東かがわ市議会 2022-02-25
令和4年総務常任委員会 本文 開催日:2022年02月25日
6:
◯工藤(正)
委員長 ありがとうございました。
これより会議を開きます。
ただいまの出席委員は定足数に達しております。よって、委員会条例第16条により、委員会は成立いたしました。
それでは、12月定例会において許可されました閉会中の調査事件、ベッセルおおち再整備基本計画についてと、防災物資拠点施設整備事業についてを議題といたします。
調査の進め方については、調査日程表のとおり進めたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
7:
◯工藤(正)
委員長 御異議なしと認めます。
それでは、ベッセルおおちにつきましては、過去幾度も議論を重ねてきました。ベッセルおおちをどのような形で存続させるのか、規模を見直すのか、民間事業
者への賃貸や売却をするのか、様々な事業手法の比較を検討した上で、将来を見据えた方向性を決定していきたいとの前回の
総務常任委員会での結論でございました。
それでは、ベッセルおおち再整備基本計画についての調査に入ります。
地域創生課から説明を求めます。
地域創生課長。
8:
◯酒井地域創生課長 皆さん、おはようございます。
温浴施設につきましては、令和元年8月から7回にわたりましてこの委員会にて取り上げていただきまして、将来の在り方など議論を重ねていただきました。改めての申し上げになりますけれども、大きな方向性としましては、翼山温泉、白鳥温泉については建物、設備の観点、集客の状況から長期的には廃止もやむを得ないこととしており、ベッセルおおちにつきましては観光施設としての広がりも考え、施設の価値を高め存続させたいということをお示しし、昨年3月には再整備の方針、コンセプトを整理した再整備基本構想をまとめました。
現在、ベッセルおおちにつきましては、その基本構想のコンセプトを実現するためにどのような事業手法がいいのか、どのような整備プランが適しているのかを検討する再整備基本計画の策定に取り組んでおります。昨年11月の前回の本委員会においては、その計画策定の過程で事業手法の整理や様々な改修規模別の概算事業費がある程度示せるようになれば、委員の皆様にお示しすることをお伝えしておりました。本日は、具体的な整備プランの検討、概算整備費などの資料の整理がおおむねできましたので報告させていただき、今後の在り方について御意見いただければと存じます。
では、配付資料の補足説明につきまして、佐藤しごと・にぎわいづくりグループリーダーより説明いたします。
9:
◯工藤(正)
委員長 佐藤グループリーダー。
10:
◯佐藤グループリーダー それでは、本日お示ししました資料につきましては、前回の
総務常任委員会の調査事件で御説明したとおり、今年度に策定を進めておりますベッセルおおち再整備基本計画について、現時点で取りまとめができているものでございます。最終の策定につきましては、本日の調査いただく御意見なども参考としまして策定を進めてまいりたいと考えております。
それでは、資料の補足説明をさせていただきます。まず1ページ目の目次を御覧いただけたらと思います。
本基本計画は、全体としては6章構成で作成してございます。第1章、第2章につきましては、現在の施設情報などを整理したものでございます。なお、本日の資料には添付してございませんが、現施設の老朽度など、現状把握した資料として、別に劣化診断カルテを作成しております。
次に、11ページをお開きください。第3章としまして、具体的な整備プランの検討をまとめております。ここでは本基本計画の核となる施設再配置計画を整理しています。基本構想で示した魅力度満足度向上に向けた滞在型観光施設として、また新しい利用
者ニーズの掘り起こしによる顧客の獲得に向けた再配置コンセプトを軸に大改修を前提としたリニューアル案をプランニングしております。地下1階から3階までの再配置と、ホール改修案、その他屋外施設の改修案を提示しております。再配置のコンセプト案として計画したものでございますので、必ずしもこの改修案で整備を行うことではございませんので、その点前提でお考えいただけたらと思います。
21ページをお開きください。第4章として、最適な事業手法の検討を行っております。ここでは第3章の改修案を具体化するために必要な概算事業費や整備手法の検討を行っております。前提としまして多様な利活用方法を模索するため、施設を改築や大改修し公設民営による存続、売却により民間運営による存続、貸付により民間運営による存続、この3つに分類し事業手法を検討しております。
25ページをお開きください。概算事業費を整理しております。メインとなりますベッセルおおち本館部分として御説明いたします。表の1、2については、現施設を取り壊し建て替える改築案となっております。延べ床面積の違いはございますが、1は現在の施設と同程度のもの、すなわちホール施設を備えた施設を再構築する案でございます。2はホールを含めない大きさの施設として考えたものでございます。この2つの改築案を進めるためには、再構築費用と別に取り壊しだけに掛かる概算事業費として約3億円程度加算されたものとなっております。3、4は第3章で再整備プランによる大改修を実施する案で、ホール部分を改修するかどうかで違いがございます。5につきましては、大規模改修案を部分的に縮小した中規模程度の改修案にしたものでございます。3から5の改修案につきましては、施設を存続していく上でいずれも電気・機械設備の改修はほぼ全てにおいて必要があると考えております。最後に6につきましては、劣化診断等により確認されました劣化部分における改修であります。今後、施設を存続させるために必要となる外装改修などの長寿命化対策事業費であり、必須の事業費となります。3、4、5の改修案には、この6の費用は全てにおいて必要となるものと御理解ください。
26ページ以降の概算事業費の積上げの表の見方でございますが、第3章の改修コンセプト案の図面の中の色分けと積上表の中のA、B、C欄の色分けを同じにしています。また、チェック欄に記入があれば積上げしております。なお、ここでの算定では、ある程度の積上げ積算はしてございますが、あくまでも概算でございますので、実施となれば金額は前後することは御承知ください。
30ページは、ランニングコストの比較検討を行っております。電気、水道における年間コスト比較を改修前後で比較したもので、大規模改修の費用は掛かってまいりますが、照明器具等、LED化など、省エネルギー対策が講じられるようなものと考えております。
31ページをお開きください。ここでは事業手法の比較検討として整備手法のメリット、デメリットを整理しております。ベッセルおおちにつきましては、滞在型観光施設としての位置付けも視野に、施設の価値を高め存続させたいということをこれまでお示ししてまいりました。今後、施設をどのように存続させていくかを検討する上で、整理ができたところかと考えております。
最後に、第5章では、実施に至るまでのロードマップや施設長寿命化検討を整理しております。ここでの長寿命化検討は、前提として法定耐用年数の29年ではなく、保全整備により物理的耐用年数に近づけるとした観点から、目標使用年数を60年と設定して中長期のシミュレーションを行っております。
39ページ、40ページは、改築で60年と設定。41ページは大規模改修時で残り30年と設定したものでございます。
以上、資料の補足説明となります。本日は、ベッセルおおち再整備基本計画案として取りまとめた資料を提示いたしました。これまでにベッセルおおち再整備基本構想に始まり、本委員会で様々な御意見を頂いてまいりましたが、基本計画におけるまとめとしましては、再整備の手法は施設再配置、売却、貸付など様々な事業手法が考えられ、第3章、第4章で整理した内容では、再整備に係る財政負担が課題であることなどを確認することができました。それらを踏まえまして、ベッセルおおちの今後の存続案を決定する根拠資料として方向が見えてきたのではないかと考えております。
本日、御意見を頂きまして最終案をまとめていきたいと考えております。よろしくお願いいたします。
11:
◯工藤(正)
委員長 説明が終わりましたので、これより質疑を行います。
質疑のある方は挙手願います。
大藪委員。
12:
◯大藪委員 方向性が見えてきたそうなんですが、どう方向性が見えてきたんですかね。この建物がもう既に一定年数経って、この金額を投下して60年にしたとして、それでももう残りが30年ないぐらいの感じで、この施設ができてから行政がこれに対して投入した金額、改修した金額、考えてもらったら分かると思うんです。非常に人気も良くて、何か日本一になったとか、外部からお客さんが多いとか、そういうことはそれはそれでいいんですが、それによってベッセルおおちがあることによって市民の方に何の得があったのか。また市内観光に対して、その建物がどのくらい有益性があったのか。そういうことも考えていくと、ほぼないと思うんですよ。もう極論の話をしたら、ここに掛かったお金は、市内の全世帯にお風呂を新設してあげるぐらいの金が掛かっとると思うんですよ。市民の人はどっちがええんですかね。それをまだこの金額を掛けて公で持とうとしようとするならば、ちょっと問題があるんでないかと。今、せっかくそういった人気が高まって、グランピング事業とか全国的にいろいろと流行ってるというか、需要が高まってる中で、もしも売却するんであれば今しかないんでないかというふうに私は考えるんです。これを持ち続けるということは、負担がずっと増え続ける。また、毎年毎年、それで多少なりともランニングコストが出るんであればまだしも、ランニングコストの掛かり続ける事業いうのは、またこれからプールもやっていくわけですね。あれも1億数千万円というお金が毎年要り続けるわけですわ。これは市内の方が利用するという目的の下にやっとるんで、それはそれで教育と福祉ということで考えればいいのかもしれませんけれども、こういった観光の部分は、我が市における観光の規模、入込客数、落とす経済効果等々を鑑みて、身の丈に合ったというようなことをこれからは全体を通してやっていかないかんので、もうお荷物いうたら言い方悪いですけど、そういったものは売れる間に売ればいいというふうに私は考えるんですけど、その辺どういうようにお考えでしょうかね。
13:
◯工藤(正)
委員長 酒井課長。
14:
◯酒井地域創生課長 ありがとうございます。大きく概要的にお答えさせていただきます。お示ししています資料の25ページを見ていただきながらお話をさせていただけたらと思っております。市のほうとしましても、指定管理
者制度でできるかどうかというところも含めて検討しておりましたところ、まずこのベッセルおおちのイニシャルコストのところで、番号で言いましたら6番の劣化改修のところが約20億円程度掛かってくるということが分かりました。というのが、やっぱり海岸に近いところで何十年もさらしてきたというところで、外壁等につきまして大変厳しい状態になってきていると。そこに投資するのはどうかなという観点があります。それから、市の基本構想のコンセプトからしましても、やっぱり市民の憩いの場というコンセプトに合わせて更に市外からも集客したい、あのロケーションを生かしたものにしていきたいという基本コンセプトがございます。そういったことを踏まえていきましたら、今、大藪委員がおっしゃられたとおり、直営なりでの整備運営方針では多大な負担が掛かってくる。それから今後の利用状況から見ても、全て市民の方に活用していただけるようなものではないというような観点も踏まえたら、もしかしたら民間の方の力を全面的にお借りするほうがいいのかなというようには考えております。以上でございます。
15:
◯工藤(正)
委員長 大藪委員。
16:
◯大藪委員 それはものの言い方か考え方か何か分からんのですけど、今言うたように民間の方のお力をお借りするという発想がちょっとよく分からないんですけど、お力をお借りして指定管理でやり続けるんであれば、今までも一緒、同じような金額が掛かり続ける。もうそのときに売却とか、手放すということを先に考えて、もしもこれが採算が取れて、もちろん償却なんちゅうものは今まで考えずにやってきとるわけで、それを取り戻すというようなことは到底考えられてもなく、だからその部分でそれをあきらめて安い金額で売却できる範囲の売却をすれば、今言うた金額はこれから掛かり続けない。まして、その民間の方がそれでやっていけると思ってそこで営業していただけるんであれば、観光面においてもその他の知名度においても何ら変わることなく営業が成り立っていくんではないかと、成り立つもんであればね。それがベストなんではないかなと思うんですけど、とにかくもう手を入れていくということをできる限り考えないでほしいと思います。
17:
◯工藤(正)
委員長 酒井課長。
18:
◯酒井地域創生課長 大藪委員に御指摘いただいたというか、御質疑いただいたとおり、今まで掛かってきたコスト、それから将来的なコストも踏まえて、それからイニシャルコストのトータルコスト的なものも踏まえて懸案しても、市が持っているよりは、もう民間の方にそういった形で委ねたほうが、この費用的なもの、利用状況、それから今、ベッセルおおちが温泉総選挙で2年連続でファミリー部門で1位になったことというところで魅力を高めてきているという観点からしましても、貸付とか売却とかという方向を考えるべきなんでないかなと私は思っております。以上でございます。
19:
◯工藤(正)
委員長 ほかに。
渡邉委員。
20:
◯渡邉委員 大藪委員からも言ったこととはよく似とんですけど、この配置の図面を見ましたら、よくその枠でいろいろアイデアだけ考えとるんはよく分かりました。最終的には、今、課長がおっしゃるように25ページのことなんですけども、ここで見たら、想定する45億円改修すると。これなんかはもうとてもでないけど、市の財政面から言うたら実現不可能で、あと1番実現できると思うたら1億円、2億円ぐらいまでのところと思うんですけども、これを改修したところで、今、課長がおっしゃるように、建物自体の耐用年数から言うたら、とてもでないけど投資しても無理と、はっきりもう答えがこれで出とると思うんですよ。ということは、あとは売却と貸付。速やかにそちらのほうの方針をどのようにするかということに切り替えたほうが、そっちのほうを考えたほうが、私はもう答えが出とると思うんですよ。条件をどうするかというように入っていったらどうかと思います。それともう1つ、これは貸付、売却にしても、買ってくれる人がおらなんだらどうにもならないので、そちらのほうの議論をこれから進めたほうが私はいいと思うんですけど、その点どうでしょうか。
21:
◯工藤(正)
委員長 酒井課長。
22:
◯酒井地域創生課長 まず、確かにその25ページのイニシャルコストの件で言いましたら、基本構想に基づいてやっていくとなりましたら、3、4、5、6では意味がございません。やるとなったら、やっぱり1か2かということになります。となりましたら、50億円なり30億円なり掛かってくるという想定でございますので、そういった費用を全面的に行政が持った中でやっていくというのはやっぱり難しいかなと思っております。それと、もし売却とか貸付となった場合ですけれども、今も民間の事業
者からはベッセルおおちは将来的にどうするんですかというような、いろいろお話を、具体的な提案ではないんですけどお話を頂いたりしてます。そういった方々をいろいろお話し聞きながら、もし売買とか、それから貸付となるんでしたら、そのお話をしていく中である程度の条件を整理していけたらなと思っております。以上でございます。
23:
◯工藤(正)
委員長 ほかにないですか。
小松委員。
24:
◯小松委員 私も、今まで同僚委員が言われたのを同様に思いまして、今後、温水プール、それからデジタル化も進んでまいります。そういう中で、この大きい改修とか改築とかというのも難しいと思っております。大きく執行部の方のそういう説明もあったんですけれども、市長、どういうお考えかなというのを今、このときに今後考えていかないといけないと思いますので、考えをお聞きしたいなと思うんですけど。
25:
◯工藤(正)
委員長 市長。
26:
◯上村市長 本件につきましては、冒頭にもありましたように、非常に長い間議論をしてきたところでございます。先ほど来、委員の皆様からも御意見出ておりますとおり、これから現状のままの形で運営していくことは非常に大きなコストが掛かってくるということが、今回の計画策定の段階で明らかになったところでございます。と申しましても、このベッセルおおちを今後存続していくんだという姿勢に変わりはなくて、ただどういうやり方で存続をさせていくのかというところは、本当に決断の時期が来ていると感じております。という意味で申しますと、先ほど来、御議論出ております25ページのイニシャルコストであったりとか、31ページの各手法のメリット、デメリットの整理というところを鑑みますと、現在の指定管理の期間が来年の3月いっぱい、来年までとなっております。ということを鑑みますと、それ以後を見据えた上で、この整備運営方式、売却、貸付という
選択肢を考えるのであれば、売却、貸付、この方向性を優先的に考えていくべきだと思っておりますし、そのような対応に今後していきたいと考えております。以上です。
27:
◯工藤(正)
委員長 ほかに。
大藪委員。
28:
◯大藪委員 今、市長のお話の中に、あの施設を存続させていくんだという方向性は変わらないというふうにおっしゃったんだけれども、万が一売却ということになったときに、売却後はその事業所なり何なりが形態を変える、業種形態を変えていくとかいうことは、こちらが契約時に言うわけにもいかないでしょう、売却の場合であれば。だから、あの建物を何が何でも存続していくという方向性であるならば、この今しよるお話もちょっと全体に変わってきて、今、委員の皆さんもいろいろ御意見いただいたんだけど、ものすごく制約がかかってくるんですよね。貸付というふうになってくるんですよ。貸付にした場合は、これもそのままの現状貸付いうのは不動産の賃貸契約においてはなかなかできにくい。貸してる限りはそれの改修も整備もしていかないかん。となると、掛かり続けるコストというのは変わらなくなってくる。ですから、もしも考えるんであれば、あのものがそのまま存続していくかいかないかということは、ちょっと先にまた横へ除けとって考えていったらええんではないかと、粗い話ですけど思うんです。どうしてもあれを残していくんで、あの設備を温浴施設として残していくんだという発想から始まると、ほぼ変えることができないと思います。その辺、市長、もう1回御答弁いただけたら。
29:
◯工藤(正)
委員長 市長。
30:
◯上村市長 必ずしも逆行するとは思っておりません。ただ、委員おっしゃるとおり、そもそものある程度の制約というのは出てくるかと思います。ただそこはなかなかもしものことはちょっと議論しづらいところはあるんですけども、それぞれ売却ないしは貸付するときのその条件をどう考えるか、また、はたまたあの立地でほかにどういうやりようがあるのかという点に関しまして、また企業、いろんな事業
者からの提案だったりとか調査をしていく中で、市民の利便性、集客という観点で今後も考えていく必要があるかなと考えております。
31:
◯工藤(正)
委員長 渡邉委員。
32:
◯渡邉委員 今の件なんですけども、これから売却か貸付いうことに方向性がほぼ決まっていっきょんですけども、募集要綱の中に、あれはもう必ず解体してどういうものをするとかいうんをこのときにあてはめて、それを委員会か何かで、この筋でいきますとかいうような、そっちのほうに切り替えたほうがいいと思いますが、例えばもう全部壊して新しいリゾートホテル建てるとか、ほかの施設を何かするとか、そういう案が出てくると思うんです。それを募集要綱の中にはめたいんです。必ず解体して建て替えてくれますかとか、どういう条件、市民にサービスをどのようにしますかとか、そういうもんをはめて募集要綱をしたほうがええと思うんです。これを早くせなんだら、指定管理は今もう1年そこそこしかないんで、そちらのほうをもう議論するように切り替えたらと思うんですけど、その点どうでしょう。
33:
◯工藤(正)
委員長 そしたら、酒井課長。
34:
◯酒井地域創生課長 渡邉委員からのお話いただいたとおり、一定の条件を付けて進めていかなければならないなと思ってまして、多分、大藪委員が言われたのは、いうたら今のコンセプトでなくて、もう少し広い売却も視野に入れたらいいんでないかなということでございましたけれども、今のところ現時点では基本構想にのっとった方向のエリアになっていかなければならないかなというように感じております。ですから、あの建物のままなのか、建物が別のものになるのかというのは今のところ分かりませんけれども、あのエリアを、もう瀬戸内海に面して風光明媚なところでアクティビティも活用して、ある程度外からのお客さんも来れるようなエリアにするということから言いましたら、今の基本構想のコンセプトに沿ったものにしていきたいなというように考えていまして、その手法としましては、売却になるのか貸付になるのか。例えば貸したり売ったりするのでも、今の現状で売り貸しするのか、若しくは劣化改修をしてからそうするのか。それから、もしかしたら大規模にリニューアルしてから貸すのか。それから、建て替えしてから貸すのか、若しくは更地にして貸すのか。いろいろあると思います。そういったパターンを今後検討していかなければいけないと思ってます。スケジュール的に言うたら期間があまりないので、早急的にそういったものをしていきたいと考えております。以上でございます。
35:
◯工藤(正)
委員長 渡邉委員。
36:
◯渡邉委員 いろいろこれからやっていかないかんですけど、新聞紙上で土庄町よりも東かがわ市が人口減少が進んでる状況は、新聞見たら知っとると思うんですけど、あと東かがわ市は、今後、存続はできると思うんですけど、するにはやっぱり流入人口、交流人口というのは、極端に言うたら観光客に来ていただいて地域に呼び込むという経済効果を生まなんだらなかなかやっていけない状況で、もうシフトはそういうふうに切り替えるべきと思うんですよ。やっぱりあそこの風光明媚、2年連続でファミリー部門1位になるということは、もうそこらにあるんですね。ここをそういうふうな方向に持っていくようなところに協力するようなところを募集するというのを全面的に出していくというふうに切り替えて、そのための準備段階をもう早くしていくというふうに進んだほうがいいと思うんですね。その点どうでしょうか。
37:
◯工藤(正)
委員長 酒井課長。
38:
◯酒井地域創生課長 渡邉委員のおっしゃるとおりだと思ってます。早急にやっていきたいと思ってます。以上です。
39:
◯工藤(正)
委員長 ほかに。
大藪委員。
40:
◯大藪委員 やっぱりどうしても執行部の皆さんの今の話を聞っきょって、観光とか流入人口とかいうことが頭から離れんみたいですが、市の仕事と言えば、結局、市民に対する福祉サービスなんですよ。よそから観光のインバウンドがあってどうのこうのいうのを狙う場合は、その利益を市民に還元ができることが目的であって、今この現状、ここでそれを市民に還元できる経済効果というのは、最初も言うたけど、私はないと思ってます。これだったら、この建物が売却ができれば、こういった大きな支出が要らない。この大きな支出をかけて賃貸であったりしてまた貸すとかいうことになると、これはもう結局変わらないですよ、今までの赤字も。これだったら買ってくれた人がこれをしてくれればいいんだけれども、万が一この建物自体が古くなってほかのもんに変える、ほかの業態に変える。通常の例えば生産業になったり、ほかのことに変わっても、それはもう構わないという覚悟でやらないと、こういった温浴施設はそこで続けてもらうという条件付けを最初にしてしまうと、それはもう売却も何も難しいなってくるとは思うんですよ。ある程度のここで覚悟を持ってはっきり決めないと、結局もう1年しかないですよ。ずるずるとこのお金が出っぱなしになるんですよ。そういったことはできるだけ避けたいと私は考えるんですけど、その辺りはどうですか。
41:
◯工藤(正)
委員長 地域創生課、酒井課長。
42:
◯酒井地域創生課長 まずは、幅広く民間の方の御意見なりを頂いて情報を仕入れていきたいと思っております。それで基本的な方向性を定めていかなければいけないなと考えます。
43:
◯工藤(正)
委員長 ほかにありませんか。
堤委員。
44: ◯堤委員 第4章のところの31ページなんですが、事業手法の整理でメリット、整備運営方式で3点ほど書かれております。リニューアルによる魅力度の向上、施設の長寿命化が図れる、最後に市民サービスの向上に繋がるとはございますが、今後この市民サービスの向上はどのように繋がるとお考えなのかお聞きいたします。
45:
◯工藤(正)
委員長 酒井課長。
46:
◯酒井地域創生課長 例えば、売却なり貸付した中で、今のところ考えてますのは、基本構想にのっとったもののエリアにはしていきたいという考えでございます。そういった中で言いましたら、やはり市民の方にも魅力ある施設であろうかなというようには考えます。そういったことも踏まえて、そういうメリット、デメリットいうのを記載させていただいているところでございます。
47:
◯工藤(正)
委員長 大体議論は出尽くしたと思うんですが、方向性としては今言よるような売却若しくは貸付というふうな形に落ち着いたんかなというふうに思います。指定管理が来年の3月末で終わるというふうなこともありますんで、そこのところで時期的にもあまりございませんので、そういう中で方向性としてはそういうような売却若しくは貸付というふうになるかもわかりませんけど、その方向でこれからやっていただくというふうな方向性はそれで間違いがないと思うんですけど、その点は皆さんも同じ意見だろうと思うんで、それで進めたいというふうに思います。
それでは、質疑ももうありませんので、なければこれにて質疑を終結いたします。
ここで暫時休憩いたします。
(午前10時09分 休憩)
(午前10時15分 再開)
48:
◯工藤(正)
委員長 それでは、休憩を解いて再開いたします。
ちょっと訂正といいますか、勘違いされよる方もおいでると思いますんで、先ほどの最後の、私が採決を取ったようなことに感じられた方がおいでるかと思いますけど、採決を取ったんではございませんので、今後の方向としてはその方向で継続して調査を進めていくというふうなことですんで、よろしくお願いしたらと思います。
それでは、防災物資拠点施設整備事業についての調査に入ります。
それでは、危機管理課からの説明を求めます。
49: ◯大谷危機管理課長 それでは、防災物資拠点施設整備事業の進捗状況について御説明をいたします。資料の1ページ目をお開きください。
施設整備の目的につきましては、南海トラフ地震等の大規模災害発生時に国や他県、災害協定事業
者等からの支援物資を受け入れ、保管、仕分けをして各
避難所へ届けることを主たる目的とした施設であります。令和3年度におきましては、基本設計、実施設計、測量調査及び地質調査業務を業者に委託して施工しており、基本設計がほぼ完了しましたので、その内容について御説明をいたします。
建物の内容としましては、2次物資倉庫、それから備蓄倉庫、それから事務室、会議室、また現在、消防防災用の資機材を保管しております市役所の西の倉庫、この代替の倉庫を備えた998.4平米の倉庫1棟を整備するものであります。この倉庫の平時の利用でありますが、主には消防団の訓練、研修、それから消防団女性部の活動拠点、それから市職員の防災研修会などに利用したいと考えております。屋外のスペースにつきましては、舗装整備をし、災害時には自衛隊、緊急消防援助隊、警察災害派遣隊、国土交通省の緊急災害対策派遣隊等の広域応援に係る災害派遣部隊の活動拠点のためのスペースとし、平時は主に消防団の操法訓練等に使用したいと考えております。また、香川県防災ヘリコプターの離着陸用としての活用について、香川県と調整をしているところでございます。
詳細につきまして、竹田副主幹から説明をいたします。
50:
◯工藤(正)
委員長 竹田副主幹。
51: ◯竹田副主幹 それでは、図面の説明をさせていただきます。図面1には、施設全体と建物のパーツとなっております。図面3は施設全体の平面図です。図面4は建物の平面図、図面5、6は建物の立面で、図面7は建物の断面となってございます。
図面3の施設全体の平面図を御覧ください。敷地前面にアスファルト舗装を行い、既存の東側の出入口に加えまして、新たに東西2か所に出入口を整備いたします。駐車台数は284台としております。
図面4を御覧ください。図面4は建物の平面図です。資料1と併せて御説明をさせていただきます。建物は鉄骨平屋建てとしております。本施設は主に2次物資拠点の機能に絞って設計しています。内容につきましては、2次物資倉庫につきまして
避難所
避難者数7,100人を想定しておりまして、国の基準を用いて災害物資を受け入れられる面積としております。また、雨でも作業できますように、5メートルの庇を設置します。会議室と廊下は合わせて庁舎3階大会議室と同面積となっております。会議室単体といたしましては、交流プラザ1階の第1市民会議室と同程度です。事務室は災害時に職員数名が物資の受入事務を行える規模といたしております。備蓄倉庫は備蓄物資等を保管するスペースです。倉庫は現在の西の倉庫と同規模程度としております。その他、トイレは多目的トイレを1か所整備する予定です。
続きまして、概算工事費ですけれども約4.5億円で、財源は救急防災・減災事業債を活用いたします。工事費の内訳といたしまして、土木工事費が約1.5億円、建設工事費約3億円です。今後のスケジュールといたしましては、設計は3月補正で繰越承認を頂き、6月末の完成予定です。工事費は6月補正で予算計上する予定でございます。
次に、資料2を御覧ください。こちらですけども、香川県が物資の備蓄方針の中で示しております大規模災害発生時における救援物資の物流体制のイメージです。今回整備を進めております本市2次物資拠点は、資料の右下に位置付けられております。主な流れといたしまして、国や他県からの物資や協定しております企業からの流通備蓄が香川県の1次物資拠点でありますサンメッセ香川を経由して本市の2次物資拠点に輸送されることとなっております。以上です。
52:
◯工藤(正)
委員長 説明が終わりましたので、これより質疑を行います。
質疑のある方は挙手願います。
中川委員。
53: ◯中川委員 ずっと説明受けたんですけど、私も長年、建築、この大きな工事いうんはまだ数少ない現場しか見てませんけど、長年建築をやった経験上、質疑をいたします。
今の概算計算で3億円という御明示をしていただきました。建築面積も延べ面積が、これで言うたら坪数で言うたら約300坪ですね。我々の建築業界でよく言うのは概算のことを言うんですけど、「ざっと何ぼですか」というたらもう坪単価で、漠然とした言い方なんですけど、経験上そういう言い方をします。今現在、建築材料とか何か交渉しとる中で、これは概算計算もされたと思うんですけど、これでざっと割ったら坪約100万円程度になっております。先ほども言うたとおり、私も多少の経験がございますので、その辺りの図面のことも多少のことは分かります。この備蓄倉庫いうんが、今の図面を見させていただいたら、部屋の中に柱がないような大型の物流倉庫、民間で言うたらもう相当大きな物流倉庫の感じがします。けさ高さといいますか、建物の高さなんですけど、それも一般の倉庫以上の高さを取ってるような計算になってますし、今言うた梁間いうか、梁間の長さがもう極端に大きな16メートルという、これも物流倉庫で中の作業を考えての計画図面になっとると思うんですけど、そこで2点ほど質疑をしたいと思います。
1つは、なぜこういうことになったのか、施設の設計に関する考え方を、これをもう一度再度言っていただけたらと思います。
2つ目は、施工費の概算計算の根拠ですね。今、私が概算でしか、一般的なことしか言いませんでしたけど、根拠があると思うので、その辺りを分かりやすく説明していただけたらと思います。以上です。
54:
◯工藤(正)
委員長 竹田副主幹。
55: ◯竹田副主幹 まず、1点目の施設の設計に関する考え方ですけれども、冒頭で説明させていただきましたように、目的を主に防災の2次物資拠点に絞っております。そういったこともありまして、機能を必要最小限として抑えた金額と設計しております。一般的な倉庫との相違というところで考えますと、今回、耐震のための杭基礎工事を実施することでありましたり、積み下ろし作業を効率的にできるように5メートルの庇を設置するようにしております。また、10トントラックが施設内に乗り込んでウイングを開いて作業できるということで、天井の高さ6メートルほどを確保しております。そういった面もあって、多少一般的な倉庫とは違ってくるということで金額が高くなっておるような印象を受けられるかと思います。
次に、2点目の積算根拠につきましてですけれども、こちらの根拠につきましては、国の積算基準、資材人件費等の実勢価格等を踏まえまして、委託事業
者により概算工事費を算出しております。以上です。
56:
◯工藤(正)
委員長 中川委員。
57: ◯中川委員 説明受けましたのであれですが、確かに立派なというか、もうがっちりした耐震性能も踏まえた大型倉庫いうんは理解できます。ですが、もう1点、よく緊急の場合、自衛隊に依頼して、物流の民間が動けないところまで自衛隊の車で搬送したりとか何か保管したりとかいうんは、テレビなんかでよく見かけます。このときにもう極端に安い、極論ですけど大型テントの持ってるところの団体もあると思うんですが、その辺りの利用も考えての、それはもう当てにしなくてこの倉庫を建てるんやという気持ちでこういう計画をされたのか、最初ちょっと。
58:
◯工藤(正)
委員長 竹田副主幹。
59: ◯竹田副主幹 プラスアルファの部分につきましては、現在、公共施設、今、とらまるパペットランドが2次物資拠点になっておりますので、そういったものも活用しながら全体として考えていくようにしております。
60:
◯工藤(正)
委員長 ほかにありませんか。
渡邉委員。
61:
◯渡邉委員 まず、配置のことなんですけども、防災拠点という名目で購入したからここへ建てるということなんですけども、真ん中に配置した理由をまず聞きたいと思うんですけど。
62:
◯工藤(正)
委員長 竹田副主幹。
63: ◯竹田副主幹 防災の目的に絞りまして、2次物資拠点ということで、現在、真ん中のレイアウトとさせていただいております。主な目的といたしましては、事業の今回の目的と、あと大型トラック、トレーラーが入ってこれる動線、また排水計画等を踏まえまして、そういったものを総合的に勘案いたしまして、現在の位置、この施設の中の中心部というところに設定しております。
64:
◯工藤(正)
委員長 渡邉委員。
65:
◯渡邉委員 現地へ行くと、全部潰すと相当広大な敷地面積になるんですけども、真ん中に配置すると、多分この左側は丸く書いとんがヘリポートを想定しとると思うんですけども、そして右側のほうは駐車場。従来は職員の駐車場でも使うと思うんですけども、その点、その考えはよろしいですか。
66:
◯工藤(正)
委員長 竹田副主幹。
67: ◯竹田副主幹 図面1の緑色の部分、先ほど渡邉委員おっしゃっていただきました、こちらも臨時のヘリポートの位置と考えております。また、白い白線の部分が駐車場というところで、現在、整備のほうを進めていこうとしております。
68:
◯工藤(正)
委員長 渡邉委員。
69:
◯渡邉委員 そしたら、この広大な位置は職員駐車場と、それと防災の拠点として倉庫になると思いますね。ということは、もう将来的にこの土地はほかに利用することはもう全く考えていないという考えでよろしいでしょうか。
70:
◯工藤(正)
委員長 大谷課長。
71: ◯大谷危機管理課長 現在のところは防災の目的とした施設というふうに考えております。
72:
◯工藤(正)
委員長 渡邉委員。
73:
◯渡邉委員 これからどんどんここら辺り周辺をもう市のほうで買っていく見込みであればよろしいんですけど、近々、社会福祉協議会の建物が相当古くなっているので、そこらの建て替えというのも視野にはめる必要があると思うんですけど、その点、どのように思うか。この委員会とは関係ないと思うんですけど、例えばこの施設の中に隣接して建てるとかいうことも変えれば、配置もちょっと考えたらどうかなと思うんですけど、いかがでしょうか。
74:
◯工藤(正)
委員長 大谷課長。
75: ◯大谷危機管理課長 先ほども申しましたとおり、この施設につきましては防災の目的ということで、緊急防災・減災事業債を活用させていただくということで進めたいと思っております。
76:
◯工藤(正)
委員長 渡邉委員。
77:
◯渡邉委員 最後に聞きますけど、もう一切ここの建物の周りはこの敷地内には建物は今後建てないということでよろしいですか。
78:
◯工藤(正)
委員長 目的は防災倉庫ですんで。
大谷課長。
79: ◯大谷危機管理課長 周辺につきましては、具体的な計画はありません。
80:
◯工藤(正)
委員長 渡邉委員。
81:
◯渡邉委員 周辺のことでないんですよ。この今の防災、今のこの図面で載っとる敷地ですね。防災拠点と駐車場がありますね。この防災の関連の施設は建ててもええと思うんですけど、それ以外のことはもう一切これは建てないという考えですね。
82:
◯工藤(正)
委員長 大谷課長。
83: ◯大谷危機管理課長 現在のところは考えておりません。
84:
◯工藤(正)
委員長 堤委員。
85: ◯堤委員 資料2にもございますように、物流体制です。広域、県、市町等がございます。各県とか国とかから、1次物資拠点サンメッセ香川に送られてきて、今回のように計画をされております2次物資拠点、これは香川県内では初という2次物資拠点でございますが、この2次物資拠点から各
避難所にはどのように誰が届けるのかお伺いいたします。
86:
◯工藤(正)
委員長 竹田副主幹。
87: ◯竹田副主幹 職員が公用車で各
避難所に配ることを想定しております。また、協定しております香川県トラック協会などとの協力もいただきまして配付するということも想定しております。以上です。
88:
◯工藤(正)
委員長 堤委員。
89: ◯堤委員 そうしましたら、物流の流れで各自治会とか各自主防災がございます。そういった人たちが物資を直接取りに行った場合を想定しておるのかどうか。また、ここで物資を受け取ることができるのかどうかをお尋ねいたします。
90:
◯工藤(正)
委員長 竹田副主幹。
91: ◯竹田副主幹 自治会や自主防災組織が直接取りに来るということも想定しております。ただ、現場で混乱が生じないよう、自主防災組織や自治会の会長、代表の方にもお渡しできるようにしたいと考えております。具体的な方法につきましては、今後検討させていただきます。以上です。
92:
◯工藤(正)
委員長 中川委員。
93: ◯中川委員 資料2を今開いとんですけど、この系統図で質疑します。今、我が市では県下初めての2次物資拠点の今の説明を受けました。その上にあるんが県関係であります。矢印としたら、広域、県、市町となっております。災害いうんはどこでピンポイントで起きるかどうかいうんはもう予測はなかなかつかないと思うんですけど、これで県の施設、1次拠点が使用できない場合も想定できると思うんですけど、このときに県のほうの依頼で、私どものその2次物資拠点が1次物資拠点になり得るのか、その辺りの考え方をちょっとほしい。
94:
◯工藤(正)
委員長 大谷課長。
95: ◯大谷危機管理課長 そこまでは今、県のほうとの調整はできておりませんが、もう活用できるようでしたら積極的に協力したいというふうに考えております。
96:
◯工藤(正)
委員長 ほかに。
小松委員。
97:
◯小松委員 建物のことで教えていただきたいんですけど、図面の4です。災害時というのは当然想定してると思うんですけども、平時ですね。一般的にもうほとんど災害時というのは想定してると思うんですけど、平時で使うときに消防等の訓練とかので、この建物とかを使われると思うんです。それを想定してると思うんですけれども、この会議室とそれからトイレ。トイレが多目的便所ということになってます。これが1つだけということですね。そうしますと、ここで何らかの消防の訓練を平時行うとして、何十人かの方がここで訓練をされるのが平時でされると思うんですけれども、この多目的トイレ1つだけでいいのかなと思うんです。一般的には多分、多目的トイレというのはもう本当に非常用の、当然1つは必須のトイレということと考えてるんですけれども、一般のトイレがないと、やっぱり交流プラザまで行かないかんのではないですかね。ちょっとその辺のところを教えていただきたい。
98:
◯工藤(正)
委員長 竹田副主幹。
99: ◯竹田副主幹 今回、設計の段階で冒頭で説明させていただきましたように、2次物資拠点ということを目的に絞りまして、機能も必要最小限として金額を抑えた設計ということで考えております。先ほど小松委員からおっしゃられましたように、トイレにつきましても災害発生時には交流プラザのトイレも使いながらということで想定しておりましたが、御意見いただきましたトイレ少ないというのは、我々も十分理解しておるところで、今後策定します設計の中でトイレの増設についても検討してまいりたいと思いますが、その分、設計費も、コストも増えていくということがあるんですけれども、御意見を参考に進めさせていただきたいと思います。
100:
◯工藤(正)
委員長 ほかに。
大藪委員。
101:
◯大藪委員 2点ほど。今ほかの委員からもあったんだけど、これど真ん中にしてますよね。これ、例えば先ほども言われたように、ウイング付きの大型トラックが入ってきて、例えば南から入って北へ抜けるとか、動線の確保のためとかいうようなことも言われてたんだけど、そういう通り抜けも考えて北側を空けているのか。それにしても、東西においてもど真ん中。防災拠点とか災害時の何とかいうときには、災害時にはいろんなもの、例えば瓦礫もあればいろんなことがあります。そういったことのために防災拠点とするならば、大きくスペースを空ける、平地のスペースを空けるいうことは非常に大事なことなんでないかと。ヘリポートにしても、ここにヘリポートを西側に造ってるんだけれども、ヘリポートをしながら車が入ってくる等々のことを考えれば、建物は例えば東側の広さがあるところへずらすとか、その後ろにたくさんの駐車場を取るんでなくて、駐車場は片側、南側に取って、後ろは職員だけ、利用してる職員だけとかいうぐらいのスペースに置けばいいんでないかと思います。ほんで、ここにこういうふうに建ててしまうと、本当にデッドスペースがいっぱいできるんですよね、建物を造るときに土地のど真ん中に。ほかのものがあとどこへ建つとかいう話ではなくて、災害時に利用するにしても、これはど真ん中にある必要はないというふうに考えます。というのが、緊急事態にテントをどこへ立てるとかいろんなことがあると思うんです。それがどこでもできるように広さとしては空けとくべきではないか。
それと、確かに6メートル高の建物ではあります。でも、倉庫は大体そんなもんですわ。トラックが入って荷積みするというのは、もう当たり前。鉄骨でサイディングなんかモルタルなんかはよう分かりませんけれども、土木工事費と合わせて4億5,000万円で1,000平米。非常に高いように思うんですけどね。会議室とか屋内に防災訓練とかいうて書いとんですけど、消防団の防災訓練を屋内でしますか。それと、防災研修等々もそうなんですが、いろんなところで広域行政と連携してやらないかんので、そういう定時の防災の指導を受けたり訓練をしたりいうのは、広域も使わせてもらって、そのためにこの会議室も造ったわけで、ここにあえてそういったものを書いていく必要もないんかとも。その防災訓練の場合も、屋外でするときにおいては、できるだけ外の面積を増やしているほうが防災訓練もしやすい。そういうこともあって場所もある。お金の話と場所の話。もう一度はっきりと説明を聞きたい。それと、通り抜けできるようにするのか、トラックが片側からだけしか入れないのか、それも含めて。
102:
◯工藤(正)
委員長 竹田副主幹。
103: ◯竹田副主幹 今回、目的は防災に絞ってということで設計しております。大藪委員おっしゃられたことですけども、場所が真ん中でということですが、今回、動線、図面3を御覧いただきたいんですけれども、青色の動線が今回2次物資拠点に来るトラックの動線を示させていただいております。中を通り抜けできるのかというところですけども、通り抜けできるようにもなりますし、この庇のところでウイングを開けて積み下ろしの作業をして、西側のほうを抜けて大きく回って、上のサブ出口のほうから出ていくというような動線の設定で今、考えております。
次に、屋内での訓練ということですけど、どのようなものという御質問があったかと思うんですが、こういった消防の各個訓練、礼式訓練などをやっていくということで、今回、また屋外のところでは操法訓練など、そういったものも総合的にやりながらということを考えております。
104:
◯工藤(正)
委員長 大谷課長。
105: ◯大谷危機管理課長 消防団の訓練ということですけども、この屋内での訓練につきましては、通常点検とか新人団員等の礼式の訓練、それから普通救命講習会、消防団向けの防災の講演会などを考えております。それから、消防団女性部の活動拠点、現在ございませんので、女性部のほうが防災啓発劇の練習等もずっとプラザを借りてやっておりますので、そういった練習もできるようなことを想定しております。あくまで主な目的は災害時の2次物資拠点というところであります。
106:
◯工藤(正)
委員長 大藪委員。
107:
◯大藪委員 その女性部の拠点施設は必要なんかなとは思います。でも、今までもほかのことをプラザでやっておったということは、プラザでできるわけですよね。ほんで、これは災害時に使わないかん。それは分かりきっとんです。災害に特化した倉庫いうんは分かっとんですよ。だから、建物はそのとおりやと思うんです。だけど、位置を考えてほしいと。もう1つは、通常、プラザやなんかでできるような会議の場合の会議室いうんに重きを置いてする必要もない。要は、その金額なんですけど、防災倉庫を規定内の強度その他で、中川委員も言うたけれども、坪当たり何ぼとか平米当たり何ぼとかいうんは大体みんな知っとるわけですよね。そういったことに金額を近づけようという努力をしていただきたい。公やからいうて、その倍、3倍の金額を入れてええということにはならないと思うんですよ。そこら辺をもっともっと吟味して、不必要なもんは除けて、災害時なんですよ。災害時に本当に必要なもんというのはもう必要なんですけど、常にはとか平時において何々に使うと、まず使うことないと思うんですよ。多目的何とかいうんと一緒で。多目的は往々にして無目的なんですね。本当に絞って絞って考えないと、無駄なものがいっぱい建って、あとの使い勝手も悪い。例えば、ヘリが通るんであれば、その横をトラックが通るんであれば、平地を大きく残して端に寄せるとか、これ3本もトラックが通り抜けるように線があるんだけれども、2本か。全部が全部のトラックが3台一遍に回って通っていくような物流拠点でないですからね。そこら辺ももう少し簡素に考えるべきでないかなというふうには考えますけど、どうでしょうか。
108:
◯工藤(正)
委員長 大谷課長。
109: ◯大谷危機管理課長 委員おっしゃるように、あくまで災害時にどういうふうに活用するかというところを中心として考えた施設としております。平時に使う必要はないんでないかというところですけども、災害時に使える主な目的としては2次物資拠点の倉庫を建てたと。平時に何か使えるものはないかというところもいろいろ考えまして、消防団の訓練とか、特にコロナ禍で今、数年ありませんけども、操法の県大会に出場するときに、とらまる公園のほうを臨時的に借りて、5月から9月ぐらいまで4か月、5か月練習しておりますけども、そういった訓練もこの災害の拠点で実施できるような配置ということで考えております。
110:
◯工藤(正)
委員長 大藪委員。
111:
◯大藪委員 それは分かりますよ。だから、とらまる公園を借りて屋外でやるんだったら、その広さができるだけあればいいんでしょう。狭いよりは広いほうがええわけですよ。そしたら、そういったことを考えた中でこの建物の配置をど真ん中に置かずに最低限どっちかへずらすとかして利用価値を高めるということを聞いとんです。それと、平時に使わいでええとは言うてません。平時に使わないかん最低限のものは必要です。だけど、そういったことも鑑みて、金額的なもんも鑑みて、もう少しシェイプアップできないのかという話なんです。
112:
◯工藤(正)
委員長 大谷課長。
113: ◯大谷危機管理課長 おっしゃるようなこともいろいろ考えた上で、こういった配置とさせていただいております。
消防団の操法訓練につきましては、この図面3の1番下のほうの赤の点線が入っているところで、その訓練スペースを確保するような長さ等も取っております。
114:
◯工藤(正)
委員長 大藪委員。
115:
◯大藪委員 なかなか日本語が通じんなと思うんやけど、今例えばトラックが通り抜けする場合に、線だけ書いてあるけれども、大型トラックの回転半径をここに持ってきて書いてごらん。後ろ、こんなようけ要るかい。そういったことを言よんです。
116:
◯工藤(正)
委員長 大谷課長。
117: ◯大谷危機管理課長 この倉庫の施設を真ん中に持ってきても、十分な12メートル級の大型トラックの回転半径は確保できるというところで設計しております。いろんな総合的なことを勘案して、この位置にということにはしております。
118:
◯工藤(正)
委員長 暫時休憩します。
(午前10時49分 休憩)
(午前10時51分 再開)
119:
◯工藤(正)
委員長 それでは、休憩を解いて再開します。
大谷課長。
120: ◯大谷危機管理課長 事業費の話でございますけども、積算の根拠ということで、中川委員の御質疑にもお答えしたとおりでございます。基本設計業務を業者に委託して、概算工事を積算しております。建築に関しましては、具体的に申しますと、国の公共建築工事積算基準、それから新営予算単価、これらを参考にして、資材、人件費等の実勢価格を踏まえて積算をしたものであります。
121:
◯工藤(正)
委員長 久保部長。
122: ◯久保総務部長 それでは配置につきまして、私のほうから御説明させていただきます。昨年の予算の段階で大きな配置図をお示しさせていただいておりました。その時点では私どももできるだけ広くスペースを取ったほうがいいんでないかという考えもありまして、線路際に建物を建てるような図面で検討を始めたところでございます。基本設計をする中で内部協議とか設計業者との協議を進める中で、西の、これで言いますとヘリポートの位置の辺りとか、いろんなパターンを考えてみました。そんな中で、最終的にはいざ災害が発生したときに1番動きやすい場所ということで、真ん中の位置を示したわけでございます。ただ、大藪委員が言われるように、もう少し位置をずらしてもいいんでないかという御提案に対しましては、再度協議を重ねまして、実施設計の段階ではこの車の流れとかそういうなんは十分確保したい、この形としてはこういう形で確保したいと思いますので、配置の部分については再度実施設計をする段階で検討させていただきたいと思います。
123:
◯工藤(正)
委員長 大藪委員。
124:
◯大藪委員 それと、もう1つお聞きするんだけれども、トラックが通り抜けする場合に、例えばこれ東に1番引っ付けて、トラックが積んで出るとき、または入ってくるとき、道路から直接建物に入れるように、例えば南北にこの建物を建てて素通りができるようにするとかすれば、土地の使い方の効率はずっと上がると思うんだけれども、その辺も含めて1回考えてみてもらえませんかね。このままであれば、ちょっと問題があるのかなと。
125:
◯工藤(正)
委員長 久保部長。
126: ◯久保総務部長 御提案のとおりでございます。もちろんトラックの南北の通り抜けも含めまして、これも中にトラックがそのまま通り抜けれるような施設もいいんでないかということも検討した中で、今の段階がございますけれども、再度その辺りも含めまして再検討させていただきます。
127:
◯工藤(正)
委員長 ほかに。
渡邉委員。
128:
◯渡邉委員 お聞きするんですけど、ヘリポートがここにあるんですけど、何か緊急のときにはここには駐車場に車が止まっとる可能性があるわね。緊急にヘリポートに下りていったときに、車を除けてもらわないかんということがあります。でも、1台でもあれば着陸できません。予算の関係もあるんですけど、この備蓄倉庫の上に4本柱か何か要るんですけど、ヘリポートを建設するような計画、考えはなかったですか。
129:
◯工藤(正)
委員長 竹田副主幹。
130: ◯竹田副主幹 ヘリポートですけども、それも検討いたしました。ただ、四方を囲うとか、もう一切車も入れないという制限等もあるので、今回、専属のヘリポートのほうは止めまして、場外発着所の臨時のヘリポートということで、県との協議を進めておるところです。市内にも同じような臨時のヘリポートが7か所ございまして、それと同じような位置付けとして考えていきたいと思っております。
131:
◯工藤(正)
委員長 渡邉委員。
132:
◯渡邉委員 これから災害、いろいろなことが起きてくると思うんですけども、平時のところでもいろいろどこかで大きな事故が起きた場合、どこにヘリコプターが下りるいうたら、やっぱり広い、もう庁舎の上でもあれば別なんですけど、ないとすれば、やっぱりそこらのところでいつも空いとるようなヘリポートがあればと思うんですよね。多分、この建設費は高くなると思うんですよね。これ40メートル仕様になっとると思うんですけども、屋上にすればローターのことがあるんで、もうちょっと上がれば狭くて済むと思うんですけども、例えば建物のところに柱を補強して建ててやれば、そこがまた出っ張ったところは差し掛けスペースでまたいろいろな利用もできると思うんですけど、そういう考えもあるんですけど、どんなんでしょうかね。もう全く最初から、それは考えたけどやっぱり費用が掛かるということでやめたということですか。
133:
◯工藤(正)
委員長 久保部長。
134: ◯久保総務部長 市内のほうにはこの非常用といいますか、臨時用のヘリポートが数か所ございますので、全体、市内全体で考えまして、こちらのほうにはこういう形の方向をしました。建物の屋上にヘリポートを専用でということは、費用的なこともございまして、想定には入っておりません。
135:
◯工藤(正)
委員長 ほかに質疑はありませんか。
(「なし」の声あり)
136:
◯工藤(正)
委員長 なければ、これにて質疑を終結いたします。
以上で、閉会中の調査事件、ベッセルおおちの再整備基本計画についてと防災物資拠点施設整備事業についての調査は終了いたしました。
委員の皆様、大変お疲れ様でした。また、市長をはじめ執行部の方々には、心より厚くお礼を申し上げます。
これをもちまして
総務常任委員会を閉会いたします。
(午前10時58分 閉会)
会議の経過を記載し、その相違ないことを証するために署名する。
東かがわ市議会総務常任
委員長
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