本日の
建設経済常任委員会、農業集落排水処理施設の現状についてであります。農業集落排水は、稼働して相当、供用開始から大分時間が経っております。接続している家庭においては、これが必要不可欠、常に正常に稼働しているのが常であります。大分古くなっておるようです。先ほど市長のあいさつの中にもありましたが、今後の課題等も出てきております。そういったことを踏まえ、現地視察もし、後々議論していただきたいと思います。
本日はよろしくお願いします。
6:
◯久米委員長 ありがとうございました。
これより会議を開きます。
ただいまの出席
委員は定足数に達しております。よって、
委員会条例第16条により、
委員会は成立いたしました。
それでは、9月定例会において許可されました閉会中の調査事件、農業集落排水処理施設の現状についてを議題といたします。
調査の進め方については、配付しております調査日程表のとおり行いたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
7:
◯久米委員長 御異議なしと認めます。
それでは、農業集落排水処理施設の現状について、最初に都市整備課からの説明を受けた後、農業集落排水処理施設の現地調査を実施し、帰庁後、質疑を行いたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
8:
◯久米委員長 御異議なしと認めます。
それでは、農業集落排水処理施設の現状についての調査に入ります。本日は、前回
委員会において質疑のありました内容についても掘り下げて調査いただけますよう、本市の農業集落排水処理施設の中で2番目に古い南野地区と一番新しい白鳥地区において現地調査も行います。
都市整備課からの補足説明を求めます。
川田都市整備課長。
9:
◯川田都市整備課長 改めまして、おはようございます。資料等につきまして説明させていただきます。
農業集落排水事業は、農地や公共用水域の水質保全を図り、農業集落の生活環境を改善し、安心・安全な生活を確保する基盤施設であるとともに、水循環と資源の再利用を踏まえた循環型社会に貢献する役割を担っております。生活様式の多様化に伴い、生活雑排水による農業用水や河川の水質汚濁が問題となっていたことから、本市の施設建設は平成初期より事業に着手し、現在10施設が稼働しております。最も古い施設では供用後27年を経過し、また新しい施設でも12年が既に経過している状況となっております。
現在、市職員の巡回やメンテナンス業者による定期的な管理により正常な運転の範囲を保っておりますが、当初保有していた機器能力の低下に加え、突発的な機器トラブルも年々増えてきている状況にございます。機器設備の更新には多額の費用を要することから、国や県の補助財源を確保しつつ優先度の検討を行い、今後、計画的な更新に努めてまいりたいと考えております。
資料の内容についてです。1ページを御覧ください。下水道の処理区域図で、下の表は10施設ある農業集落排水について、上段より建設時の計画処理人口、次に令和2年度末の処理区域内人口、その下側ですが、接続人口、接続率を地区ごとに表しております。
2ページをお願いします。終末処理施設の
一覧で、供用開始年月、経過年数を記載しております。
3ページ以降は本日視察いただきます施設の内容で、3ページから5ページには市内では比較的老朽度の高い南野処理施設を、また6ページから9ページには下水汚泥を堆肥化する機器を備えております白鳥処理施設の内容となっております。
現地視察につきましては、このほか今後、施設の統合も視野に、南野処理施設の視察後、車上からではございますが、近傍の黒羽処理施設の確認、また中継ポンプも視察いただければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
以上です。
10:
◯久米委員長 説明が終わりましたので、これより現地調査へまいりたいと思います。
ここで暫時休憩します。
(午前 9時38分 休憩)
(午前11時28分 再開)
11:
◯久米委員長 それでは、休憩を解いて再開いたします。
これより質疑を行います。
質疑のある方は挙手願います。
橋本
委員。
12:
◯橋本委員 今日はもう施設を見せていただいて、いろいろと新しいところ古いところと、いろいろ違うような施設を見せていただきました。それで、今、どこのまちとも非常に人口が減少しとると思うんです。それで、私のほうの農業集落排水にしても接続率が非常にいいところと悪いところもある関係で、これを接続率を上げるのにいろいろと考えて工夫されとると思うんですけど、なかなか上がらない状態ですので、ほかの隣接の市町、また隣の県等の取り組みで、今、私のほうが質疑も出とるように南野と黒羽ですか、それを統合したらとかいうような意見も出とんですけど、そういう取り組み。それから、なかなか接続されないところは、そのエリア内で合併浄化槽を入れるのに、そのエリア内だったら合併浄化槽を入れるのは合併浄化槽への補助金は出せるのかどんなんか。それから、そこら辺の香川県の取り組み方を研究しとんかどんなんかをお聞きしたいと思います。
13:
◯久米委員長 川田都市整備課長。
14:
◯川田都市整備課長 まず、1点目の南野と黒羽が近接している中での統合ですけども、市内この区域図にもありますように近接している区域も事実ございます。その中で、当初計画しておりました処理人口からかなり人口が減少しておりますので、今後ですけども、そういった統合、処理能力がどちらに持っていけるかとか、あと国道を渡るであるとか橋を渡るところもありますので、そういった中でイニシャルコストとかランニングコストも見た上で、今後、統合ということも視野に入れて検討したいと考えております。いずれにいたしましても20年以上経過しておりますので、機器トラブル等も発生しておりますので、個別にそういった更新をするのか統合をするのかというところは併せて検討できればと思っております。
あと、もう1点、エリア内で合併浄化槽の補助が出るのかということでございますが、公共と集落排水とで少し違いがあるんですけども、今しておりますのが公共下水の場合は供用開始が1年以上ある場合は単独ということになるんですけども、こういった集合処理以外のところに出す補助金60パーセントを市単独として補助を出しております。ですが、基本的には集落排水も同じなんですけども、本来、集落排水の処理能力を超える家が来た場合はつなぐことができないんですけども、今現在の現状で言いますともうかなり余裕がありますので、やはり集合処理のほうにつなぐということで合併浄化槽の補助は出ないということになってございます。
以上です。
15:
◯久米委員長 ほかに。
16:
◯橋本委員 近接で、市町間でこういう取り組みをしておるところとかそんなんは、研修をしたりとかいうのはないんですか。
17:
◯久米委員長 川田都市整備課長。
18:
◯川田都市整備課長 今現在まだそこまでは聞いてはないんですけども、さぬき市のほうでも農業集落排水を統合したとかいった話も伺っておりますので、またそういった先進事例を確認しながら進められたらと思っております。
19:
◯久米委員長 ほかに質疑のある方。
田中貞男
委員。
20:
◯田中(貞)
委員 今、橋本
委員が言ったように、私も前のときにも隣接のは早く統合していったらいいだろうというような話をしておるわけですけども、この人口推計等々を見ていると、ほんまにもう計画というか、実際の処理区内の人口を最初したときから言うたらもう半分になってきておるということですから、計画というのは早く上げるべきことなんだろうなというふうに思います。そうでないと、これから東かがわ市も日本創成会議の人口推計の分を考えていくと当然もっと減るということであると、今度、処理するんに困るよというふうなことになってくるんだろうと思うから、計画自体をもう大きく前倒しをする、もう極端に言うたら全部取りやめてできるというように、さっきも車の中で話ししよったんやけども、国にでも陳情してそういった部分の返納もしなくてもいいよというような、国の法律も変えてもらってでもやるというような考え方を持っていって、反対に合併浄化槽に切り替えていくというふうな方向を考えるというようなことも考えていかなんだら物事が進まんのでないんかなと思うんやけども、そういった部分を踏まえて、考えていくんはええんやけど、計画をもう具体的にどの時期にこれをやってというふうな形のものを、今も言よった南野と黒羽の分を早く統合して1つの処理施設、もうこれ今、計算しただけでも、管だけつなげば、極端に言うたら1つの施設で処理ができるはずですよ。今、南野と黒羽の計画処理人口が720と990ですから、1,500、1,600ですよ。ほんなら、今、接続人口1,000人で、それを考えると、管をつなぐには経費掛かるけど、1つの処理施設をなくすることによって大きく変わってくるんでないんかなというふうな考え方があるんやけど、そこら辺についても一緒に併せてお願いします。
21:
◯久米委員長 川田都市整備課長。
22:
◯川田都市整備課長 統合につきましてですけども、本当におっしゃっていただいたとおり、計画したときの人口から比べますと大きく下がっているところもありますので、ただ、今おっしゃられた南野、黒羽でしたら、処理区域内人口を足せば1,000人よりは少し超えているぐらいなので、例えば黒羽に持っていくとしたら、今、水槽自体はそこにはなるんですけども、更にもっと吉田の処理施設も足すとしたら処理水槽自体も変えていかなければなりませんので、そういったところも併せて、水槽部分であるとか圧送に掛かる費用であるとか、そういったイニシャルを検討するというのがまず必要かと思います。
本当に
委員おっしゃられたとおりでありまして、これも市全体で、ほかの場所も、例えば福栄でしたら与田山とか西山が近接しておるとか、あと三殿、中山も同じでございます。まず、市内全体でそういった統合がまず可能かどうか、そこを次年度には少し検討した上で、個別の更新辺りも並行して検討できればと思っております。
以上です。
23:
◯久米委員長 ほかに質疑のある方おられますか。
橋本
委員。
24:
◯橋本委員 吉田の施設の前を通って、また白鳥の施設を見学しました。吉田の施設を見ても、貝塚があんだけ高うになって、しかも屋根のカラーベストがもう色が変わっておる状況です。それをそのまま放っとったら、木もますます大きいなって、処理するのに経費もたくさん掛かるし、それから屋根も替えにゃいかんのだったら、それはこのままであれば、今の状況であれば吹き付けをするとかそういうようなのにも考えられるんです。そこら辺も考えていかなんだら、管理の仕方が全然違うんかなという気がしたんですけど、そういうことはどんなんでしょうかね。
25:
◯久米委員長 川田都市整備課長。
26:
◯川田都市整備課長 毎年掛かっております維持管理費に関しましても、処理施設があるほどどうしても掛かりますので、できる限り、ランニングコストにおいては必ず処理施設が減るごとに少なくなりますので、今おっしゃられたみたいに統合ということを考えて検討できればと思っております。
27:
◯久米委員長 笠谷主査。
28: ◯笠谷主査 管理のほうについてでありますが、まずは汚水の処理に関係あるところから重点的にしております。
29:
◯久米委員長 川田都市整備課長。
30:
◯川田都市整備課長 定期的に、シルバー人材センターでありますとか公共作業の方に管理のほうをお願いしてます。木が今、かなり大きくなっている部分に関しましては確かに
委員おっしゃられるとおりなんですけども、そういった木が支障を来さない程度で、今後そこの剪定の部分も併せてできればと考えております。
31:
◯久米委員長 ほかに質疑のある方。
田中久司
委員。
32:
◯田中(久)
委員 コンポストの肥料についてお伺いします。無料提供されてるということですが、これ
SDGsの趣旨からも非常にいいことだと思うんですけれども、月間あるいは年間、どのくらいの量が出ていて、どの程度の市民がこれを利用されておるのか、その辺りもし分かればお伺いします。
33:
◯久米委員長 笠谷主査。
34: ◯笠谷主査 昨年度、令和2年度の実績でありますが、配った量になるんですけども、大体6.8トンほど市内の方に配布しております。人数につきましては……。
35:
◯久米委員長 田中久司
委員は、年間どのぐらいの量ができてどのぐらい配ったかという、人数でなくその数字でよろしいですか。
川田都市整備課長。
36:
◯川田都市整備課長 先ほど6.8トンと申し上げましたけども、それも作られた数と出ていった数と全く同じですので、全て配布しております。
37:
◯久米委員長 ほかに質疑のある方。
田中貞男
委員。
38:
◯田中(貞)
委員 黒羽のほうを見たときに、安全管理のことで考えたら、あそこは外でボルト止めになってた分は、業者の人に確認すると、誰かが入って蓋を開けてというような形のものはあったんやけども、それは常日頃開くような状態であるというような言い方をしたんですけど、柵があるから大丈夫というような物の言い方をしたんですけど、やっぱりそこら辺は手間が要るかしらんけれども、安全上のことを考えていくと、この頃いつどういったことが起きるか分からないというようなことがあるんで、そういった管理の面というのはやっぱりきちんとしとかないかんのでないんかなというようなことが気になったんですけど、点検する上において、いちいちもう全部また解いて締めてというたら大変なんか分からんけれども、やっぱり安全、今まで事故がないからいいけれども、何が起きるやら分からんと考えると、そういったことも視野の中に入れとかにゃいかんのでないんかなと思ったりするんだけど、その点についてお伺いします。
39:
◯久米委員長 川田都市整備課長。
40:
◯川田都市整備課長 施設自体はおもてでは確かに施錠しているんですけども、
委員おっしゃられるように、あそこをネジ、ボルトで締めるというのは、本来、おっしゃられたとおり安全管理のためですので、そういったことがないように、今後メンテナンス業者にも注意して管理できればと思っております。
41:
◯久米委員長 ほかに質疑のある方おられませんか。
(「なし」の声あり)
42:
◯久米委員長 なければ、これにて質疑を終結いたします。
以上で閉会中の調査事件、農業集落排水処理施設の現状についての調査は終了いたしました。
本日の
委員会では、農業集落排水処理区10地区全てにおいて施設の供用開始後、計画処理人口の減少が目立ち人口が半減しているところもありましたことから、人口減少や接続率についての質疑がありました。中でも、今後、市内全体で統合が可能かどうか検討していくとの答弁もありました。また、これは前回御議論となった施設の維持管理費を縮減するため、先ほど言った施設の統廃合についてお話があったわけですけれども、現地へ赴き、その距離感もしっかりと見ることができました。また、最後に
SDGsの取り組みとして生活排水から肥料を作る取り組みも視察することができました。本日は、現地調査においてお世話になりました関係者の皆様にも御礼申し上げます。
委員の皆様は大変お疲れ様でした。また、市長をはじめ執行部の方々には心より厚くお礼申し上げます。
これをもちまして
建設経済常任委員会を閉会いたします。
(午前11時45分 閉会)
会議の経過を記載し、その相違ないことを証するために署名する。
東かがわ市議会建設経済常任
委員長
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