関する優遇措置といたしましては、補助金等の助成制度と税制上の優遇措置制度の2種類の制度がございますが、税制上の優遇措置制度を設け、かつ固定資産税を0にしている市町は、本市を含め2市5町となっております。本市の制度といたしましては、平成14年12月に制定しました善通寺市企業立地の促進に関する条例に基づき、中小企業者が市内において投下する固定資産税に係る評価額の総額が、一定以上の額を超えるなどの条件を満たせば、その固定資産税を3年間免除するという制度であります。また、本制度の利用件数は、制度開始以降、平成29年度末までに29事業所にご利用をいただいております。 議員ご指摘のとおり、高松市、坂出市及び丸亀市では、国の税制特例措置の施行にあわせ基本計画を策定する旨が新聞等で報道されております。本市におきましても、この制度は市の財政面、また市内中小企業の活性化にもつながることから、他市と同様に導入促進計画の策定に向けた準備を早急に進め、さらなる市内中小企業の活性化に努めてまいります。 ◆10番(大平達城君) 議長 ○議長(田中渉君) 大平達城君             〔10番(大平達城君)登壇〕 ◆10番(大平達城君) ありがとうございました。 市内企業発展のため、さらなる導入促進計画の策定をお願いしたいものであります。 以上でこの質問は終結いたします。 5問目、官民連携基盤整備推進調査費を活用した都市計画事業の実施について。12月の一般質問答弁では、現在のところ都市計画事業はないとの答弁だったように記憶しておりますが、1でも述べましたように、官民連携基盤整備推進調査費で都市計画事業も考えるべきではないでしょうか、お伺いいたします。 ◎都市整備部長(加藤光宏君) 議長 ○議長(田中渉君) 都市整備部長             〔都市整備部長(加藤光宏君)登壇〕 ◎都市整備部長(加藤光宏君) 官民連携基盤整備推進調査費を活用いたしました都市計画事業の実施ということでございますが、官民連携基盤整備推進調査費につきましては、PFIやDBO──公設民営方式でございますが──など、官民が連携をして策定をする地域戦略に資する事業につきまして、民間の設備投資と官による基盤整備を一体的に行うため、ハード整備の構想段階から事業実施段階への円滑な移行を図るために設けられました国土交通省国土政策局所管の補助制度でございます。具体的には、事業の構想段階におきまして、地域活性化に資する戦略の実現に向け、官民の役割分担や既存制度などについて調査研究をし、その事業の実施に最適な方法を模索することや新たな制度の構築、提案等を行うような調査に活用可能であると考えられております。 議員ご提案のこの制度の都市計画事業への活用についてでございますが、現在のところ都市計画決定をされております道路、公園につきまして、この制度の趣旨に沿うような事業がないのか調査研究をいたしたいと思っております。また、この調査費の補助金交付要綱にも定められておりますように、地域の住民等の意見を反映するための手続を経て策定されました広域的な地域活性化に資するための基盤整備事業につきましては、市庁舎の建て替えなど大型プロジェクトに着手をしております現在、この制度が活用できます新たに取り組むべき計画等の予定はございませんが、今後広域的な地域の活性化に資するような基盤整備事業が計画された際には、議員ご提案のような制度の活用を検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◆10番(大平達城君) 議長 ○議長(田中渉君) 大平達城君             〔10番(大平達城君)登壇〕 ◆10番(大平達城君) ありがとうございました。 市活性化に向けて取り組んでいただきたいと思います。先ほど、大西議員の質問にもありましたように、できないをできるに変えていこうという、この間の研修会でありましたが、今までの質問の答弁ではできませんという答弁が多かったように思いますが、今回はできるよう努力しますとの答弁、あるいは今回のような調査研究をいたしますとの答弁でありました。答弁いただき、継続性を考えて答弁を要望として、この質問を終わります。 最後に、教育行政について。教育改革と今後の学校運営について。平成16年9月の一般質問に、少子化により坂出市6幼稚園を1園に、高松市では小学校6校を2校に、近年には平成の大合併された観音寺市、三豊市でも統廃合が進み、東讃2市では中学校と同一敷地に周辺小学校を統合すると報道されましたが、平成16年9月の一般質問に、幼・小・中の統廃合検討委員会を設立してはいかがとの答弁に、学校は地域住民の思い入れの強い場所であり、当時は考えておりませんでしたとの答弁だったが、当時の宮下市長の答弁は少し違った答弁だった。あれから13年が経過した今、学校運営も大きくさま変わりし、生徒数も減少し、その反面、学校には支援員もたくさん増え市費講師も増えたこの辺で地域のコミュニティの先輩の力をおかりしたパワーアップ事業はいかがでしょうか。 地域の伝承をコミュニティの方々と調べ、地域を知り、地域を知らなくして本市には空海のみならず偉人がたくさんいますが、そのほかに円珍大師、現役の高僧もいます。また、現在NHKで放映されている西郷どんの中には、この後質問される寿賀崎議員の質問にも出てまいります月照さんや信海さんもいます。子ども達は、ほとんど知らないのでは。また、仲村城の跡、雲気神社、郷社木熊野神社のナギの群生等、弘法大師の陰に隠れて子ども達はほとんど知らなくして出身地善通寺が語れますでしょうか。 学校、家庭、地域がつくるコミュニティ・スクールが日本の教育を変えると思われますが、平成22年議会教育民生委員会の視察研修には、コミュニティ・スクールについての研修に本市の前勝田教育長を始め、東西中学校、8小学校長、教頭、総勢約14名にてNHKの解説主幹早川信夫氏、横浜市立中学校、三鷹市立中学校でコミュニティ・スクールを視察した。まちづくりは人づくり、人材をつくるための教育に力を入れるべきではないでしょうか。学校経営者の校長、教頭から見たコミュニティ・スクール感が残っていないのが残念だ。当時、三鷹市の貝ノ瀬滋教育長は、コミュニティ・スクールの必要性を唱える第一人者の学校経営を勉強した。あれから7年が経過したが、本市の旧善通寺中学出身者には政財界でも活躍している人も故人を含めたくさんいますが、その方々の講演等も児童・生徒のパワーアップになるのではないかと考えますが、この町のこれからの教育を教員のアイデア、他人の立場や人の心を思いやることのできる児童・生徒の教育が必要な今後を、どのように考えていかれるのか。また、防災子ども安全まちづくりもどのように考えていかれるのか。コミュニティ・スクールについては、2月26日付、平岡市長に陳情いたしておりますが、教育委員会としてどこにもまねできない至高力を発揮し、どのように考えていかれるのか、お伺いいたします。時間の都合上、コンパクトな答弁でお願いいたします。 ◎教育長(森正司君) 議長 ○議長(田中渉君) 教育長             〔教育長(森 正司君)登壇〕 ◎教育長(森正司君) 大平議員さんの教育改革と今後の学校運営についてのご質問にお答えいたします。 まず、1点目のこの町を、これからの教育をどのように考えているのかについてお答えいたします。 議員ご指摘のとおり、人の心や立場を思いやることのできる児童・生徒を育てることは、私も大変大切なことであると思います。自分さえよければいいと考え、相手を思いやる心を持たない子どもが増えているように思います。私は、このように各学校においてあらゆる教育活動を通して五常の徳を培うことを基礎にするとともに、高い志を持ち未来を切り拓いていく人間性豊かな子どもを育てたいと考えております。現在、小・中学校では、学力の向上に取り組むとともに、いじめ問題の解決にも児童・生徒が中心になって取り組んでいるところであります。これからも引き続き、さまざまな教育活動を通して、人の心や立場を思いやるとともに、自主・自立した児童・生徒を育ててまいりたいと考えております。 次に、防災を含め、子どもにとって安全なまちづくりについてお答えいたします。 現在、半数以上の小学校におきましては、それぞれの地域の自主防災会の皆様方と一緒になって、避難所の設営や土のうづくり、非常食の調理など、さまざまな体験をしております。また、防災士の方をお招きして講演していただいている学校もあります。これからもこのような取り組みを継続し、子ども達の防災に対する意識を高めていきたいと考えております。 また、子どもの通学路や遊び場の安全対策につきましては、防犯灯や防犯カメラの設置並びにグリーンベルト化などにつきましては、関係各課と協議して進めてまいりたいと考えております。 3点目のコミュニティ・スクールについてお答え申し上げます。 コミュニティ・スクールとは、校長が作成します学校運営の基本方針を承認したり、意見を述べたりする学校運営協議会を設置して、子ども達や学校が抱える課題を学校と地域がともに認識し、共通の目標を持ってともに解決に当たるという、地域住民の代表の方や保護者の代表の方などが学校運営に参画している学校であります。 議員さんのご質問にもありました市長への陳情書につきましては、私も拝見させていただきました。この中に書かれているとおりでございます。また、ご承知のように、学校における働き方改革に関する緊急対策においても、学校、家庭、地域の連携の促進があげられており、コミュニティ・スクールの導入に取り組むよう示唆されております。今後は、本市独自のコミュニティ・スクールの導入に向けて検討してまいりたいと考えております。 ◆10番(大平達城君) 議長 ○議長(田中渉君) 大平達城君             〔10番(大平達城君)登壇〕 ◆10番(大平達城君) よろしくお願いいたします。 最後になりますが、陳情書の受け付け証明を写しで結構でございますので、それの受け付け印を押して返していただきたい。提案者に報告せないけませんので、よろしくお願いして私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(田中渉君) 以上で大平達城君の一般質問を終結いたします。 暫時休憩いたします。再開は10時30分。             ─────────             午前10時17分 休憩             午前10時30分 再開             ───────── ○議長(田中渉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 林野忠弘君。             〔11番(林野忠弘君)登壇〕 ◆11番(林野忠弘君) おはようございます。11番林野忠弘でございます。通告に従いまして一般質問をいたします。 人口減少、少子化対策、定住化対策についてを質問いたします。 先般、市長は人口減少や少子・高齢化に伴う対策、そして老朽化した公共施設の更新といった諸課題に取り組んで、ゴールはないと。今後、財政的に非常に困難な局面を迎えますが、50年、100年を見据えたまちづくりを引き続き進めていく。そのために、将来の善通寺にとって最良の選択を第一に考えると。一つ一つの課題に真摯に向かってスピード感を持って取り組むと施政方針で述べておられます。 そこで、お伺いをいたします。 善通寺市の2015年の総人口は、総務省統計局が2016年10月に公表した国勢調査によりますと3万2,927人を5年前と比べてみますと2.6%減少しております。また、2000年の3万6,413人と対比すると、本年1月は3万2,414人で3,999人減少で89.02%であります。18年間で約4,000人の減少であります。そして、驚くことに22年後の2040年の推計人口は2万4,700人、25.1%の減少と1万1,700人もの大幅な減少であります。そして、この年の平均年齢は2015年に対比すると46.7歳から4.2歳上昇して50.9歳。赤ちゃんの出生率は、年平均8.7%となり、全国平均より0.3%は増でありますけれども、全国の1,741市町村の中では371番ということで上位であります。また、同期間に1人の女性の出産する推計は1.58人であります。さらに、平均寿命、これは男子79.7歳と0.1歳ほど長くなりますけれども、女性は86.2歳で0.2歳短いと、このような実情の中で、当初の施政方針に述べられた人口の減少と活力の向上、地方創生対策待ったなしというふうな状況であります。 人口の社会増に向けた移住・定住促進にどう取り組むか、長期的な少子化、高齢化、福祉社会対策をどのように築くのか、市長の目指す教育と子育て教育、安全・安心なまちづくり、活力向上対策として転入者数から転出者数を引いた社会増加に向けた対応について、市民が夢の持てるような将来展望をお聞かせいただいたらと思います。お願いします。 ◎総務部長(池脇貴司君) 議長 ○議長(田中渉君) 総務部長             〔総務部長(池脇貴司君)登壇〕 ◎総務部長(池脇貴司君) お答えを申し上げます。 議員のご質問にもございましたように、近年全国の多くの市町村では少子・高齢化並びに人口流出が大きな問題となっております。そこで、国は人口減少と地域経済縮小の克服のため、2014年にまち・ひと・しごと創生法を制定し、同法に基づきまち・ひと・しごと創生総合戦略を策定いたしました。本市におきましても、国及び県の総合戦略と連携を図りながら、2015年に善通寺市まち・ひと・しごと創生総合戦略を策定いたしたところでございます。 本市の総合戦略におきましては、第5次善通寺市総合計画との整合性を図り、総合計画の基本目標であります「安心・安全、暮らしやすいまちづくり」、「躾と教育、人を育てるまちづくり」が人口流出、人口減を食いとめる施策につながるとの考えのもと、防犯灯設置推進事業、防災行政無線整備事業などを推進するほか、とりわけ本市の地方創生のかなめは教育と子育て支援と捉え、継続事業ではありますが中学校卒業までの医療費や幼稚園授業料の無料化を始め、保育料の引き下げなど、子育て世帯の経済的支援の充実を図り、子どもを産み育てやすい環境を整備している状況でございます。今後もさらなる子育て支援策を検討、実施しながら、子育て支援のさらなる充実を図りますとともに、安心・安全で暮らしやすいまちづくりを目指し、人口問題等の解決に取り組んでまいりたいと考えておるところでございます。 ◆11番(林野忠弘君) 議長 ○議長(田中渉君) 林野忠弘君             〔11番(林野忠弘君)登壇〕 ◆11番(林野忠弘君) ありがとうございます。 先般の四国新聞によりますと、18年連続で香川県も人口が減っておると。4,563人も減った。ほいで、65歳以上の方が31%というように、少子・高齢化が顕著になってきておると、こういう状況であります。その大きな原因は、自然減ということになり、出生数と亡くなった方のほうが出生数より多いという自然減が大きな原因でなかろうかと思います。これらのことについても十分検討をお願いせないかんのですけども、市長さんが考えて進めておられる少子化対策の中で教育と、そして施設についての充実を図っていくと、こういうことは非常に大事なことであってポイントを突いておると私は思っておりますので、さらに充実をいただいたらとお願いします。 それから、この質問につきましては、後ほど中村議員が関連質問をされるようでございますので、そちらのほうで親切丁寧にご説明をお願いしたいと、このように思います。 それでは、次に質問を移ります。 地方創生行政について、地方創生とふるさと納税及び税収の確保と地方振興対策ということでお伺いをいたします。 市長は、ふるさと納税の返礼品として、市の農産物、それから生産物を重点に産業振興に役立つ品を提供して活性化を図ると、このようにしていただいてますけれども、最近の全国の状況、これを見てみますと、宮崎県の都城市、これは73億3,000万、それからこれをトップにして、寄附額が過去最高を更新いたしました。昨年の総額は、全国で2,844億円と、これは前々年の1.7倍ということに大きく増加しております。それで、この制度の方針を急所を突いて寄附を一生懸命に集めておる市町村があります。これまあ自治体ですけども、県内では最近三木町が10億円を超えたと、市長と議長が2人で餅ついてお喜びしておりましたけれども、これは800アイテムを商品化して進めておる。特に、何がよく出ておるかというと、肉と焼酎や酒類ですね。それから農産物はもとより、希少糖とかゴルフの利用権、日用品等々、800アイテムもつくって努力をしたようでございます。また、本市の姉妹都市の平戸市でも16億3,000万です。平戸も参りましたけれども、非常に立派なそういう産直市をつくったり、観光交流センターをつくったりして、立派な設備をつくっておりまして、2万6,900件の順調な納税者を確保しておるようでございます。 このような状況から、地場産業の育成ということを市長は大きく取り上げておりますが、それを基本にいたしまして、今後のふるさと納税は大幅な収益が得られると、税収が得られると、こういうことをまさに公立の企業ができたような私は感を受けておるところでございます。こういう競争が、ますます激しくなってくるんでないかなと。将来は、今の10倍ぐらいの2兆円産業になる。産業と言うと言葉はおかしいですけれども、規模になるんでないかなということを言われております。 そこで、善通寺市も福祉の特化や子育てと、こういう形であれをしておりますけれども、これから新庁舎とか、学校給食センターとか、非常に大きな事業が待っておりますし、財政も非常に逼迫しておる中で、こういうことを善通寺はやっておると、積極的に取り組んでいただいて、こういう納税対策を図っていただきたいと思います。 それで、このお隣の三豊にしましてでも、観音寺にしましてでも、組織改編を大きくやっておりまして、営業課と政策課、これを統合してふるさと納税課というふうな形にして、機能的に、ほいで全国に対応できる、そういうふうな組織に変えて専念していただいたらどうだろうかと私は思っております。その辺どのようにお考えか、お伺いをいたします。 ◎総務部長(池脇貴司君) 議長 ○議長(田中渉君) 総務部長             〔総務部長(池脇貴司君)登壇〕 ◎総務部長(池脇貴司君) お答えを申し上げます。 ご質問にもございましたように、総務省の発表によりますと、ふるさと納税は全国で平成28年度対前年度比1.7倍の2,844億円の寄附を集め、中でも宮崎県都城市の73億3,000万円余、長野県伊那市の72億400万円余、静岡県焼津市の51億2,000万円余など、ふるさと納税受入額の上位の自治体には、国民のみならず他の自治体からも多くの注目が集まっております。 また、先ほど議員からご紹介がありましたように、県内の三木町においては、先日平成29年度のふるさと納税受入額が10億円を超えるという新聞報道がなされたばかりでございます。本市におきましては、制度の本格運用を開始した平成27年度に4,997万円、平成28年度が5,384万円と順調に推移いたしておりましたが、平成29年4月1日、総務大臣からの通知を受け、県内でいち早く返礼品の寄附額に対する還元率を3割に見直し、同年6月から平成29年度善通寺市ふるさと納税新制度の運用を開始いたしましたところ、その後は前年度同月と比較すると、寄附金額が半減するといった状況が5カ月間ほど続き、還元率の低下が寄附金額に大きく影響する実態を目の当たりにしたところでございます。全国的に見ましても、昨年4月の総務大臣の通知を受け、還元率を下げた自治体は寄附金額が低下し、そうではない自治体は受け入れを伸ばすという傾向が顕著に見受けられます。平戸市に、今年度の状況を問い合わせましたところ、平成29年度は総務省大臣通知を受け、還元率を引き下げての運用を行ったため、受入金額が大きく減少し、当初歳入予算額20億円を、今3月議会において12億円に減額補正したとのことでございました。現在も総務省は還元率を3割程度に抑えるよう引き続き通知を行いつつも、大臣談話として命令ではなく地方自治体の良識に委ねたい旨の発言を行っており、本市といたしましては、先日の予算審査特別委員会での議員各位のご指摘等を参考にさせていただき、還元率を含め、今後の運用方針を早急に決定してまいりたいと考えております。 なお、本市における返礼品に関しましては、本格運用を開始した平成26年当初は13事業者27品目でしたが、平成30年3月19日現在、期間限定商品を含めて43事業者106品目と大きく増加させており、品種も農産物からうどんを始めとした加工品はもちろん、全国のワイドショーでも大きく取り上げられました、ふるさとのお墓清掃代行業務など多岐にわたり、全国の寄附者の多様なご要望にお応えができる形を常に追求し、常時返礼品の追加も行っているところでございます。 また、平成30年度には新たな試みとして、本市に多く存在する工業製品製造会社にもご協力をいただき、これまではご紹介できなかったそれらの工業製品の関連商品も返礼品として取り扱う予定といたしております。また、市内事業者の事業内容紹介を行うことによりまして、微力ではございますが地域産業の応援に貢献できますよう心がけてまいります。 寄附金の使い道に関しましては、現状では本市のずっと元気なふるさと善通寺応援基金条例に提示されております使途を明記し、全国に寄附を募っておりますが、国より使途の具体化を明記するよう指導もあり、今後は本市の条例に規定されている範囲で、さらに具体的な使い道の提示を行っていく予定でございます。 また、議員ご提案の専門部署ふるさと納税課の設置につきましては、総務省の動向、寄附状況、また業務内容や業務量などを見据えながら、その必要性を検討してまいりたいと考えております。 ◆11番(林野忠弘君) 議長 ○議長(田中渉君) 林野忠弘君             〔11番(林野忠弘君)登壇〕 ◆11番(林野忠弘君) ありがとうございました。 これはまさに、もろ刃の剣です。善通寺からもふるさと納税ほかの市町村へ出すという人が出るわけです。5,000万、4,000万、こういう数字私見てみまして、非常にもう負けておるんでないかと。それに近いぐらいが出るんじゃないかなと、こういう気がいたしております。その辺の自覚はあろうかと思いますけれども、それはもう今日はお尋ねをいたしません。これができた当初から、ずっと永続的に善通寺のために、善通寺がふるさとやということで出していただいておる人が何名か、何十名かおいでておりますけれども、そういう方に対してどのようにお礼をしておるのか、また続けて行ってもらえるようにしておるのか、お伺いをしたいと思いますし、さらにこれについては国民だけでなくて、自治体も先ほど言いましたけれども関心を持って非常にあっておりますけれども、将来は2兆円規模になるわけですから、十分第2の市民ができたと、第2の納税者ができたと。そして、ふるさと善通寺はやはり我々が応援しようと、こういう気持ちになる、そういう対応をどのようにされておるのか、ちょっとお聞きします。
    ◎総務部長(池脇貴司君) 議長 ○議長(田中渉君) 総務部長             〔総務部長(池脇貴司君)登壇〕 ◎総務部長(池脇貴司君) お答え申し上げます。 議員のご質問にございましたように、寄附をいただいた方々に対しましては、次年度も引き続きお願いをするよう、こちらからダイレクトメールなどでご周知を図っているところでございます。それで、関連関係の方々にいろいろなことを提示することによりまして、善通寺に関係する市民ではございませんが、関係する人々を増やしていく努力をしてまいっておるところでございますので、これからも何かよい方法等ご提案ございましたらご指導お願いいたしたいと思います。 ◆11番(林野忠弘君) 議長 ○議長(田中渉君) 林野忠弘君             〔11番(林野忠弘君)登壇〕 ◆11番(林野忠弘君) ありがとうございます。 よい提案があれば出せと、こういうことでございますんで、私のほうでちょっと1、2提案したいと思いますけれども、先般も高野町へ行きました。高野町は、3億円ぐらい集めとるわけですね。これは、どこが主体かというとJTBが主体にしてやっていただいておると。そういうところと相談しながらやっている。ですから、この前も予算委員会で申しましたけれども、全日空とかJAL、それからJR、それからJA、それから郵便局、この辺も積極的にふるさと納税には取り組んでおるわけでございますので、そういうところに窓口を広げていただいて、それで取り組んでもらいたいと、このように思っております。特に、善通寺は弘法大師空海さん、八十八カ所の創設者でございます。八十八カ所は、世界遺産登録しようという、まさにそういう機運が盛り上がっているところでございますので、ぜひ高野町も和歌山からだけでなくて、紀伊半島あたりも全部ふるさと納税返礼品を集めておる。八十八カ寺あるわけですから、その辺の地域の団体と協力しながら、そういう善通寺へ納税すれば四国中の八十八カ所の商品が、いわゆるそういう返礼品が届くんだと、こういうふうなぐらいの気持ちで拡大していただいたらと。88品目ぐらいに増やしてもらえればいいんじゃないかなと、このようにも思っておりますので、ぜひ一生懸命に取り組んでいただいて、財政困難をこれでもう解決ができるんじゃないかなと、私は大きく期待をするところでございますので、その辺のお考えをひとつお聞かせいただいたらと思います。 ◎総務部長(池脇貴司君) 議長 ○議長(田中渉君) 総務部長             〔総務部長(池脇貴司君)登壇〕 ◎総務部長(池脇貴司君) お答え申し上げます。 一般企業を巻き込むとか、本市でございますと善通寺さんも協力を得るということでございますが、既にもうJALのほうとはふるさと納税を含めました市のPRにつきまして、何か一緒にできないかという話を持ちかけております。お答えは、まだいただいておりませんので、これからの検討課題だと考えております。 それと、総本山善通寺のほうにはいろいろ寄附の返礼品の品を出していただいている、プラスそれ以上に何かを出していただけるようなことをお願いもしておりますし、市内の先ほども申しましたが、市内の工業者に関しましても関連商品の開発ということで、いろいろ民間の方々のご意見もいただきながら進めていこうと考えておるところでございます。 ◆11番(林野忠弘君) 議長 ○議長(田中渉君) 林野忠弘君             〔11番(林野忠弘君)登壇〕 ◆11番(林野忠弘君) ありがとうございました。 積極的に取り組んでいただいて、善通寺の税収が拡大できるように努力をお願いいたしたいと、このように思います。 それでは、次に移ります。 土木行政でありますけれども、稲木北部地区の洪水、浸水対策についてと、これは多度津町と本市善通寺の稲木町の北部、金蔵寺駅のすぐ西側にあるんですが、千代池の中池、上池、前池とありますけれども、その沼地になっておるところの洪水、浸水対策であります。これは、付近に家屋が十数軒ありますし、それからこの上池の上には水田が大体2ヘクタールぐらいあるわけですね。この池の流入しておる水は、東は生野町の尽誠学園のほうからずっとJRに沿って金蔵寺の本村下所、これを通って流入、鉄道を西へ渡って流入しておりますし、西は生野町、この市役所付近の水、それから上吉田町、稲木本村の用水路を通って満濃幹線や池や出水の水路、これを通して流入して、非常に大きな水量であります。特に、大雨や梅雨のとき、大量の用水が流れ込んでおりまして、洪水を起こしておるというのが現状でありまして、非常に地域住民としても困っておるわけです。大体、毎年多いときは50センチぐらい水位が上がっておりまして、非常に困っておるというのは実情であります。 そして、耕作放棄地にもなっております。私は、先般も一般質問をさせていただきました。その後、県や多度津町、本市と市長さんも積極的に取り組んでいただいて、対応の対策協議ができておると、こういうことを聞いておりますけれども、その進捗状態はどのようになっておるのか、浸水防止対策というのがどのように実行されていくのか、お聞きをいたしたいと思います。 ◎産業振興部長(大喜多敬一君) 議長 ○議長(田中渉君) 産業振興部長             〔産業振興部長(大喜多敬一君)登壇〕 ◎産業振興部長(大喜多敬一君) ただいまのご質問の稲木北部地区の洪水、浸水の起因となる多度津町の千代池、上池の改修状況についてお答えをいたします。 この稲木北部地区の洪水、浸水対策につきましては、JR金蔵寺駅西側の本市の行政区域境に接しております上池の改修が不可欠でございます。この上池は、多度津町の行政区域内にあることから、多度津町に対し、特に本市の現状及び大雨時等における水利管理の重要性を伝えたところ、上池の抜本的な改修について協力していただけるとの回答があり、昨年度までに香川県及び多度津町と数回協議を重ねてまいりました。その結果、県営事業でこの上池の改修計画に取り組んでいただけることになりました。 この県営事業における今年度の進捗状況は、現状の把握や整備方法を決める計画策定を実施しております。今後は、来年度に基本設計に着手をする予定としております。この基本設計は、香川県と多度津町が主体的に行いますが、本市も稲木北部地区の洪水、浸水被害の解消となるよう、設計協議に加わり進めてまいります。その後、平成31年度以降で実施設計を経て本工事となります。事業主体が香川県でございますので、本市といたしましては早急な工事着手を要望してまいります。 ◆11番(林野忠弘君) 議長 ○議長(田中渉君) 林野忠弘君             〔11番(林野忠弘君)登壇〕 ◆11番(林野忠弘君) ありがとうございました。 非常にいいご答弁をいただきまして、地元民としても非常に心強い限りでございます。これも平岡市長、何か多度津町長さんとも何回も会って取り組んでいただいたということで、ありがとうございました。この工事が終わるまでに、何年かかかろうかと思いますけれども、その間にもやはりそういう浸水問題が出てこようかと思いますので、これは要望ですけれども、ぜひ池の水位を下げるゆる抜きをするとか、それから用水吐きの板を差してありますけども、それを下げていただくとか、事前に浸水対策を図っていただきますようにお願いをいたしまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(田中渉君) 以上で林野忠弘君の一般質問を終結いたします。 次に、中村晋章君。             〔7番(中村晋章君)登壇〕 ◆7番(中村晋章君) 7番中村晋章です。先ほど、林野議員より前振りをいただきましたので、少しの緊張と大きなプレッシャーを感じているところではございますが、しっかりと質問をさせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 今から、22年後の2040年、私が64歳になったとき、この市は存続しているのでしょうか。22年後の2040年、全国の約1,800の市町村のうち、約半数の896自治体が少子化や人口流出に歯止めがかからず存続できなくなり、消滅都市になる可能性が高いと各紙新聞、国土交通省が報告書を出しております。その要因は、2010年から2040年の間に、20歳から39歳の女性の人口が5割以下に減少すると言われ、都市圏への流入が毎年6万人から8万人続くと言われております。また、896自治体のうち、実に523自治体は人口が1万人未満になるとも言われております。ここ香川県においても、8市9町のうち半数の4市5町が消滅都市の可能性が高いとされております。残念ながら、本市もその中に入るようです。この問題は非常に大きく、そして非常に重いものです。これは、行政側だけでなく、我々市議会も重く受けとめなければならない問題だと思っております。 そこで、お聞きをいたします。 この2040年問題に対しまして、本市の考え方、対策はどのようにしていくのかをお答えください。 ◎総務部長(池脇貴司君) 議長 ○議長(田中渉君) 総務部長             〔総務部長(池脇貴司君)登壇〕 ◎総務部長(池脇貴司君) お答えを申し上げます。 一部、先ほどの11番林野議員への答弁と重複いたしますが、ご容赦を願います。 我が国は、2008年の人口1億2,800万人をピークといたしまして、人口減少局面に入っております。今後、2050年には9,700万人程度まで減少するとの推計もございます。地方と東京圏の経済格差拡大等が若い世代の地方からの流出と東京圏への一極集中を招き、過密で出生率が極めて低い東京圏への流入は、結果的に日本全体としての少子化、人口減少に拍車をかけております。 そこで、国は人口減少と地域経済の縮小の克服のため、2014年にまち・ひと・しごと創生法を制定し、同法に基づきまち・ひと・しごと創生総合戦略を策定いたしました。本市が直面する人口減少問題は、地域経済や地域社会に影響を及ぼし、全ての住民にかかわる極めて深刻な問題です。議員ご指摘のとおり2014年に日本創成会議が発表した試算によりますと、2010年から2040年の間に20歳から34歳の女性の人口が、本市では50.3%減少すると予想され、50%以上減少する県内自治体は本市を含め4市5町、40%以上減少する自治体に至っては、丸亀市と宇多津町を除く全ての自治体が該当となっております。 そこで、本市におきましても、国及び県の総合戦略と連携を図りながら、市内の民間企業、官公庁、学校、銀行、メディア、労働組合、住民などから有識者代表者に参画をお願いし、善通寺市まち・ひと・しごと創生推進会議を設置し、2015年に善通寺市まち・ひと・しごと創生総合戦略を策定いたしました。今後の人口減少問題に対応していくためには、2つの方向性が考えられ、1つは出生数を増やすこと、もう一つは転出抑制、転入増加によって人口規模の安定と確保を図ることでございます。善通寺市まち・ひと・しごと創生総合戦略では、この方向性をもとにして、しごとをつくり安心して働けるようにする。あたらしいひとの流れをつくる。若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる。安心安全でくらしやすいまちをつくる。という4つの基本目標を設定し、この目標を実現するための具体的施策に取り組んでいるところでございます。 ◆7番(中村晋章君) 議長 ○議長(田中渉君) 中村晋章君             〔7番(中村晋章君)登壇〕 ◆7番(中村晋章君) ご答弁ありがとうございます。 総合戦略での4つの基本目標は、大変すばらしいものではありますが、しごとをつくり安心して働けるようにするとありますが、本市には大きな企業も少なく、どのようにして仕事をつくり安心して働けるようにするのか、またあたらしいひとの流れをつくるとは一体どういったものなのか。本市においての2015年に策定した創生総合戦略の4つの基本目標を実現するための具体的施策とは何なのか。そして、策定から2年が経過をした現状での実績はどうなのか、お答えください。 ◎総務部長(池脇貴司君) 議長 ○議長(田中渉君) 総務部長             〔総務部長(池脇貴司君)登壇〕 ◎総務部長(池脇貴司君) お答えを申し上げます。 しごとをつくり安心して働けるようにする具体的施策について、基本的方向としては善通寺市における就労を後押しし、経済基盤、生活基盤を安定させる取り組みの一環として、創業、起業の支援などを通じ、商店街の再生を始めとした市内産業の活性化を図るとともに、企業の誘致や地場産業の振興など、商工業支援の強化に努めます。また、農業生産基盤の充実、企業的経営の促進、担い手の育成などを推進し、産業としての農業の充実を図るとともに、農業の6次産業化や農商工観連携による地域特産品消費拡大を推進し、新たな雇用の創出につなげようとするものでございます。 地域産業振興の基本的、具体的施策といたしましては、民間住宅リフォーム支援、市内商業活性化事業、空き店舗等活用事業者等支援事業、企業誘致推進事業など、農業振興推進の具体的施策といたしましては、新規就農者育成事業、地域特産品販売路拡大支援事業などでございます。 次に、あたらしいひとの流れをつくることにつきましてお答え申し上げます。 基本的方向としては、本市が有する観光資源を活かした観光戦略により、観光交流人口を増加させることで地域経済の活性化及び本市の魅力に触れる人の増加を図ります。また、本市の魅力、住みやすさなどの情報の発信を促進し、移住先として本市に関心を持つ人を増やし、市外からの移住・定住につなげてまいりたいと考えております。 観光振興の具体的施策といたしましては、観光宣伝事業、観光交流センター運営事業など、移住・定住促進の具体的施策といたしましては、瀬戸内中讃定住自立圏合同就職面接会の開催、移住促進家賃補助などでございます。 続きまして、実績の検証等についてお答えを申し上げます。 昨年6月29日に開催いただきました、まち・ひと・しごと創生推進会議においても報告をさせていただいた内容でございますが、平成28年度の実績といたしましては、民間住宅リフォーム支援市内商業活性化事業65件、空き店舗等活用事業者等支援事業11件、新規就農者数2名、瀬戸内中讃定住自立圏合同就職面接会につきましては8月29日に開催。移住促進家賃補助対象者3名でございました。なお、同推進会議では、重要業績評価指数などの見直しを図ったところでございます。 ◆7番(中村晋章君) 議長 ○議長(田中渉君) 中村晋章君             〔7番(中村晋章君)登壇〕 ◆7番(中村晋章君) ありがとうございます。 施策、実績についてはわかりましたが、これらの事業を最大限強化をしていただきまして、安心して働ける仕事づくりの環境をつくっていただきたいと思っております。また、本市には営業課もございますので、本市の魅力、歴史をたくさんの方々に知っていただけるよう、さらなる情報の発信の強化をお願いを申し上げておきます。 次に、2040年問題を視野に入れまして、本市の出生率はどれぐらいなのかをお答えください。 ◎総務部長(池脇貴司君) 議長 ○議長(田中渉君) 総務部長             〔総務部長(池脇貴司君)登壇〕 ◎総務部長(池脇貴司君) お答えを申し上げます。 2040年での出生率については、2013年平成25年3月に国立社会保障・人口問題研究所が発表した将来人口推計においては、2040年の出生率は記載がございません。本市が、2015年平成27年10月に策定いたしました本市の人口ビジョンにおきましては、出生率を何とかして徐々にでも向上させなければならない、そのための施策を重点的に継続的に実施しなければならないとの考えのもと、2030年平成42年では出生率を1.80、2040年平成52年では2.07と大きな目標を掲げているところでございます。 ◆7番(中村晋章君) 議長 ○議長(田中渉君) 中村晋章君             〔7番(中村晋章君)登壇〕 ◆7番(中村晋章君) ありがとうございます。 ちなみに、本市の出生率は1.58であります。香川県は1.64、国は1.44と、国の出生率よりは高いようではありますが、先ほどの答弁での本市の人口ビジョンで出生率を2030年では1.8、2040年では2.07まで引き上げたいとされておりますが、先ほども申し上げましたとおり、本市の出生率は1.58であります。この少子化が進む中で、一体どのようにして出生率2.07まで引き上げていくのか、その数字の根拠をお聞かせください。 ◎総務部長(池脇貴司君) 議長 ○議長(田中渉君) 総務部長             〔総務部長(池脇貴司君)登壇〕 ◎総務部長(池脇貴司君) お答え申し上げます。 国が策定いたしました2014年平成26年10月に策定したまち・ひと・しごと創生長期ビジョンでは、人口を長期的に一定に保てる水準であります出生率2.07まで上昇させる目標年を2040年といたしております。また、香川県が2015年平成27年10月に策定したかがわ人口ビジョンにおいても国と同内容となっております。そのようなこともございまして、本市では人口ビジョンを策定する段階で、国、県のビジョンと整合を図るため、2030年平成42年では1.80、2040年平成52年では2.07といたしたところでございます。この目標は、相当高いと承知いたしておりますが、少しでも目標値に近づけるために具体的施策を検討し、実施してまいる所存でございます。 ◆7番(中村晋章君) 議長 ○議長(田中渉君) 中村晋章君             〔7番(中村晋章君)登壇〕 ◆7番(中村晋章君) ありがとうございます。 数字の根拠に至っては、国、県が2.07としているので、本市の目標も国、県との整合を図るため2.07としたようではありますが、冒頭でも申し上げましたとおり、20歳から39歳の女性の人口が5割以下になると言われる2040年、また少子化もますますと進む中で2.07の出生率といった漠然かつ希望を込めたような目標ではなく、本市に合った目標を立てて、それに合う施策に取り組んでいただきますよう要望いたしておきます。 次に、先日教育民生委員会で市内の8幼稚園、小学校、2中学校の視察をしてまいりましたが、そこで中学校の校長先生が優秀な若者は高校を卒業すると市外、県外へと出ていってしまうとおっしゃられていたのが今でもよく覚えております。また、私のところに相談に来られた方からお話を伺いますと、福祉課から他市への転出を強く勧められた。また、実際に毎年何名かは転出していると聞いております。これら全てが人口減少の要因ではないとしても、本市の人口が毎年減少しているのは事実であります。では、減少している要因は一体何なのか、お聞かせください。 ◎総務部長(池脇貴司君) 議長 ○議長(田中渉君) 総務部長             〔総務部長(池脇貴司君)登壇〕 ◎総務部長(池脇貴司君) 本市の人口減少要因についてお答えを申し上げます。 香川県人口移動調査報告によりますと、本市における2013年平成25年から2017年平成29年までの5年間における平均の社会増減数は77人の減少となっております。県内8市では、高松市、丸亀市が増加している状況でございます。また、自治体の人口規模を勘案し、5年間の減少数と平成30年1月1日現在の各市の人口で比較した率では、増加している高松市、丸亀市を除く6市の中では、三豊市に続き低い状況となっております。また、同じ5年間における平均の自然増減数については、本市では150人の減少となっており、自然減少率は県内8市の中で、高松市、丸亀市に続き低い状況となっております。このようなことから判断いたしますと、本市の人口減少の要因は転出による社会減よりも、少子・高齢化による自然減が大きいものと判断いたしております。 ◆7番(中村晋章君) 議長 ○議長(田中渉君) 中村晋章君             〔7番(中村晋章君)登壇〕 ◆7番(中村晋章君) ありがとうございます。 自然減、社会減とさまざまな要因がある中で、本市にとっての宝はやはり人であり、市民であります。本市と市民をつなぐあり方として、今後はより一層の政策、また市政のあり方が問われる重要な課題であると考えております。私は、このような問題は急激な人口減少社会と地方行政とのあり方、また子育て世代の人たちが安心して子どもを産み育てられない現状、若い世代が夢を語れる環境をつくるための雇用創出、これらの3点に問題があると考えております。これらを改善することで、現状より緩和された状態をつくり出し、解決または解消を目指すべきであると考えております。 その一方で、本市はどこよりも早く福祉行政、特に子ども、子育て支援の推進に力を入れ取り組んでまいりました。しかしながら、近年においては多くの自治体も独自の政策で市民と行政をつないでおります。ここで、近隣の自治体の政策を一部取り上げます。他市町においては、結婚祝い金や出産祝い金などの助成金制度があるようです。さぬき市におきましては、結婚された方に10万円分の商品券などを助成いたしております。出産祝い金に至っては、多くの自治体が取り組んでおり、坂出市では第1子、第2子ともに3万円、第3子以降は5万円と、東かがわ市では第1子3万円、第2子5万円、第3子以降は10万円と、直島町においては第1子、第2子15万円、第3子以降は30万円とかなり積極的に取り組んでいるようです。お隣のまんのう町でも同様の助成金制度があるようです。このような制度は、いくばかりかは少子減少の歯止めになり得ると思われるため、本市も今後取り組んでいくべき事業だと考えますが、本市としてはどのように考えているのかをお答えください。 ◎総務部長(池脇貴司君) 議長 ○議長(田中渉君) 総務部長             〔総務部長(池脇貴司君)登壇〕 ◎総務部長(池脇貴司君) お答えを申し上げます。 結婚、出産祝い金などの助成制度につきましては、現在は制度化できておりませんが、平成30年度予算案におきましては、結婚に伴う経済的負担を軽減するため、新婚世帯に対し、結婚に伴う新生活のスタートアップに係る費用を支援する結婚新生活支援事業について補助金を計上いたしております。また、子育てしやすい環境整備では、母子手帳交付時に妊婦健診、新生児健診の際に、母体等に安全な交通手段としてタクシーを利用する際の妊産婦等移動支援として、タクシーチケットを交付する予算を計上しているところでございます。 ◎市長(平岡政典君) 議長 ○議長(田中渉君) 市長             〔市長(平岡政典君)登壇〕 ◎市長(平岡政典君) ただいま総務部長のほうから平成30年度の予算案の中での子育てしやすい環境整備について答弁をいたしました。私のほうから補足してお答えさせていただきます。なお、4月に市長選挙を控えておりますので、現時点での私の考え方を述べさせていただきます。 昨年の衆議院選挙におきまして、政府・与党が平成31年10月に消費税を増額をし、その引き上げ分を幼児教育や保育料の無償化をすること、このように発表をいたしております。本市は、子育て支援を最重要課題の一つとして、子育て世代の負担軽減のために、既に他の自治体に先駆けまして幼稚園授業料の無償化、保育料につきましては国の基準に軽減措置を講じた上、さらに4,500円分の減額措置を実施しているため、善通寺は子育てに優しい町の評価を得ているところでございます。 国の施策によりまして、幼児教育、保育料の無償化が実施することができますれば、現在実施している子育て世代の負担を軽減するために投入している財源、これを計算しますと現在の試算では約7,000万円ほどになりますけども、そのお金はもう来年度から国からいただけるようになりますので、議員のご指摘のように、結婚祝い金、出産祝い金も含めまして、その7,000万円をどのように使っていくのか、議員の皆さんのご意見も聞きながら検討していきたいと、このように考えているところでございます。 ◆7番(中村晋章君) 議長 ○議長(田中渉君) 中村晋章君             〔7番(中村晋章君)登壇〕 ◆7番(中村晋章君) 前向きなご答弁ありがとうございます。 今後、市の将来を握る若い世代へのバックアップを確実につないでいくためにも、我々市議会におきましてもまちづくりを考える委員会や少子・高齢化対策委員会などを発足させ、あらゆる世代の方々の声や意見を聞き、本市に住んでよかった、住みやすい町善通寺を目指していく必要があると考えております。また、今後行政と市民が対話をしながら、本市がますます繁栄できますことを強く願っております。 以上のことを強く提案、要望いたしまして、私の一般質問を終わりといたします。ありがとうございました。 ○議長(田中渉君) 以上で中村晋章君の一般質問を終結いたします。 次に、内田信吾君。             〔17番(内田信吾君)登壇〕 ◆17番(内田信吾君) 17番内田信吾です。早速質問いたします。 まず最初に、善通寺市史についてです。 善通寺市史第3巻が、平成6年12月に発行されています。第3巻は、明治34年から昭和29年の昭和の大合併までの50年間を編さんして終わっています。善通寺市史である以上、昭和の大合併後に善通寺市となっているわけでありますので、その後の近代史の編さんが必要だと思います。また、本市は平成の大合併を選ばなかったわけですし、新しい庁舎も建設しますので、発行するのにはちょうどいい機会です。第4巻を発行する計画はないのか、お聞きいたします。 ◎教育部長(笹川龍一君) 議長 ○議長(田中渉君) 教育部長             〔教育部長(笹川龍一君)登壇〕 ◎教育部長(笹川龍一君) 内田信吾議員さんの市史第4巻の発行に関するご質問にお答えいたします。 善通寺市史ですが、第1巻には市の自然環境と原始古代から室町時代までの歴史をまとめ、第2巻には江戸時代から明治34年までの歴史、第3巻には今議員のご指摘のあったとおり、その後の昭和29年の町村合併までの歴史がまとめられています。今の時点で、昭和29年から現在までの市史を掲載する市史第4巻の刊行は少し早いのではないかと考えますが、このような場合補遺編として小冊子を刊行するケースはあります。また、急に市史編さん業務に着手しましても、その刊行までには大変時間がかかりますので、必要な資料の収集や保管は常に行っておく必要があります。町村合併以降の市の歴史を編さんする場合、取り扱う資料は公文書等、いわゆる役場文書が中心となりますので、総務課、政策課とも協議しながら、必要な書類の確認や整理、保管を考えてまいりたいと思います。 ◆17番(内田信吾君) 議長 ○議長(田中渉君) 内田信吾君             〔17番(内田信吾君)登壇〕 ◆17番(内田信吾君) 資料の収集を行っておくのも大事だということは重々私もわかります。私、農民運動の金蔵寺事件という事件が、大争議が、農民騒動があったんですけども、その資料を議員になってから集めようということで、金蔵寺周辺を歩き回ったら、古老の人が、私あの事件のときには目撃したよというような、教えてくれた方がおったんですけども、その後2年ぐらいたって訪問しましたら、もう既に亡くなっておったというんがあるんですけども、この昭和の大合併のときにも私聞きますと、丸亀と善通寺に分かれたところでどっちに編入するんやということで、大分暴力事件も起こったということなんですけども、平成の大合併のときに丸亀に合併するんやというふうに決まったら、あのとき流した血は何やったんやというふうな古い議員さんからお聞きしたこともあったんですけども、非常にやっぱり歴史の生きた証言というのは大事なことなんで、ぜひともこの機会、特に庁舎が完成する機会がいい機会だとして、資料の収集だけでも、特に聞き取り調査なんかはぜひとも行っていただきたいということを要望しておきます。 次に、ヘリコプターの飛行禁止についてです。 近年、自衛隊の航空機事故が増えており、本年度だけでも5件起きています。新年早々、沖縄でヘリコプターを3回も不時着させた米海兵隊を非難できない状況です。この2月5日には、佐賀県神埼市において陸上自衛隊神埼駐屯地から飛び立った自衛隊の戦闘ヘリコプターが墜落事故を起こし、民家に墜落したため、民家の小学生がけがをしたほか、ヘリコプターに乗っていた隊員2名が死亡するという痛ましい事故が起きています。 本市においては、14旅団になってからヘリコプターの離発着回数が大分増えたと多くの市民が訴えています。私は、19年ほど前に地元の西部小学校の上空を自衛隊ヘリが離発着のたびに飛行するために、授業や行事が妨害されるという地元からの訴えがあったため、当時の国会議員とともに防衛庁に申し入れを行い、西部小学校上空を飛行コースから外すように申し入れた結果、飛行コースを変更するという確認をとった経験があります。 さて、市民を守る行政として、自衛隊ヘリの離発着回数はつかんでいるのでしょうか。また、自衛隊基地の周りには西部、中央の両小学校、東、西の両中学校、善通寺、カナンの両保育所など、学校、保育所が集中しています。子ども達を守るためにも、この上空を飛ばない飛行コースをとるように自衛隊に申し入れすべきですが、いかがでしょうか。 ◎総務部長(池脇貴司君) 議長 ○議長(田中渉君) 総務部長             〔総務部長(池脇貴司君)登壇〕 ◎総務部長(池脇貴司君) お答えを申し上げます。 ヘリコプターの飛行予定につきましては、緊急時を除き、陸上自衛隊善通寺駐屯地業務隊職務司令室より飛行予定日の2週間前には文書にて通知を受けております。その後、秘書課、子ども課及び教育総務課に引き継ぎ、周辺自治会、学校、東西中学校、中央、西部小学校、幼稚園、中央、西部幼稚園並びに保育所、善通寺保育所等への周知をお願いいたしているところでございます。その自衛隊からの文書通知には、ヘリコプターの離発着の日付、曜日、時間帯、予備日について記載されておりますが、発着の回数は記載されていない状況でございます。また、年間等の予定につきましては、把握はできていない状況です。 自衛隊によりますと、ヘリコプターの離発着、飛行するコース、高度、時間等に関して、近隣の皆様への影響を最小限にとどめるように努めているとのことでございます。具体的には、学校等の上空を飛行しない。低空飛行は行わず、高度を維持し、騒音等を抑制する。また、時間帯については夜間の飛行は行わない。離発着の際には、地面に散水をすることにより、砂ほこり等の飛散を防止するなどの処置を実施しており、ご理解、ご協力をお願いしたいとのことでございました。市といたしましても、自衛隊が実施する訓練等につきましては、災害救助、国防並びに国民、市民の生命、財産を守るために必要な訓練でありますことから、今後も市民の皆様のご理解、ご協力は欠かせないものであると考えております。 ◆17番(内田信吾君) 議長 ○議長(田中渉君) 内田信吾君             〔17番(内田信吾君)登壇〕 ◆17番(内田信吾君) 新聞報道では、ヘリコプターが墜落した佐賀県神埼市議会の第1回定例会が、2月23日に開会し、議会側は全19議員を提出者とする陸上自衛隊AH64Dヘリコプターの墜落事故に関する意見書を提案、全会一致で可決した。意見書では、住宅密集地を回避した飛行ルートへの見直しなどを求めています。意見書は、現場は住宅密集地で周辺には保育園や小・中学校が所在し、多数の命を奪いかねない状況だった。住民に与えた不安ははかり知れず、極めて憂慮する事態と指摘。被害者や周辺住民らへの心と体のケアとあわせ、家屋、農地などに対する十分な補償。第三者による調査委員会の設置と事故原因の徹底究明。その結果の公表。老朽化した自衛隊機の廃棄など6項目を要請しました。近く、安倍晋三首相や小野寺五典防衛相らに送付すると報道されています。 先日も、自衛隊駐屯地でヘリコプターの体験搭乗が行われており、何回も離発着しておりましたが、2月17日には陸上自衛隊八尾駐屯地において、民間人の体験搭乗に使用していた多用途ヘリコプターから部品2個が落下したと発表されています。ハインリッヒの法則からいうと、重大事故が起こる可能性も否定できません。神埼市は、事故が起きてからの要請ですが、本市においては市民の安心・安全を守る上にも飛行コースの変更を事前に自衛隊に要請すべきではないかと考えますがいかがでしょうか。 ◎総務部長(池脇貴司君) 議長 ○議長(田中渉君) 総務部長             〔総務部長(池脇貴司君)登壇〕 ◎総務部長(池脇貴司君) ただいまのご質問にお答え申し上げます。 大きな悲惨な事故が相次いでおりますが、ヘリコプターの場合、墜落や部品の落下などが発生する可能性がないということは言えません。議員ご指摘のとおり、本市におきましても住宅密集地の中を飛行するという状況もございますが、どうしても発着の訓練をする場合については、飛行コース等につきまして多大な配慮をお願いしていくべきではないかとは考えてございますので、コース等が開示された場合に、そこのコースがもし変更できるようなことがございましたら、こちらからもお願いをしていこうとは考えております。 ◆17番(内田信吾君) 議長 ○議長(田中渉君) 内田信吾君             〔17番(内田信吾君)登壇〕 ◆17番(内田信吾君) 私もこの質問をするに当たって、いろいろ調べてみたんですけども、飛行機自身がアメリカ軍も同じですけども、日本のヘリコプター等も機体がつくられてからかなり年数がたっておるという問題とか、アメリカ軍においてはトランプ大統領が好戦的な態度で世界展開を図る中で、整備兵が非常に不足しておるんで部品の落下とか不時着とかが増えたんだということが共通してあると思います。自衛隊においても、やはり老朽化したヘリコプターを使っておるというのが現状ですんで、やはりよそごとではないんだということで、やっぱり市民の命を守るためにも、ぜひとも機敏な対応を願いたいというふうに思います。 次に、ごみの収集についてです。 本市独自の住民組織であります環境推進会の加入率、どれくらいであるのか、お聞きをいたします。 最近、スーパーマーケット等が資源ごみの受け入れを始めていますが、重量によりポイントがたまる仕組みで、若い市民などに好評だそうです。また、収集業者への依頼を集合住宅以外の個人宅でも契約している市民があるようですが、市はどう考えているのでしょうか、お聞きをいたします。 ◎市民生活部長(近藤浩行君) 議長 ○議長(田中渉君) 市民生活部長             〔市民生活部長(近藤浩行君)登壇〕 ◎市民生活部長(近藤浩行君) ただいまのご質問にお答えいたします。 まず、環境推進連合会への加入状況でございますが、今年度及び過去2年間の4月1日現在の加入状況を申し上げますと、平成27年度は9,034世帯の加入で、加入率は約68.9%、平成28年度は9,091世帯の加入で、加入率は約69.7%、平成29年度は9,138世帯の加入で、加入率は約70.0%となっております。したがいまして、ここ数年の加入率は約70%で推移している状況となっております。 次に、スーパーマーケットでのごみの受け入れにつきましては、市内でも数年前から店頭前でごみを受け入れているところがあるようですが、こちらにつきましては、容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律、いわゆる容器包装リサイクル法に基づき、企業の社会的責任や容器包装リサイクルに不可欠な社会システムとして実施しているものと考えております。 また、収集業者への個人契約によるごみ収集についてのご質問でございますが、収集業者へ依頼する方の大半は、業者やアパート等を経営されている方と考えますが、中には個人宅でも収集業者に依頼している方もおられるのではないかと思います。収集業者に、ごみの収集を依頼している方には、それぞれの理由があるとは思いますが、諸事情によりまして市が指定する収集日にごみを出せない方々への利便性の向上や負担の軽減を図るための取り組みといたしまして、燃えるごみにつきましては平日の午前7時から、また資源ごみ及び燃えないごみにつきましては、平日の午後から未来クルパーク21にて受け入れておりますので、ご利用いただけたらと思います。 ◆17番(内田信吾君) 議長 ○議長(田中渉君) 内田信吾君             〔17番(内田信吾君)登壇〕 ◆17番(内田信吾君) 確認ですけども、先ほど午前7時から収集しているということだったんですけど、私確認したんですが、水曜日は休みというんが資源ごみなかったですかね。 ◎市民生活部長(近藤浩行君) 議長 ○議長(田中渉君) 市民生活部長             〔市民生活部長(近藤浩行君)登壇〕 ◎市民生活部長(近藤浩行君) 大変失礼いたしました。 水曜日については、燃えるごみ、資源ごみともお休みいたしております。水曜日を除く平日ということでご理解いただきたいと思います。失礼いたしました。 ◆17番(内田信吾君) 議長 ○議長(田中渉君) 内田信吾君             〔17番(内田信吾君)登壇〕 ◆17番(内田信吾君) いろいろ理由はあると思うんですけど、それも可能にするということはできないんでしょうか。 ◎市民生活部長(近藤浩行君) 議長 ○議長(田中渉君) 市民生活部長             〔市民生活部長(近藤浩行君)登壇〕 ◎市民生活部長(近藤浩行君) それにつきましては、人員の問題、配置の問題等もございますので、今後検討をしてまいりたいと思っております。 ◆17番(内田信吾君) 議長 ○議長(田中渉君) 内田信吾君             〔17番(内田信吾君)登壇〕 ◆17番(内田信吾君) 次に、燃えるごみの収集回数ですが、生活習慣や生活様式が変わってきています。例えば、赤ちゃんのおむつは昔と違い紙おむつに変わってきています。また、紙おむつを利用するのは赤ちゃんだけでなく、老人も使用するようになり、高齢化社会を迎えてその数は増え続けております。このように、四半世紀以前の収集する燃えるごみの内容とは大分変わってきているわけです。週2回収集を望む市民によると、このようなごみの内容と同時に、ごみ袋は今は有料になっています。さらに、同じようにごみ袋が有料になっている近隣自治体が年間を通じて週2回収集の住民サービスをしているのに、なぜ善通寺だけ冬場は1回なのかといった不満の声が多く聞こえます。燃えるごみの収集回数を増やすのかどうするのかの市民アンケート調査を実施するのが来年9月ですが、確実に行うのか、お聞きをいたします。 ◎市民生活部長(近藤浩行君) 議長 ○議長(田中渉君) 市民生活部長             〔市民生活部長(近藤浩行君)登壇〕 ◎市民生活部長(近藤浩行君) ただいまのご質問にお答えいたします。 ごみ収集に関する市民アンケート調査につきましては、今までおおむね3年をめどに実施してきております。前回は、平成28年9月に実施いたしましたので、次回は平成31年9月ごろに実施する予定でございます。 なお、燃えるごみの収集回数につきましては、アンケート調査の結果や環境推進連合会の会長さん方のご意見等を踏まえ、平成23年度からは夏季の6月から9月までの4カ月間を、平成29年度からは5月から10月までの6カ月間を週2回収集としてきたところでございます。今後も調査結果や会長さん方のご意見等を踏まえながら検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
    ◆17番(内田信吾君) 議長 ○議長(田中渉君) 内田信吾君             〔17番(内田信吾君)登壇〕 ◆17番(内田信吾君) 環境行政については、環境推進会の皆さんに多大なご協力をいただいておるということはわかりますけども、燃えるごみの収集場所については当番で立哨するとかというふうなんないわけですから、環境推進会の会長さんの意見も参考にしていただきますけども、やはり先ほど述べましたように、燃えるごみの中身の問題もこの四半世紀で大きく変わってきておりますし、市民が要望するものはやはり少数のものからとるアンケート結果でも十分その意見は反映されると思いますんで、十分来年度もきっちりとこのアンケートを実施していただきますようお願いをいたします。 次に、三豊市の温泉の割引についてお話いたします。 三豊市が運行するコミュニティバスの善通寺までの乗り入れを12月議会で承認しましたが、この際の質疑の際、私は三豊市の要望を受け入れるのなら、三豊市にもこちらの要望を受け入れてもらうべきだと質問しています。その要望とは、善通寺市内には温泉がないので、市内に温泉をつくってほしいという市民要求があるのだから、この際、市民バスの乗り入れの交換条件として、善通寺市民への温泉入浴料金の割引などを交渉すべきだというものですが、三豊市に申し入れしてもらえたのでしょうか、お聞きをいたします。 ◎総務部長(池脇貴司君) 議長 ○議長(田中渉君) 総務部長             〔総務部長(池脇貴司君)登壇〕 ◎総務部長(池脇貴司君) お答えを申し上げます。 三豊市が運行をする三豊市コミュニティバスの善通寺市内への路線延長につきましては、昨年12月定例会におきまして、区域外における公の施設の設置に関する協議についての議案として可決をいただいたところでございます。この定例会における総務委員会審査におきまして、先ほど議員さんが申されました本市への延長が予定されているコミュニティバスの三野線が、三豊市の温泉施設でありますふれあいパークみのに停車いたしますことから、当該コミュニティバスに乗車して同施設を利用する善通寺市民に対して、施設割引券を発行するよう三豊市側にお願いしてはどうかとのご意見をいただきました。その後、議会での議決を受けてまして、平成30年1月にコミュニティバスの運営主体であります三豊市総務部管財課と行いました公の施設三豊市コミュニティバスの区域外設置に関する協議書の締結に関する協議の場におきまして、施設割引券の発行について検討を依頼したところでございます。当該施設については、同じ三豊市が所管しており、検討していただけるとの回答はいただいておりますが、施設の経営状況及び市外住民への割引券発行ということもあり、コミュニティバスの利用促進という側面も勘案した総合的かつ慎重な検討を要するとのことでございますので、いましばらく三豊市の検討を待ちたいと考えております。ご理解を賜りますようお願い申し上げます。 ◆17番(内田信吾君) 議長 ○議長(田中渉君) 内田信吾君             〔17番(内田信吾君)登壇〕 ◆17番(内田信吾君) 答弁で、ふれあいパークみのに停車すると言われたわけですけど、私これ発言するに当たって調べてきたんですけども、確かにふれあいパークみの、ここのパンフレットあるんですけど、ここは入浴料が一般大人1,500円、子どもが800円のお湯なんですね。これを言われたわけですけども、このバス停のもう少し西にもう一カ所あるんですけど、そこからUターンしてまた詫間駅のほうへ行くんですけども、そのところに長寿の湯というのがあるんですね。これは、入浴料金が400円なんです。ご利用できる方っていうのは60歳以上の方及び身障者、療育手帳を持っている方というふうに制約されてますけども、これに市民が結構入りたいというふうに言う方がおられて、私もこれ見学に行ってきたんですけども、実際駐車場で市内の人に会いまして、何がでっきょんなという話をしたら、温泉じゃがなと言うておりました。結構、善通寺市民が利用されておる方も多いというふうにお聞きします。このふれあいパークみのは高いんで、手が出んということです。 私は、1つ言いたいのは、これ最近ベストセラーになってる20万部以上も売れる下流老人という本があって、今流行語になってますよね。それと、これは続・下流老人で、2冊目も私買って読んでおるんですけども、これを読みましたら愕然としますけども、うかうかしておれんと、老後が心配やということで、安倍総理が一億総活躍社会と言いながら年金は毎年下がってくる、消費税の増税はあるという中で、やっぱり生活が大変だという方が多いです。私、この質問を取り上げたのも、年金が下がってくるもんだから生活がやりにくいということで、車を手放して、もう自転車で行くとか、歩いていくようにしましたと。ご存じのように、車の維持費というのは結構高いもんでありますので、車検や保険や入れましたら、燃料代も入れましても非常に高いんで、それを手放すことによって生活楽になったんやけど、行動範囲が狭うなったんやと。たまには、夫婦2人で長寿の湯とか行きよったんやけど、もう今は行けへんがなと。タクシー雇ってまで行けんからなという中で、三豊市が乗り入れるというんやったら、それやったら行こうかと。しかし、片道100円かかるから往復で200円、入浴料も400円かかるんやから、ちっと三豊市にもっと交渉してもらえんかというふうに思いまして、国によりますと外交交渉力になるんですけども、ぜひともそういうふうな待望している市民のためにも、三豊市の回答を待つよりももっと積極的にこちらから働きかけていくことというのはできないのか、お聞きします。 ◎総務部長(池脇貴司君) 議長 ○議長(田中渉君) 総務部長             〔総務部長(池脇貴司君)登壇〕 ◎総務部長(池脇貴司君) お答え申し上げます。 ふれあいパークみの以外の長寿の湯のほうでございますが、こちらは社会福祉法人三野福祉会というところが経営をしているようでございまして、こちらのほうには申し入れを行っていないところでございますので、三豊市のほうに再度ふれあいパークみの及びこの社会福祉法人が経営いたしております長寿の湯のほうにつきましても申し入れをできるものかどうかということを問い合わせをして、こちらのほうは強くお願いをしてみようと考えております。 ◆17番(内田信吾君) 議長 ○議長(田中渉君) 内田信吾君             〔17番(内田信吾君)登壇〕 ◆17番(内田信吾君) ぜひとも外交努力を続けていってやっていただきたいというふうに思います。 次に、小・中学校の部活動についてです。 新聞報道によりますと、名古屋市は市立小学校の部活動禁止をするほか、中学校の部活動においては休養日を2日以上とらせることや、朝練習禁止を発表しています。私は、これまでの練習習慣を改める斬新な方針であると受けとめていましたところ、この3月7日に県教育委員会が今月中に策定する教職員の働き方改革プランに、夏休みの学校閉庁日の設定や平日の夜間、休日の留守番電話対応などのほか、中学校の部活動の休養日や活動時間の設定などの事項を盛り込むと発表しました。これらは、子ども達のためだけでなく、教職員の長時間勤務の解消に向けた取り組みですが、本市でも参考にして学校現場において実践、実施できないものでしょうか。今の現状とあわせて今後の方針についてお聞かせください。 ◎教育長(森正司君) 議長 ○議長(田中渉君) 教育長             〔教育長(森 正司君)登壇〕 ◎教育長(森正司君) 内田信吾議員さんの小・中学校の部活動についてのご質問にお答えいたします。 ご指摘の名古屋市の市立小学校の部活動の廃止ですが、通常小学校におきましては部活動は行っておりません。本市でも、小学校では部活動は行っていないところであります。名古屋市の取り組みが、全国的にも珍しい事例であったものと思います。 次に、中学校の部活動の休養日についてお答えいたします。 まず、現状としましては、東西中学校とも原則第1と第3日曜日、職員会議や教員研修のある日、また定期テストの前の1週間や長期休業中の学校閉庁日などは部活動の休養日といたしております。教育委員会といたしましては、部活動の持つ教育的意義を踏まえた上で生徒の心身の健康面からも十分な休養がとれるようにするとともに、またその指導に携わる教員の長時間労働を解消するためにも休養日を増やしていきたいと考えているところであります。例えば、第1、第3日曜日に加えて、第2、第4土曜日も休養日に設定するとか、月曜日から金曜日までの平日の中で月2回程度休養日を設定したいと考えております。 今後は、スポーツ庁の有識者会議が、去る13日の会合で出されました運動部活動のあり方に関する指針の案を参考にするとともに、学校現場の声も聞きながら、合理的かつ効果的な練習方法や練習時間なども総合的に考え、本市独自の休養日を設定していきたいと考えているところであります。 ◆17番(内田信吾君) 議長 ○議長(田中渉君) 内田信吾君             〔17番(内田信吾君)登壇〕 ◆17番(内田信吾君) 本市独自の休養日を設定したいという前向きな答弁ありがとうございます。私は、科学的な練習方法、これに取り組んでいただきたいというふうに思います。もともと学校体育授業というのも、何か昔の軍隊的な要素があって、精神論で行くような傾向があるやに思いました。私が中学生のときは校内放送があって、野球部員はプールに入ってはいけないというんが平然と流れてきまして、何でやというたら肩が冷えるからやというんで、そういうふうな放送がありましたけど、今は投球済んだらアイシングしよるんですね。それから、長距離選手に至っては水を1滴も飲まずに練習するんやということで、へとへとになっとったんが、最近は給水時間をとるようになってて、結局人間の医学的な見地からいったら非科学的なことをいっぱいやってきたと思うんですよ。休養日も与えたら弱くなるからというふうなことがあるかもしれませんけども、本市においてはこのように本市独自の休養日を設けてやっていたにもかかわらず、試合には強いがということがわかりましたら、ほかのところも行えますし、先進的な実践になると思いますんで、ぜひ取り組んでいただきたいことを要望して、私の質問を終わります。 ○議長(田中渉君) 以上で内田信吾君の一般質問を終結いたします。 暫時休憩いたします。再開は午後1時。             ─────────             午後0時0分 休憩             午後1時0分 再開             ───────── ○議長(田中渉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 竹森千津君。             〔6番(竹森千津君)登壇〕 ◆6番(竹森千津君) 6番竹森千津でございます。通告に従い、順次質問をさせていただきます。 消防行政についてお伺いをいたします。 消防行政につきましては、先月発生いたしました火災が余りにも大きい火災であったため、予算審査特別委員会でありますとか、総務委員会においても何人かの委員さんが質問をしておりました。重なる点もあるかとは思いますけれども、質問をさせていただきます。 まず、本市のここ数年間の火災発生の状況についてお伺いをいたします。 ◎消防長(香川英幸君) 議長 ○議長(田中渉君) 消防長             〔消防長(香川英幸君)登壇〕 ◎消防長(香川英幸君) 竹森議員さんご質問の近年の火災発生状況についてお答えします。 本市においては、歴年でございますが、平成27年の火災件数は12件で、内訳は建物火災8件、車両火災1件、その他火災3件であります。火災による死傷者は、死者1名、負傷者2名となっております。平成28年の火災件数は17件で、内訳は建物火災9件、車両火災2件、その他火災6件となっております。死傷者においては、死者1名、負傷者2名となっております。平成29年の火災件数は13件で、内訳は建物火災7件、車両火災1件、林野火災1件、その他火災4件となっております。死傷者においては、死者1名、負傷者4名となっております。平成30年は、現時点での火災件数は4件で、内訳は建物火災1件、その他火災3件となっております。死傷者においては、死者3名であります。 以上が近年における火災発生状況となっております。 ◆6番(竹森千津君) 議長 ○議長(田中渉君) 竹森千津君             〔6番(竹森千津君)登壇〕 ◆6番(竹森千津君) ありがとうございました。 今のご答弁でもありましたが、今年、先月の火災で3名もの方が亡くなるという大きな災害になってしまいました。また、ここ数年の間の状況をお伺いいたしますと、毎年火災により亡くなる人がいるという状況だとわかりました。そのことにつきまして、どのようにお考えをされますか。また、その対策についてもされていることがあればお伺いをしたいと思います。 ◎消防長(香川英幸君) 議長 ○議長(田中渉君) 消防長             〔消防長(香川英幸君)登壇〕 ◎消防長(香川英幸君) ただいまのご質問にお答えします。 平成29年1月から9月までの全国統計では、住宅火災による死者は放火自殺者を除き646名、そのうち65歳以上の高齢者の方の犠牲者は453名の70.1%となっており、本市においても就寝時における火災で高齢者の方が犠牲になることが多いと感じております。そのようなことから、大きな火災にならないうちに知らせてくれる住宅用火災警報器の設置が有用であると考えております。これまで以上に設置推進と火災予防の普及啓発に取り組んでいきたいと考えております。 ◆6番(竹森千津君) 議長 ○議長(田中渉君) 竹森千津君             〔6番(竹森千津君)登壇〕 ◆6番(竹森千津君) ありがとうございました。 火災による死亡をなくすには、住宅用火災警報器の設置の普及啓発が有用ということでございますが、この件につきましてはこの後またお伺いをさせていただきますので、次の質問に移ります。 次に、通信指令業務の運用についてお伺いをいたします。 通信指令業務は、丸亀市、善通寺市、多度津町の2市1町が、丸亀市にある中讃消防指令センターで共同運営していると聞いておりますが、共同運営することにより、火災の第1報の通報から出動までの時間が長くかかるようになったということはないですか。救急車の出動も善通寺消防に通信があったときには、すぐに場所の特定ができて出動していたけれども、共同運営するようになって到着時間が遅くなったということを聞いたことがあります。火災の場合の出動も、同じように遅くなっているのではないでしょうか、お伺いをいたします。 ◎消防長(香川英幸君) 議長 ○議長(田中渉君) 消防長             〔消防長(香川英幸君)登壇〕 ◎消防長(香川英幸君) ただいま竹森議員さんからの丸亀市、善通寺市、多度津町、3消防本部の中讃消防指令センター共同運用において、通報から出動までの時間が長くなり、現場到着が遅くなったのではないかとのご質問にお答えします。 議員さんのおっしゃりますように、平成25年までの単独での通信システムのときより、1分から1分30秒程度現場到着が遅くなっております。しかしながら、以前の緊急通報受信方法には問題もありました。それは、旧システムの受信方法は119番通報を受けると通報内容を全職員にわかるように庁内スピーカーで通報内容を流しており、近隣住民にまで内容が聞こえる状態でありました。そのようなことから、個人情報に関する問題も生じることが危惧され、新しいシステムにしていかなければならないと考えていたところ、丸亀市、善通寺市、多度津町で指令センターの共同運用についての検討会が開かれ、共同運用を平成26年4月から3消防本部で行うことになりました。 まず、現在のシステムは119番を受け、火災、救急等がわかった時点で各消防本部へ予告指令を通知し、災害情報の詳細が聴取できた時点で出動指令を出し、出動するようになっております。この新しいシステムにすることにより、個人情報の保護、災害通報地点の過誤も少なくなってきておりますし、指令業務に関しましても旧システム時より的確な運用が実施できておりますので、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。 ◆6番(竹森千津君) 議長 ○議長(田中渉君) 竹森千津君             〔6番(竹森千津君)登壇〕 ◆6番(竹森千津君) 火事や救急の際の一分一秒は、本当に長く感じるものだと思います。新しいシステムになって個人情報の保護の点ではよくなり、位置の特定の過誤も少なくなってきているということでございますが、待っている人がいる。災害における死亡者を1人も出さないという気持ちで、少しでも早く現場に到着できるように努力していただくことを強く要望をいたします。 次に、消防署員の夜間の勤務体制についてお伺いいたします。 消防職員全員で、現在は40名と聞いております。火災や大規模災害は、昼間、夜間関係なく発生をいたします。総勢40人の職員が、どのようなシフトで勤務をしているのか、お伺いをいたします。 ◎消防長(香川英幸君) 議長 ○議長(田中渉君) 消防長             〔消防長(香川英幸君)登壇〕 ◎消防長(香川英幸君) 消防署員の夜間勤務体制についてお答えします。 現在、総数40名の勤務状況は、本部職員として8名、消防署員は署長を含み29名、中讃消防指令センター勤務2名、県防災航空隊へ1名派遣で40名となっております。 消防署員は、署長が日勤、他の28名は隔日勤務。隔日勤務とは、8時30分から翌日の8時30分までの勤務で2隊に分かれており、1隊14名であります。隔日勤務でありますことから、4名から5名の週休。週休とは、日勤者の土曜、日曜日に当たります。その週休をとり、1日の勤務数は10名から9名となります。しかしながら、県消防学校などでの研修や救急救命士の病院研修、また休暇者が出た場合は9名から7名で勤務する場合もあります。 ◆6番(竹森千津君) 議長 ○議長(田中渉君) 竹森千津君             〔6番(竹森千津君)登壇〕 ◆6番(竹森千津君) ありがとうございました。 7名から8名で勤務をしているという場合、先日のように大きな火災が発生した場合は、消防車で出動する人と救急車で出動する人とになると全員が出払ってしまうようになると思います。そのようなとき、その後の対応はどうなるのでしょうか。例えば、その後別の場所から救急車の要請があるかもしれないわけですが、そのような場合はどうなるのか、お伺いいたします。 ◎消防長(香川英幸君) 議長 ○議長(田中渉君) 消防長             〔消防長(香川英幸君)登壇〕 ◎消防長(香川英幸君) ただいまのご質問にお答えします。 7名から8名で勤務している場合、災害状況により当務隊全員で出動する場合もあります。そのときには、中讃消防指令センターへ当務責任者から無線連絡し、非番、週休職員を順次指令で招集するようになっております。また、消防署の車庫、シャッター等も閉め出動するようにしており、外部の者が入れないようにしておりますが、庁舎、風除室に駆けつけ緊急通報装置を設置しておりますので、消防庁舎に来られた方が中讃消防指令センターに緊急時の連絡ができるようになっております。さらには、管内で救急等が発生した場合には、中讃消防指令センターを共同運用しております丸亀市、多度津町消防本部から応援出動するようになっております。 以上であります。 ◆6番(竹森千津君) 議長 ○議長(田中渉君) 竹森千津君             〔6番(竹森千津君)登壇〕 ◆6番(竹森千津君) ありがとうございました。 今の説明によりますと、夜間何らかの災害が発生しているというときに、別の場所で別の事故などが発生したときには、119番を通報すれば指令センターに連絡がされ、丸亀、多度津消防本部からの応援で出動で対応ができるということになると思いますが、善通寺消防署に直接電話をかけても誰も出ないということになると理解してよろしいのでしょうか。先日の火災のときに、どうも消防署に電話をした人がいるらしいんですが、誰も出ないというふうにお伺いしましたので、お聞きをしたいと思います。 ◎消防長(香川英幸君) 議長 ○議長(田中渉君) 消防長             〔消防長(香川英幸君)登壇〕 ◎消防長(香川英幸君) ただいまのご質問にお答えします。 議員さんご指摘のとおり、災害時7名から8名の場合、全職員が出ている場合、加入電話で受けることはできません。それですので、すぐ非番職員を招集し、現場対応していくようにはしております。また、中讃消防指令センターのほうにご連絡いただければ、通報内容等いろいろなご質問等も返答できると思いますので、よろしくお願いします。 ◆6番(竹森千津君) 議長 ○議長(田中渉君) 竹森千津君             〔6番(竹森千津君)登壇〕 ◆6番(竹森千津君) ありがとうございました。 近隣の市町の消防職員の人数を見てみますと、丸亀が120人、仲多度南部消防が60人、坂出74人というように、人数にはかなりの幅があるように思います。この善通寺市の40人というのが、今回条例の改正で41になるようですけれども、41人という数字が消防職員にとって多いのか少ないのか、検討をしたほうがいいのではないかと思います。 それで、次の質問に移らせていただきます。 次に、緊急車両の走行道路についてお伺いをいたします。 ご存じのとおり、本市の真ん中にはJR線が南北に走っておりますので、救急車がJR線より東の現場に行くときには、踏切でとまらないように本郷通跨線橋を通っていくと聞いておりますが、消防車はどのような対応になっているのか、お伺いいたします。 ◎消防長(香川英幸君) 議長 ○議長(田中渉君) 消防長             〔消防長(香川英幸君)登壇〕 ◎消防長(香川英幸君) ただいまのご質問にお答えします。 JR線より東での緊急事案があった場合の緊急車両の走行でありますが、原則として本郷通跨線橋と樫藪交差点西側にあります跨線橋を活用し、現場に近い跨線橋を通過しております。よって、消防車両も同じ走行方法をとっております。 ◆6番(竹森千津君) 議長 ○議長(田中渉君) 竹森千津君             〔6番(竹森千津君)登壇〕 ◆6番(竹森千津君) ありがとうございました。 ただ、私が市民の人に聞いたところで、片原町線を駅のほうに向かって走っていたことがあるというふうに聞いたことがあるのですが、踏切を渡って通過するということもあるのでしょうか、お伺いします。 ◎消防長(香川英幸君) 議長 ○議長(田中渉君) 消防長             〔消防長(香川英幸君)登壇〕 ◎消防長(香川英幸君) ただいまのご質問にお答えします。 ご指摘のとおり、緊急車両が踏切を通過することもございます。それは、時間帯にもよるのですが、通勤時間帯は踏切を通過することはありませんが、列車が通らないことを確認できている時間帯においては踏切を通過することもございます。また、JR四国に問い合わせ、列車の通らない時間帯を特定したこともあり、特に深夜1時から早朝5時ごろまでは列車が走行していないと聞いております。なお、踏切近くでの救急現場であれば、踏切を通過することが収容病院へ短時間で行ける場合は、警報器が鳴っていないときに限り、踏切を通過することもありましたし、傷病者家族からも警報器が鳴っていないのに踏切を通過しないのかとの質問を受けたことがあります。そのことから、踏切通過可能時間の割り出しを実施したいと考えておりますので、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。 ◆6番(竹森千津君) 議長 ○議長(田中渉君) 竹森千津君             〔6番(竹森千津君)登壇〕 ◆6番(竹森千津君) ありがとうございました。 確かに、踏切の東側の生野町でありますとか、大麻町へ行く際に本郷通跨線橋まで下がってから南に走るとなると遠回りをしているようにも感じます。JR時刻表で列車が通らないことが確認できるのであれば、その対応もあるのだと思いますし、絶対に列車が来ないという時間帯であれば、一分一秒を争うときには素早く対応すべきだと思います。どうぞロスの少ない走行道路の選択をお願いいたします。 次に、消火栓の点検についてお伺いいたします。 先月発生した火災の際に、現場近くに消火栓がなく、本郷通の消火栓からホースを引っ張らないといけなかったと聞きました。消火栓の場所というのは、消防署員であればみんなが本市の消火栓がどこにあるのかということを把握できているのでしょうか。先日、若い消防署員の人と話をする機会があり、その人は非番の日に善通寺市内の消火栓の場所を確認して回っているんだと話をしてくれました。いつ使うのかわからないけど、消火栓の場所の確認と点検は非常に大切だと思いますがいかがでしょうか。 ◎消防長(香川英幸君) 議長 ○議長(田中渉君) 消防長             〔消防長(香川英幸君)登壇〕 ◎消防長(香川英幸君) 本市の消火栓の把握と点検についてのご質問にお答えします。 議員さんご指摘のとおり、消火栓の確認把握は消防職員として非常に大切なことであります。本市における消火栓786基、防火水槽91基を9個分団の地域別に点検を実施しており、1カ月で4個分団の点検を実施していますので、約3カ月で全消火栓、防火水槽の点検を終えることができるようにしております。 また、消火栓の場所の把握においては、非番日を利用して個人的に確認している職員がほとんどであります。また、新しい消火栓や防火水槽を設置した場合は、検収を実施し、消火栓台帳に記載するようにしておりますし、全職員が交代で確認しております。さらには、中讃消防指令センターから指令がかかりますと、災害地点の地図が送られ、近くの消火栓も把握できるようになっております。また、車両動態システムにも災害地点の地図が送られてきますので、消火栓、防火水槽の把握ができるようになっております。 ◆6番(竹森千津君) 議長 ○議長(田中渉君) 竹森千津君             〔6番(竹森千津君)登壇〕 ◆6番(竹森千津君) ありがとうございました。 残念ながら、私も自分の家の消火栓の場所がどのあたりにあるのかわからないので、消防の人に頼るしかないです。どうぞよろしくお願いいたします。 最後に、住宅用火災警報器についてお伺いをいたします。 最初の質問の答弁に、その重要性について話されておりましたが、本市において住宅用火災警報器の設置済み家屋がどのくらいあるのか、把握はできておりますでしょうか。たしか何年か前に、消防本部が高齢者世帯に住宅用火災警報器を設置したと記憶をしております。その時点で、高齢者世帯であった家屋には設置できていると思いますが、その他の家屋での設置状況はどうなのでしょうか。住宅用火災警報器を設置することで、万が一起こった火災から尊い命を守れるのであれば、安心・安全な町を目指す本市としては住宅用火災警報器の設置に関して補助金を出すなどして設置を進めることはできないでしょうか。火災を起こさないことが1番ですが、もし火災が起きた場合、少しでも命を守る対策が必要なのではないかと思います。いかがでしょうか。 ◎消防長(香川英幸君) 議長 ○議長(田中渉君) 消防長             〔消防長(香川英幸君)登壇〕 ◎消防長(香川英幸君) 住宅用火災警報器についてお答えします。 住宅用火災警報器は、設置義務となっており、罰則規定はないものであります。本市の住宅用火災警報器の設置率につきましては、スーパーの店頭や消防署の見学、来庁者、さらにはイベントなど実施時にアンケートをとってまいりました。アンケート結果としましては、おおむね7割の世帯において住宅用火災警報器を設置していただいています。 住宅用火災警報器の設置は、火災から命を守るために大変有用なものであると考えています。本市においても留守宅の住宅で火災警報器が鳴っていることに周辺でおられた方が聞きつけ、通報していただき、火災の拡大を防げた事例もありました。また、平成28年12月定例会において、大西富士子議員さんの一般質問で本市の住宅用火災警報器の設置率が全国平均より低いため、啓発活動を実施していくとの答弁を行っております。消防本部としましては、住宅用火災警報器の設置推進、設置後維持管理の啓発を目的として、平成30年5月に全世帯を対象に消防団にお手伝いいただき、戸別訪問を実施してまいります。 ◆6番(竹森千津君) 議長 ○議長(田中渉君) 竹森千津君             〔6番(竹森千津君)登壇〕 ◆6番(竹森千津君) ありがとうございました。 7割の家屋に設置されているというご答弁でございましたが、7割が高いとは思いません。今年5月から、全世帯を対象に戸別訪問をして住宅用火災警報器の設置推進、設置後維持管理の啓発をされるということでございますので、どうぞよろしくお願いいたします。少し気になるところが、戸別訪問となりますと勧誘販売とか、そのあたりの疑いが心配されるところでございますので、消防団員の人たちと連携を密にしていただき、安心・安全のさらなる充実をお願いしたいと思います。 今年、市長の施政方針の中でも、市民の安全、防災、防犯対策を着実に進め、市民の皆様が暮らしやすさを実感できるまちづくりに努めるとおっしゃっておりました。どうぞ市民の安心・安全の確保を切にお願い申し上げ、私からの質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(田中渉君) 以上で竹森千津君の一般質問を終結いたします。 次に、寿賀崎久君。             〔9番(寿賀崎 久君)登壇〕 ◆9番(寿賀崎久君) 9番寿賀崎久でございます。午前中の大平議員の一般質問の中に、月照上人のことはこの後寿賀崎議員が質問をするということで前振りをいただきましたが、そのことも含めましてお伺いをしていきたいと思います。 観光資源の有効活動についてお伺いをいたします。 善通寺市教育委員会において、本市が誕生の地である郷土の偉人弘法大師空海の生涯を総合学習の教材に活用するため、副読本ふるさとの偉人空海を発刊したことは、皆さんの記憶に残っていることと思います。 このことを踏まえました上で、平成26年6月定例会において、空海だけではなく本市出身の偉人の方や本市にゆかりのある偉人の方を顕彰し、広く紹介してはいかがでしょうかという内容の一般質問をさせていただきました。これは、市内の史跡とともに本市を広く知ってもらう上での大きな観光資源となり、宣伝効果が期待でき、ひいては本市に興味を持ち訪れてくれる人が増えるのではないかと考えたからでありました。そのときの市当局の答弁として、善通寺市からは空海以外にも多くの偉人が輩出されています。本市ゆかりの人物を再調査し、市のホームページのデジタルミュージアムの掲載を考えると答えられ、これは実現しております。 さて、本年はデジタルミュージアムに掲載されている善通寺市出身の偉人2人が取り上げられ、脚光を浴びる年となっております。 1人目は、本年2月24日に日本公開となった日中合作映画「空海-KU-KAI-美しき王妃の謎」であります。これは、空海を主人公にした夢枕獏の小説「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を写実化した娯楽的な歴史ドラマで、7世紀の中国を舞台に遣唐使として同国を訪れた若き日の空海が白楽天とともに不可解な権力者連続殺人事件の真相を追うという内容で、中国の名匠チェン・カイコー監督の作品です。キャストも日本と中国の共演となっています。中国では、昨年12月に公開になっており、中国全土で上映される予定だそうです。 2人目は、今年1月からNHKで放送が始まりました大河ドラマの「西郷どん」であります。この作品は、ご存じのとおり西郷隆盛の生涯をドラマ化したものですが、西郷と深いえにしのある人物の一人として、尊王攘夷派の僧侶で本市吉原町出身の月照上人が登場します。文化10年1813年に吉原村に生まれ、天保6年1835年、清水寺成就院の住職となっています。親交のあった西郷が尊敬する主君島津斉彬が急死したとき、殉死しようとするのを諭し、思いとどまらせます。その後、月照自身が大老の井伊直弼から危険人物とみなされ、安政の大獄で追われる身となり、西郷とともに逃げるものの進退きわまり、2人は薩摩国の錦江湾に入水し、西郷は奇跡的に助かるものの月照は亡くなります。西郷の一生に大きくかかわる人物であります。今回のドラマでは、人気花形歌舞伎役者の尾上菊之助さんが演じることとなっており、きれいで上品な月照上人になると思います。 ネットの検索サイトで、ウィキペディアがありますが、月照と検索をすると、昨年までは出生地が大阪となっていましたが、最近検索をしてみると讃岐国多度郡吉原村(現在の善通寺市)と訂正されています。ドラマに月照上人が登場すると検索が急増するものと思われます。このように、善通寺市出身の複数の偉人がスポットライトを浴び注目される年はまれであると思います。いわばカモがネギをしょってきたようなもので、これを利用しない手はないと思うのですが、当局からの行動は何ら聞こえてきません。 そこで、質問をさせていただきますが、本市ではこの千載一遇のチャンスを利用して、善通寺市の知名度アップやさらには観光客増加への積極的な計画や活動を考えたり、既に行ったりしていますか、お答えをお願いしたいと思います。 ◎産業振興部長(大喜多敬一君) 議長 ○議長(田中渉君) 産業振興部長             〔産業振興部長(大喜多敬一君)登壇〕 ◎産業振興部長(大喜多敬一君) ただいまの寿賀崎議員のご質問にお答えいたします。 議員が申されますとおり、市ホームページのデジタルミュージアムにおいては、善通寺市出身である我が国の歴史上の偉人が数多く紹介されております。ご承知のとおり、これらの紹介においては、朝廷より高徳の僧に送られる追号である大師号は、日本国内でこれまでに25名の高僧が授かっており、讃岐五大師という言葉がございますように、弘法大師を始め五大師が香川県出身であり、さらには五大師のうち四大師が善通寺市の出身であるという事実は、まさに市の誇りであると考えております。 また、特に今年は善通寺市出身の偉人弘法大師空海と月照上人のお二人が、映画、テレビで脚光を浴びる年となっていることは存じ上げておりましたが、現時点においては議員ご指摘であります、この千載一遇のチャンスを利用し、市の知名度アップや観光客増加につなげるなどの具体的な取り組みは行っていないというのが現状でございます。 ◆9番(寿賀崎久君) 議長 ○議長(田中渉君) 寿賀崎久君             〔9番(寿賀崎 久君)登壇〕 ◆9番(寿賀崎久君) 現在、具体的な取り組みは行われていないとのことですが、それを踏まえた上で再質問をさせていただきたいと思いますが、まず初めに市のホームページについて、次に弘法大師空海について、3番目に月照上人について、また4番目に町歩きに関する件について、順次再質問をさせていただきたいと思います。 最初に、市のホームページについてお聞きします。 先ほど少し申しましたが、空海においても月照にしても、スマホでも使えるネットの検索サイトウィキペディアの影響は絶大であると考えます。どちらも現善通寺市生まれとあります。興味を持つ利用者の中には、続いて善通寺市を検索する人はかなりの人数に上るものと考えます。しかし、残念ながら本市のホームページ上で空海や月照についての表記はありません。デジタルミュージアムの表記はありますが、我々は先ほども申しましたが、デジタルミュージアムの中に情報が入っているのは知っていますけれども、初めての方にはわかりづらく、開いてもらえないのが現状であると思います。 そこで、提案でございますが、ホームページ上に空海の部屋でも空海の巻でも結構ですので、顔の画像つきの見出し、バナーというそうですが、つくっていただけないでしょうか。月照上人についても同じであります。また、月照上人の情報の中に、弟である信海上人の記載もお願いしたいと思います。空海しか知らない利用者でも、並べてつくってあれば、月照上人にも興味を持ち、何割かは開いてくれるものと思います。両人とも今が旬でありますので、早急に対応をしてはと考えますが、当局においてはどのようにお考えであろうか、お答えをお願いいたします。 ◎産業振興部長(大喜多敬一君) 議長 ○議長(田中渉君) 産業振興部長             〔産業振興部長(大喜多敬一君)登壇〕 ◎産業振興部長(大喜多敬一君) ただいま議員よりご提案をいただきました市のホームページの特設ページの掲載等についてお答えをいたします。 これらのご提案につきましては、まさに今が契機と捉え、観光客誘致や市の知名度アップを図るために、早急に関係部局と協議を進め、市ホームページのトップ画面にバナーを作成し、特設ページを設けるよう努めてまいります。 また、市観光協会におきましても、平成30年度早期にフェイスブックなどのSNS、インターネットを活用し、空海、月照・信海両上人とあわせ、善通寺出身の数多くの偉人を国内外に広く紹介してまいります。 ◆9番(寿賀崎久君) 議長 ○議長(田中渉君) 寿賀崎久君             〔9番(寿賀崎 久君)登壇〕 ◆9番(寿賀崎久君) ご答弁ありがとうございます。 ホームページの対応していただけるとのことですので、ぜひスピーディーな対応をお願いをいたします。要望させていただきます。 次に、空海についてお伺いいたします。 初めに申しましたが、日本では本年2月24日に日本公開となった日中合作映画「空海-KU-KAI-美しき王妃の謎」ですが、中国では昨年12月より上映されております。近年、中国映画の市場は拡大の一途をたどっておりまして、現在の総スクリーン数は5万、ほぼ中国全土の劇場で上映されるようであります。恐らく台湾でも上映されるものと思われます。空海へ興味をいただく方も桁違いに及ぶ人数になるものと思っております。既に、高野山のある和歌山県ではチャンスと捉え、さまざまな計画が進み、既に実行されているものもあると聞いております。 そこで、質問ですが、近年では香川県への訪日外国人、特に中国、台湾、韓国からの観光客が多いようですが、その伸び率が全国トップクラスと伺っていますが、現状はどのようになっていますか。そのうち、善通寺市への観光客数はどのようになっているのでしょうか。また、この映画を利用して観光客をさらに善通寺市へ呼び込むための方策がありましたら、お考えをお聞かせください。あわせてお答えをください。 ◎産業振興部長(大喜多敬一君) 議長 ○議長(田中渉君) 産業振興部長             〔産業振興部長(大喜多敬一君)登壇〕
    ◎産業振興部長(大喜多敬一君) ただいまのご質問のうち、初めに近年の香川県への訪日外国人観光客の現状、またそのうちの善通寺市へ訪れる観光客の動向についてお答えをいたします。 ご承知のとおり、平成27年度以降急激に増加しております訪日外国人観光客数でありますが、国の発表では平成29年には約2,870万人となっており、現在2020年に開催される東京オリンピック開催時には4,000万人という目標を掲げております。また、これまでは首都圏への観光が目的であるとされていましたが、近年では地方へ訪れる外国人観光客が増加しているとされております。こうした中で、各都道府県別の外国人観光客数でありますが、数値的に把握するのは困難とされ、各自治体において宿泊者数を発表しているのが現状であります。 香川県におきましては、平成28年3月に開催されました瀬戸内国際芸術祭2016にあわせ、台湾、香港、韓国を結ぶ航空便が増便、また就航されるなどの効果により、平成28年の外国人宿泊者数が36万人で、対前年比69.5%の増となっており、全国トップの伸び率を誇っております。また、先日16日の新聞報道によりますと、平成29年には外国人宿泊者数がさらに増加し、対前年比1.27倍の推計45万3,460人となり、過去最多を更新したとされております。 このような状況において、本市を訪れた外国人観光客数は、平成28年以降増加傾向となっており、平成29年の善通寺市への全体観光客数121万人のうち、外国人宿泊者数に基づき算出した推定数値では約5万9,000人と対前年比約36%の増となっております。 次に、議員ご指摘であります日中合作映画を利用するなど、訪日外国人観光客増加に向けた方策でございますが、総本山善通寺とも連携し、まだまだ知名度が低いとされている弘法大師空海のお誕生地が、総本山善通寺であることの周知とともに、境内に映画ポスター等を展示するなど、さらなる外国人を含めた観光客の増加に向けて取り組んでまいります。 ◆9番(寿賀崎久君) 議長 ○議長(田中渉君) 寿賀崎久君             〔9番(寿賀崎 久君)登壇〕 ◆9番(寿賀崎久君) ご答弁ありがとうございます。 日本でも公開2日間だけで動員が22万9,000人ということですので、日本人の方へのアピールもあわせて考えて、方策を立てていただきますようお願いをしておきます。 次に、月照上人についてお伺いをいたします。 最初に申しましたが、上人は安政の大獄で追われる身となり、西郷さんとともに逃げるものの進退きわまり、2人は薩摩国の錦江湾に入水し、西郷さんは奇跡的に助かるものの月照上人は亡くなります。月照上人ゆかりの京都の清水寺では、上人の命日である11月16日に落葉忌として法要が行われ、善通寺市にお住まいの上人が出られたおうちの子孫の方も法要に出席されております。現在も清水寺との交流が続いていると伺っております。また、本市の市役所にも上人の子孫の方がお勤めになっておられます。でも、全国的には残念ながら月照上人の知名度はメジャーではありません。しかし、今回のドラマでは人気花形歌舞伎役者の尾上菊之助さんが演じることとなっております。月照上人への知名度も少なからず上がるものと期待をしております。彼は、人気歌舞伎役者ですので、ほとんど毎月どこかの劇場へ出演していますが、3月は東京の国立劇場へ出ておられます。 そこで、提案でございますが、本市へお勤めの子孫の方に協力をしてもらい、善通寺市の産物をお土産に楽屋へ表敬訪問を行って対面してもらってはいかがですか。マスコミにもお願いをして取り上げてもらえれば、大きな宣伝になると思います。上人ゆかりの本市への招待状を持参して、もしその気になって訪れてくれれば、市長さんにお願いをして1日名誉市長の許可をもらって、子孫の方に上人ゆかりの地を案内してもらえれば、それこそ大きな話題になることは必至であります。何か本市でなければできないユニークな方法でも取り入れて、このチャンスを生かすべきと考えますが、当局においてはどのようにお考えを持っておられるのか、お答えをお願いいたします。 ◎産業振興部長(大喜多敬一君) 議長 ○議長(田中渉君) 産業振興部長             〔産業振興部長(大喜多敬一君)登壇〕 ◎産業振興部長(大喜多敬一君) ただいまのご質問にお答えをいたします。 ご承知のとおり、本年1月7日からスタートしておりますNHK大河ドラマ「西郷どん」において、尊王攘夷運動を通じて西郷隆盛と親交の深かった月照上人、また信海上人の生家として、県道善通寺詫間線沿いの吉原町地内に建立されている石碑は、多くの皆様方に広くPRすべき市の名所であると認識しております。このようなことから、議員ご指摘のとおり、特にこのたびのテレビ放映においては、現代の歌舞伎界を担う人気歌舞伎役者の一人である尾上菊之助さんが月照上人を演じられるということで、善通寺市がお誕生地であることを伝え、さらには本市にお招きすることができれば、より市のPRにつながることになると考えております。また、ドラマの最後でゆかりの地として紹介していただけることについても、NHK放送局を通じ再度依頼するなど、調査研究をしてまいります。 今後におきましては、まさに今が旬であるということを意識し、議員のご提案等も含め、さらなる本市の知名度アップ、また観光客増加に努めてまいりますので、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。 ◆9番(寿賀崎久君) 議長 ○議長(田中渉君) 寿賀崎久君             〔9番(寿賀崎 久君)登壇〕 ◆9番(寿賀崎久君) 前向きな答弁と解釈しております。ありがとうございました。 先ほどから再三申しておりますが、先ほどのご答弁の中にもありましたが、この話題は今が旬でありますので、当局にはいずれの今申しました件につきましても、スピード感を持って対応していただきたいと、このようにお願いをしておきます。 4番目としまして、善通寺の町歩きについて少しお伺いをしたいと思います。 実は、私昨日彼岸の入りでございましたので、桜の花も咲いておるということで、涅槃桜ですかね。善通寺の町を観光客になった気持ちで、ちょっと散策をしてまいりました。ちょうど昼から参ったのですが、善通寺のお寺はもうかなりの人でございました。それから、町なかをずっと歩いたんですが、郷土館は残念ながら私が行ったときにはゼロ人、観光交流センターの足湯は2人、その足で西行法師ゆかりの玉泉院に参ったのですが、猫の子1匹おらんというような状態でございました。 観光交流センターにおったときに、善通寺の観光に関するちょっと冊子を見せていただきました。前にも議員各位に配っていただいたものですが、職員が考えたということで非常によくできておると思って評価はしております。ただ、残念なことに善通寺市の町歩きのマップがないんですね。隣、琴平町のマップを置いておりまして、手描きのようなマップでしたけど、善通寺市も狭い狭いといっても市内は広いんで、せめて市街地だけぐらいの手づくりのマップでもええんですが、各史跡とか名所とかをちょっと書き込んでいただいて、距離感のわかるようなものをつくっていただければええのかなと、このようにちょっと思いました。市内には、先ほどの西行法師ゆかりの玉泉院には、有名な井戸の中に映った月を詠んだ歌もありますし、西行法師のゆかりのある松の木も何代目かわかりませんがありまして、横にはバショウの木なんかもありまして、非常にもったいないなあと、このように考えました。それと、善通寺市内にはちょっと珍しい建物が何軒かあるので、それも加えていただきたい。それと、最近みんな先ほどもちょっと出ましたが、SNSとかが今大流行でございまして、絶景ポイント、インスタ映えする場所というんですか、若い人がそう言ってましたが、インスタ映えする場所なんかも結構市内にあるようでございます。そういうところを取り込んでいただきまして、町歩きのマップがあれば、先ほど申しました冊子にあわせましたら非常に有効な活用ができるのではないかなと、ちょっと思いました。また、このマップをつくっていただけましたようでしたら、善通寺市のホームページに入れていただきまして、そこからダウンロードでもできるようにしていただいたら、なお一層使い勝手がよいかなと、このように思いましたが、これは提案でございますが、当局には私が今言いました提案なんかについて、何かご意見がありましたらお伺いをしたいと思います。 ◎産業振興部長(大喜多敬一君) 議長 ○議長(田中渉君) 産業振興部長             〔産業振興部長(大喜多敬一君)登壇〕 ◎産業振興部長(大喜多敬一君) ただいまの町歩きのマップについてのご質問にお答えをいたします。 本市におきましては、今現在市内20カ所、20回ほど町歩き事業を実施しております。こういった事業は特定の場所を歩くというところでございまして、マップというものにはなってございません。市内にはいろいろと、先ほども申し上げましたとおり4大師の偉人が輩出しておりますし、いろいろな観光マップについてはたくさん紹介しておりますが、ゆっくりと歩くことで魅力を再発見する、また再認識をするというようなマップも非常に大切であろうと考えております。先ほども申しましたように、ホームページ、SNS、新たな仕組みによりまして、今以上に観光のPRになること、また広く観光客に訪れていただけるような観光行政に努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆9番(寿賀崎久君) 議長 ○議長(田中渉君) 寿賀崎久君             〔9番(寿賀崎 久君)登壇〕 ◆9番(寿賀崎久君) いずれも前向きなご答弁でありがとうございました。 ちょっと申し忘れたんですが、先ほど昨日善通寺のお大師さんをちょっと中も参らせていただいたんですが、確かに中国語をしゃべる団体各来ておりました。それだけ善通寺が少しでも国際的になればいいと思いますので、その辺も考えられまして、私の提案も取り入れてくれるなら考えていただきまして、今後の観光行政に役立てていただきたいなと、このように要望しておきます。これで質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(田中渉君) 以上で寿賀崎久君の一般質問を終結いたします。 次に、金崎大和君。             〔8番(金崎大和君)登壇〕 ◆8番(金崎大和君) 8番金崎大和より、通告に従いまして順次質問させていただきます。私が最後ですので、お疲れのところだと思いますが、いましばらくお時間のほうを頂戴したらと思います。 まず最初に、本市は約4,000ヘクタールの土地がございます。そこで、確認したいわけですが、農業支援としての面積ですが、まず農地面積が1,072.65ヘクタール、畑地面積が261.03ヘクタール、山林面積が986.43ヘクタール、合計で2,320ヘクタールが農林業に携われる資源として土地がございます。そこで、本市においては地目は山林ではございますが、林業をなりわいとした産業がございません。 そこで、お尋ねいたします。 政府は、森林環境税の導入を検討されております。これは、目的税のため林業にしか使用できません。本市は、林業がないため恩恵にあずかることができないのではないでしょうか。また、香川県では放置竹林対策事業がございまして、これは竹林を伐採し、新たに植林をし、樹木を育て里山を守ると。こういったことをやっておりますと、林業というものができるんではないかというふうに考えておりますが、当局はどのようにお考えになられておりますでしょうか。 ◎産業振興部長(大喜多敬一君) 議長 ○議長(田中渉君) 産業振興部長             〔産業振興部長(大喜多敬一君)登壇〕 ◎産業振興部長(大喜多敬一君) ただいまの金崎議員のご質問にお答えをいたします。 ご案内のとおり、平成36年度より仮称森林環境税の課税が開始し、また新たな森林管理制度の施行とあわせ、平成31年度から国民の負担を伴わない森林整備等の財源として、仮称森林環境譲与税が譲与されます。一方、平成35年度までの間における譲与財源は、暫定的に譲与税特別会計からの借り入れにより対応するとのことでございます。この譲与税の内容につきまして、香川県の担当部署に問い合わせたところ、平成30年4月ごろに林野庁から森林環境譲与税に関するガイドラインが示されるとのことでございます。 本市には、議員ご指摘のとおり、約1,000ヘクタールの山林がございます。山林には、林業の源である木材を生産する物質生産性機能以外に、地球温暖化の要因となる二酸化炭素を吸収する地球環境保全機能や土砂などの崩壊や土壌の侵食を防止する土砂災害防止機能等多面的な公益的機能を有しております。このように、山林保全や活用はさまざまな資源に有益とあることから、国のガイドライン及び他市町の動向を踏まえ作業を進めてまいりたいと考えております。 ◆8番(金崎大和君) 議長 ○議長(田中渉君) 金崎大和君             〔8番(金崎大和君)登壇〕 ◆8番(金崎大和君) 今後、本市においても利用できるように、他の市町との動向も踏まえなければいけませんが、本市独特の制度等々も考えていただけたらありがたいなあと思います。そこで、植林はした、あるいは山の中で産業をつくるようなことをするわけなんですけども、今のままでは資源として活用することがちょっと難しいんじゃないかと思っております。 そこで、香川県では体験型講座、つまりワークショップでもって里海、里山を守る事業がございます。本市は海がないものですから、里山を守るに特化した体験型講座、ワークショップを考えてみてはいかがでしょうか。高松市では、香川大学、高松大学と協働でワークショップを立ち上げております。本市も幸いなことに四国学院大学がございまして、当局においてワークショップについてアプローチした経験はございますでしょうか。なければ、今後ワークショップの試みの計画がございますでしょうか、当局の考え方をお聞かせいただければと思います。 ◎産業振興部長(大喜多敬一君) 議長 ○議長(田中渉君) 産業振興部長             〔産業振興部長(大喜多敬一君)登壇〕 ◎産業振興部長(大喜多敬一君) ただいま議員ご指摘の里海、里山を含む自然環境保全を目的としたワークショップ、体験型講座につきまして、高松市では磯の生物観察、野鳥の観察、また香川県ではみどりの学校、里海ワークショップを開催しており、このうち里海ワークショップにつきましては、香川大学のボランティアサークルや高松大学の学生有志グループが参加協力をしております。 本市におきましては、環境探検隊、楽しい昆虫教室、木を知る、木と生きるが同様のワークショップでございます。このような自然環境の保全、自然生物の保護を目的としたワークショップに四国学院大学生はもとより、多くの学生や子どもから大人まで、全ての世代が参加することにより有意義なものになります。今後とも、このように楽しみながら里山を含む自然環境等の保全を考える機会となるワークショップの開催に努めてまいります。 ◆8番(金崎大和君) 議長 ○議長(田中渉君) 金崎大和君             〔8番(金崎大和君)登壇〕 ◆8番(金崎大和君) 非常に前向きなご回答をいただきましてありがとうございます。 これが、地域、例えば大麻地域とか、あるいは上郷、それに吉原等々が近くに山がございます。地域の健康促進のためにも、このワークショップを広げていただき、言い忘れましたが与北は鉢伏山でございます。それらを地域住民が参加しながら環境保全に努めていけたらなあと、このように思ってますので期待しております。 続きまして、移住就農に関する情報というんですか、相談のあり方についてお尋ねいたします。 新規就農についても全く農業に従事したことのない方、また事業継承に伴う新規就農者、また親からの継承、離農者からの継承及び一部を継承し、その上で新規事業に取り組む就農者等々、さまざまな方がいらっしゃいます。同様に、農地の権利取得につきましても農地法、農業経営基盤強化促進法、農地中間管理事業の促進に関する法など多岐にわたっております。本市でも農林課を窓口とした相談、また農業委員会を窓口とした相談、農地機構を窓口とした相談、農地管理機構を窓口とした相談等々、各所でいろいろご検討されておるようでございますが、就農の準備についてわからないことがわからない状態で相談に来られる方もいらっしゃいます。 そこで、12月定例会で安井議員が一般質問されましたように、農業に従事するんじゃなくして、家庭菜園付きの農家家屋を求め、単に農村暮らしをしたいという方もいらっしゃった質問がございました。このような方々に対しまして、就農体験企画や農業を始めるための営農類型の説明、経費の説明、農地の権利取得の方法、農地下限面積についての考え方等々、おのおのに適した補助事業の説明など、全てにおいて適切な説明、指導が行えるアドバイザー、またはワンストップサービスができるような窓口が必要ではないでしょうか。他市におきましては、就農の手引を作成し、新規就農者に対してのサービスに努めており、移住・定住の実績にも寄与しております。本市での当局のお考え方はいかがでございますでしょうか。 ◎産業振興部長(大喜多敬一君) 議長 ○議長(田中渉君) 産業振興部長             〔産業振興部長(大喜多敬一君)登壇〕 ◎産業振興部長(大喜多敬一君) ただいまの新規就農希望者に対する窓口業務についてのご質問にお答えをいたします。 新たに農業を始めたい方、また農業に興味のある方の本市の第1の相談窓口として農林課を活用していただきたいと存じます。まず、農林課へ相談に来ていただくことで、相談内容に適した支援事業の紹介や情報の提供を行うことができます。具体的には、支援事業を実施、活用したい場合、また支援事業の内容を詳細に知りたい場合には善通寺市農業委員会、公益財団法人善通寺市農地管理公社、公益財団法人香川県農地機構、香川県中讃農業改良普及センター、JA香川県などと各関係機関を紹介するように対応をしております。農林課におきましては、各関係機関との情報共有も随時行い、最新の支援状況を把握し、相談体制の充実に努めております。 また、ご質問の新規就農者に対する手引につきましては、現在香川県が作成しております就農・就業マニュアルを活用し、各支援事業の内容を説明するなど、新規就農希望者の相談対応を行っております。 ◆8番(金崎大和君) 議長 ○議長(田中渉君) 金崎大和君             〔8番(金崎大和君)登壇〕 ◆8番(金崎大和君) ご答弁ありがとうございました。 今、部長のご説明がありましたように、窓口が非常に多岐にわたっております。できればワンストップサービスができるんですね。農林課へ来れば相談者が相談したいことが各部署に多岐にわたりますので、そこへ各課の方が来ていただいて、一緒になって相談に乗っていただければ相談者もいろんなところへお邪魔せずに済むんじゃないかなと、このように思っております。 予算審査特別委員会におきましても、農林行政に関する予算の質問をさせていただきました。農業者にもわかりにくい用語が多々出てまいります。それと、先ほど部長のご説明もありましたように、いろんな部署でいろんな事業をやっておりますもんですから、なかなか新規就農者としては行く先々で聞いた話が、頭の中で整理しがたいのが現状ではないかと思っております。本市独特の就農への勧めというのもつくっていただき、安心して農業に取り組める資料としていただきまして、新規就農者の増大に寄与できることをお願いいたしまして、私の一般質問を終わります。どうもありがとうございました。 ○議長(田中渉君) 以上で金崎大和君の一般質問を終結いたします。 以上で本日の日程は全て終了いたしました。 一般質問が本日で終了しましたので、明20日から21日は休会といたします。 22日は午前9時より本会議を開きますので、定刻までにご参集ください。 本日はこれにて散会いたします。 皆さんお疲れさまでございました。             午後2時8分 散会 ──────────────────────────────────────   地方自治法第123条第2項による署名者             議  長             議  員             議  員...