次に、大きく飛びまして、43ページをお願いします。上段、
ナンバー35、
事業者応援金支給事業は、
まん延防止等重点措置及び
緊急事態措置の影響を受け、
売上げが減少している
事業者に対し、静岡県の
中小企業者等応援金に協調し本市の
応援金を支給するものです。11月5日から
申請案内の
文書送付を開始し、11月26日現在で368件の申請がありました。この内334件、2,048万円余の
応援金の支給を完了しております。
次に、1枚めくりまして、右側、45ページをお願いします。下段、
ナンバー40、
中小企業デジタル化事業費助成は、市内の
中小企業等が
生産性向上及び
業務効率化を図るために実施する
デジタル設備の導入について必要な経費を助成するものです。10月15日から11月19日の1か月間に127件の申請を受け付けており、11月26日現在で74件、2,959万円余の
補助金交付を決定いたしました。
次に、1枚めくりまして、46ページ、左側をお願いします。上段、
ナンバー41、
中小企業事業高度化事業費助成は、
製造事業者による製品の高
品質化や
製造期間の
短縮化などの
生産性の
向上等につながる
機械設備の
導入経費を助成するものです。これまでに25件の申請を受け付けており、11月26日現在で10件、2,318万円の
補助金交付を決定しております。
その他の
進捗状況については
報告書に記載のとおりです。
6
◯増田農林水産部長 続きまして、
農林水産部所管の
事業について、主な
進捗状況を報告させていただきます。
同じく
進捗状況の報告、48ページをお願いいたします。上段、
ナンバー45、
まちお茶おもてなし推進事業は、
新型コロナウイルス感染拡大により影響を受けた静岡市のお茶の新たな
ファン獲得と
消費拡大を目的に、
市内宿泊利用者にお茶の
まち静岡市の
ティーバッグを配布するとともに、
宿泊施設における
食事提供時などに
リーフ茶を提供する
キャンペーンを11月1日の静岡市のお茶の日に合わせ、10月18日から11月30日までの間、43施設を対象に実施しました。
下段、
ナンバー46、
農産物地産地消
拡大事業は、
新型コロナウイルス感染拡大の影響により
売上げが減少した、
ワサビ、花卉、
石垣イチゴの3品目を対象に
地産地消の拡大を図ろうとするものです。11月26日現在の
実施状況は、
ワサビについては、市内産
ワサビを使った新たな
メニュー導入を検討するための
試供品の
申込みが市内37の
飲食店からあり、引き続き募集しております。
試供品を受領した
飲食店による
ワサビメニューの提供は来年の2月を予定しております。花卉については、
婚姻届を提出した市民に
市内生花店で花束と交換できる
引換券304枚を交付しました。また、
石垣イチゴについては、市内へ
転入届を提出した市民に
イチゴ狩りの
招待券488枚を交付しました。なお、
花束引換券と
イチゴ狩り招待券の
配布期間は、来年2月28日までを予定しております。
次に、
右ページ、上段、
ナンバー47、静岡市の
お茶愛飲促進事業は、
新型コロナウイルスの影響を受けたお茶の
消費拡大及び
子供たちへの
愛飲促進を図ることを目的に、
市内小中学校へ
給茶機を設置するものです。11月26日現在の
実施状況は、葵区3校、清水区4校の計7校への設置が決定し、現在、順次設置に向けた準備を行っているところです。
その他の進捗については
報告書に記載のとおりとなります。
7
◯尾崎委員長 新型コロナウイルス感染症対策に関わる
事業についての報告は以上です。
──────────────────────────────
8
◯尾崎委員長 次に、
議案審査に入ります。
議案第169号中
所管分、議案第170号及び議案第176号の3件を
一括議題とします。
議案審査の順序としましては、当局からの説明を聞いた後、質疑に入ります。その後、討論と合わせて要望・意見を述べていただき、採決を行います。
それでは、順次、当局の説明をお願いします。
〔
当局説明〕
9
◯尾崎委員長 ただいまの説明に対し、質疑に入ります。
発言の際には、
議案書の番号、
ページ数、
項目等を述べていただくようお願いします。
それでは、質疑をお願いします。
10
◯高木委員 私から1件お願いします。
資料-1の11ページをお願いします。
中央卸売市場会計についてでございますけれども、この中で、
事業としては
F級冷蔵設備及び
空調設備の
リース期間の変更とありますけれども、まず、両設備の
事業費は幾らになるのかということと、設置時期ですけれども、いつを予定していたものがいつになるということを、2つ教えてください。
11
◯長島中央卸売市場長 まず、
事業費でございますけれども、F級につきましては7,430万円余、それから、
空調設備につきましては7,640万円余となっております。
続きまして、
設置等の時期でございますけれども、F級に関しましては
リース期間、借入れを令和4年2月の開始を予定しておりましたが、今回の
半導体等の
電子部品の不足によりまして、令和4年6月の
リース開始と変更させていただきたいと考えております。
続きまして、
空調設備でございますが、こちらも当初予定しておりました
リース期間につきましては、令和4年3月の開始を目指しておりましたが、こちらは令和4年12月の開始で調整をさせていただきたいと考えております。
12
◯高木委員 続きまして、同じところですけれども、
半導体不足ということでございますけれども、これは
事業者がこれだけ先延ばしして、必ず
半導体が入るのかどうかの
見通しをどう立てているのかということと、一部には部品が不足して価格が上昇しているというようなものもあるという話も聞くんですけれども、この案件については価格の上昇はないということでよろしいでしょうか。
13
◯長島中央卸売市場長 半導体等の
電子部品につきましては、委員御指摘のとおり、世界的な不足ということで、我々も常に注視しておるところでございます。あわせまして、現在の状況につきましても、収束に関しての
見通しは非常に難しい状況にございますけれども、我々も
事業者等と協力しながら最大限の努力をして、老朽化している施設を何とかしなければならないということで頑張らせていただきたいと考えております。
あわせて、その価格についてでございますけれども、現在我々が、
半導体等の業界、それから今回の
冷蔵設備、それから
空調設備等の
事業者と何度かヒアリングさせていただいてございますが、価格については影響を受けていないと認識しております。
14
◯堀委員 次に、
資料-1の7ページ、第2表、
繰越明許費の6款3項、
海岸保全施設整備事業費の
用宗漁港海岸保全施設について伺います。
先ほど説明で、
胸壁整備工事に伴い
地下埋設物があったということでありましたが、もう少し詳しくこの
胸壁整備工事、なぜ今回繰越すことになったのか、教えてください。
15
◯杉本水産漁港課長 なぜ繰越すことになったのかということですが、本年8月に発注に先立ちまして、漁協に対して具体的な工事の説明をしております。そのときに工事の説明と併せて、あそこのところには
どんぶりハウスがありまして、
どんぶりハウスに
支障物件等との説明もしました。要するに、移転をしていただきたい部分が、
どんぶりハウスの横にテントがあったり、物置があったりだとかという、説明をさせていただきました。
その後、新たに、胸壁を設置する地中に漁協が使用している
井戸水管があるという存在が分かりました。ですので、このときに改めて漁協ともう一度協議をし始めました。結局、漁協はその分、余分な負担が出てくる
可能性があります、
占用物件ですので、使用している物が工事にかかった場合については移転するということになっておりますので、そのところで
支障物件が出てくると。漁協の役員とも話をしまして、漁協の支所が一任されて良い悪いを判断できるわけではございませんので、ここで漁協の
役員会等にかけた、その分約2か月ぐらい時間がかかってしまったということで、どうしても適正な工期を取ることができなくなりましたので、今回、繰越しをさせていただくことになりました。
16
◯堀委員 井戸水管があったということで、私も釣りをやったときに、その
井戸水管を利用して魚とかを洗わせてもらったことがあるんですが、地元の人は普通に使っていたと思いますが、今回、その
井戸水管の存在というのは事前には分からなかったんでしょうか。
17
◯杉本水産漁港課長 事前に分からなかったのかという質問ですが、
胸壁工事をやるに当たりましては全体計画を立てます。平成29年のときに工事をするための全体計画を立てて、
事業を順次進めております。その中で、もちろん進めていくには
支障物件の確認も事前に行います。それは、
漁港台帳とか、それから、
占用許可台帳を見ながら、
地下埋設物の確認もしております。
ただ、今回対象となった
支障物件については、一度廃止された
水道管、これは昭和40年代に船を洗浄するために使われていたと思われるものですが、その
水道管がありました。それは市の所有の
水道管です。それが、一旦、水道を使っていると
水道料がかなりかさんできたということもありまして、水道の使用はやめて、廃止にしました。そうしたところ、昭和50年頃から、これは聞き取りですが、今度は
井戸水管として再利用したという物件でしたので、その辺、現漁協の
職員等も理解していなかったということで、工事をするに当たっても漁協からの
地下埋設物を使用しているといった
問題等は出てきておりませんでした。
18
◯堀委員 40年以上前の話で、なかなか当時のことを知る人がいなかったんだと思いますが、この繰越しになることによって、当初、来年度以降予定していた
胸壁工事、次年度以降の工事にどのように影響するのか、しないのか、その辺を教えてください。
19
◯杉本水産漁港課長 次年度以降の工事に影響が出ないのかということですが、次
年度工事の
予定箇所につきましては、今年度の工事の
継続期間ではございません。ですので、工事の施工時期が繰越しになっても、来年度
事業の工期の制約は受けないということで計画を立てております。
繰越工事と
次年度発注工事が多分重なってくるだろうと想定しておりますが、同時に施工することができますので、
十分施工が可能であると判断しております。
20
◯堀委員 同時並行で工事していただけるということで、承りました。
それで、先ほど、課長の御説明の中で、
漁協側の
費用負担が出るかもしれないということでありますが、その辺の理由とその負担の内容について教えてください。
21
◯杉本水産漁港課長 負担する理由、それから、負担する内容について御説明させていただきます。
まず、負担する理由ですが、
占用許可の条件は、市で
占用許可を出しております。その条件には、施工時に支障となる場合は
占用者負担で変更、要は移転すると記載しております。そのために、今回、漁協に対して
支障物件の移転を要請しているところでございます。
それから、負担の内容ですが、今回工事に係る部分につきましては直径150ミリ、要は直径15センチの
鋳鉄管が90メートルございます。それから、直径65ミリの
塩化ビニール管、これ
VP管といいまして、この管が10メートル確認できております。ですので、この2つの移転ということが、今回、移転というよりも工事に支障のないように切り回しをする部分ということで、支障になる内容でございます。
22
◯堀委員 占用者負担ということで、その理由は分かりました。
では、もう1つ、別の質問に移ります。
議案第176
号静岡市
文化財資料館条例の廃止について、伺います。
議案集2)の33ページですね。まず、
文化財資料館、私も何年か前に見学に行かせていただいて、大変静かな中でゆっくり見させていただいて、大体30分ぐらいで全部見終わったんですけれども、そのときに
来館者は私以外いなかったんですが、参考までに、近年の
入館者の状況と施設の
管理運営経費はどれぐらいだったのか、教えてください。
23
◯本野文化財課長 文化財資料館の近年の
入館状況と、
管理運営経費でございますが、実は令和2年度は
コロナの影響を多々受けまして、
入館者数は約7,500名程度になっております。ただ、令和元年度の
入館者につきましては、1年間で約1万3,000人で、近年はおおよそ1万人から1万6,000人の中で推移していたと御理解いただければありがたいです。
また、施設の
運営管理にかかる経費でございますが、施設は
文化財協会へ
管理運営委託をしております。これが市の
文化財協会への委託、それと、
管理運営の
定期清掃などの委託料が約1,150万円。あと、
光熱水費や
修繕料としての経費が約350万円ということで、経費の合計は約1,500万円となっております。参考までに、令和元年度の
入館料の収入は110万円になっております。
24
◯堀委員 入館者数が近年1万人から1万6,000人で推移しているというのが多いのかに少ないのかというのはそれぞれあるかと思いますが、私としては、市の歴史とか文化を直接触れることができる貴重な施設だったと思っております。46年間、その役割を果たしてきたわけですが、当局として、この
文化財資料館が果たしてきた役割をどのように評価しているでしょうか。
25
◯本野文化財課長 今ありました、46年余にわたっての
資料館の評価という部分でございます。
文化財資料館46年余、どれだけの方々に対して
文化財をお見せして、
企画展も含めて、してきたかと、これが78万人余の方々を受入れてきたという形でございます。
文化財資料館は、そもそも静岡の歴史を知りたい、学びたいという市民のいろんな思いが46年前に形になったものと思っております。この部分につきましては、静岡の市民だけではなく、近隣の学校、特にやはり
浅間神社という本物、
施設自体はコンパクトな
資料館でございますが、そこに本物の
浅間神社があるよ。また、賎機山があるよという形で、特に多くの小学校の、要は社会勉強という形で、いまだに近隣から多くの見学に来られております。そういった面では市の歴史を知ってもらう施設として、また、近隣の方々にも静岡市の歴史を、もちろん
浅間神社、賎機山という部分からの主体的なものではありますが、そういったところから知っていただくと、非常に大切な施設であったと考えております。この役割につきましては、今後、歴史博物館にその役割を網羅していただいた中で、バトンタッチが気持ちよくできればと思っております。
26
◯堀委員 浅間神社の境内の中にあって、
子供たちの学びの場として重要な施設であったという認識を持たれているということで、承りました。
最後に伺います。展示物、本市が持っている所蔵物以外にも、
浅間神社の所蔵物とか、そのほか、お借りして寄託している、貸していただいている所有者の
皆さん等いらっしゃると思いますが、今回、閉館に当たって、そういった方たちの御理解は得られているのでしょうか、教えてください。
27
◯本野文化財課長 ただいまの御質問でございますが、今まで
資料館で所蔵していた物の所有者への理解になりますが、主に静岡市が所有している物、それと
浅間神社様から預からせていただいた物、それとあとは市民や法人等から寄託されていた物、それと、今、
資料館を管理している静岡市の
文化財協会が所有している物で寄託されていた物、大きくその4つになります。
特に、静岡市以外に所有権がある物につきましては、その所有者様に御確認を取らせていただいて、ほぼほぼ所有者様から引き続き寄託というお話を伺っておりますが、そのあたりは、しっかり御理解いただいております。あと、
浅間神社様につきましては、目下中という形で継続して、今、調整を図らせていただいているところでございますが、全ての所有者様の御理解をいただいている状況でございます。
28 ◯浜田委員 それでは、質問させていただきます。
まず、
経済局所管の議案第170
号令和3年度静岡市中央卸売市場
事業会計補正予算の件です。
先ほど御答弁でもありましたように、
リース期間の変更は
半導体等の納期等の供給不足だとお聞きしておりました。また、その後のスケジュール、経過についても、先ほどの御答弁で確認させていただきました。
そのあと、もう1つ伺いたいと思います。今回の延長により、設備利用者への影響はどのようなものが考えられるのか、お伺いします。
29
◯長島中央卸売市場長 ただいまの御質問、今回の期間の延長により、設備利用者への影響は何かあるのかという御質問だと思いますけれども、まず、F級の
冷蔵設備につきましては、現在、市場では今回更新予定の物を含めて全5室が稼働しております。今回、その内の1室を更新するものとなりますけれども、現時点におきましては、その1室以外にもほかの部屋がございますので、直ちに大きな影響が出るとは認識しておりません。
しかしながら、現在の設備につきましては、設置から30年が経過しております。老朽化も激しいものですから、万が一の故障の際には緊急的な修繕により対応させていただきまして、市場の機能の維持に努めてまいりたいと思います。
あわせまして、
空調設備につきましても、既に17年が経過しておりますので、こちらも万が一の故障の際には直ちに緊急修繕を行いまして、市場の利用者への影響が最小限になるように努めてまいりたいと考えております。
30 ◯浜田委員 それでは、次に、
観光交流文化局所管の話に移りたいと思います。議案第176
号静岡市
文化財資料館条例の廃止についてです。
まず、1つ目、
文化財資料館の解体についてです。先ほどの御答弁の中でも、
文化財資料館は静岡市における歴史文化の発展、発信になったり、または地元住民の方の教育の場の拠点としても、46年間余の役割を担ってきたとお伺いしました。解体に至るまでは
浅間神社や当局内で様々な議論がされたと推察されます。その中で、
資料館閉館までの検討の具体的な内容と示された課題について伺います。また、その課題がありました場合、それが決着されているかも併せて伺います。
31
◯本野文化財課長 解体に伴っての様々な議論とその内容とその解決でございますが、
文化財資料館の解体というよりも、そのものの
運営管理も含めまして、そもそも平成15年の総合歴史博物館の整備構想の中で、その頃からそれが構想として挙がっているお話が出てくると、
文化財資料館をどうするのかという議論にはなってきたかと思います。ただ、約8年経ちまして、平成23年に歴史文化施設の構想が固まってきたところで、約8年かけてそれが構想としてまとまってくると。また、それがいつ完成するかというスケジュールの形が見えてきたのが、本当にここ1~2年の状況でございます。
実際に、
浅間神社様も含めまして、一番大変な苦労をした部分は、当時、
文化財課もそうですし、歴史文化課の学芸員が非常に努力しまして、今、
資料館にお預かりさせていただいている所蔵品が780点余あります。そのあたりをしっかり調査した上で、また、先ほど言いましたが、所有者の寄託意思の確認であるとか、そういったものに約2年程度かけさせていただいている状況です。先ほど申し上げたとおり、寄託の所蔵品につきましては、ほぼほぼ御理解いただいているということで、特に問題はない状況でございますが、まだ、
浅間神社様とはそのあたりを調整させていただいているというところが、若干、一部交渉の部分もあります。ただ、今度できる歴史博物館のレプリカの作成であるとか、そういったものも、大切な宝物につきましては、もう事前に交渉して、いろいろ調整している状況であります。そういったところで非常に円滑に状況は動いていると、私は認識しております。
ただ、やはり、一番問題は、その建物の位置関係が非常に、
浅間神社の一番端っこにあったというようなところで、その解体に向けて、
浅間神社の物に傷をつけるわけにはいかない、既存の附帯設備への配慮と、あとは、
浅間神社様もかなり手狭でそこが空くことによる部分で、いろんな御意見を伺いながら、そういったものも加味しながら調整させてきていただいております。要は土地利用であるとか、あとは一番大事なのは所蔵品の調整につきましては、今、目下中ではございますが、着実に進んでいるということで、特に今は、問題は発生しておりません。
32 ◯浜田委員 先ほどのお話がありましたように、
文化財資料館の解体に伴い、解体の場所、設置場所がそもそも
浅間神社内の境内にあって、また特異性があるということで、その解体に際して、土地を更地にして神社へ返却するというふうに予定を伺っております。先ほどの御答弁でありましたように、場所も特異性があるということから、算出も難しいと説明で聞いております。
そこでお伺いしますが、神社へ返却するまでのスケジュール、具体的にいつ頃に解体にかかる経費を算出されるのか、そのあたりをお伺いします。
33
◯本野文化財課長 その解体にかかる経費等のスケジュールと今後の経費を算出するまでの状況でございますが、まず令和4年度に現施設のアスベストとPCBの調査をさせていただかなければなりません。あとは、この建物の位置が、
浅間神社を正面にすると一番左の角地にございます。正面には池という状況で、非常に狭い所にぎゅうぎゅう詰めに建っているという状況になっております。鉄骨構造でもありますので、なかなかその解体が難しいだろうというのは事前には言われておりました。なので、来年度の1年をかけてその前提条件、解体前にどういうことをクリアしていかなければならないのかというのを専門家に入っていただいて、まず調査させていただくところから入ります。
その結果を踏まえて、令和5年度に解体設計を行いますので、その時点でおおよそ解体にかかる費用の算出ができるものと考えております。
その後、それを参考に、最終的には令和6年度に解体工事に入っていきたいと考えております。
34 ◯浜田委員 それでは、次に、
文化財資料館の解体に伴いまして、中にあります収蔵品についてお伺いします。
先ほどの御答弁の中にもありましたように、
浅間神社所有の物から市所有の物、また、さらに個人の所有の物まで、780点余りもあるとお伺いしました。先ほどの、今後とも引継がれるように様々な協議も行われているということも、御答弁伺いました。その中で、私として懸念していることは、今までは
資料館があることによって、多くの展示をしていただき市民の皆様にも知る機会があったと思うんですが、ただ、閉館に伴って、その収蔵品が日の目を見なくなってしまうのではないかということをとても懸念しております。そこで、改めてお伺いしますが、その中で収蔵品についてで、主な資料とその引継ぎ先を改めてお伺いします。
35
◯本野文化財課長 収蔵品の御心配、懸念でございますが、今、
資料館には、先ほど言いましたが、780点余の収蔵品があります。その中で静岡市の所蔵資料、多田元吉、お茶で有名な方ですが、その
遺品等が約300件、
浅間神社の所蔵資料は県指定
文化財である紅糸威腹巻という形での物をはじめとする約130件、あとは個人や法人、他の寺院から寄託を受けた資料は、麻機北の
浅間神社の県指定
文化財である鰐口あたりをはじめ約270件、静岡市の
文化財協会の所蔵資料につきましては、もとより信長の和歌などを約80件という形で所蔵しております。
今、それぞれの引継ぎ先につきましては、もちろん歴史博物館もございますけれど、私どもの所管している
文化財の管理センターでありますとか、埋蔵
文化財センターでありますとか、そういったところでしっかりと預からせていただいて、今後も活用させていただく方向で調整を取らせていただいております。
36 ◯山梨委員 それでは、初めに、中央卸売市場のことについて伺いたいと思います。
先ほど来から質問が出ているわけですけれども、世界的な
半導体不足の影響がまだ続きそうだと考えております。そういう中で、今回、
冷蔵設備や
空調設備の更新ですけれども、新設も含めてほかのに更新するべきものも、今後どのように考えていかれるのかなと。まだ影響が続くだろうということで、市場にも様々な影響が考えられると思いますので、今後の検討状況を教えていただきたいなと思います。9月にも、コンテナの、国交省と農水省の第1号の実証実験した新しい取組があるかと思うんです。これもこれから新設すると思いますので、その辺ももし分かるようでしたら教えてください。
37
◯長島中央卸売市場長 今後の設備の更新等についてお答えさせていただきたいと思います。
まず、市場で今後の更新を考えております
冷蔵設備、
空調設備でございますけれども、
空調設備に関しましては、水産棟、管理棟、それから関連棟、これらの
空調設備の更新を計画しております。それから、
冷蔵設備につきましては、冷蔵庫棟のC級の
冷蔵設備の更新を今後計画させていただいております。
半導体不足につきましては、今、御心配のとおり、まだ実際に明確に解決できる時期はなかなか
見通しが難しい状況でございますけれども、その都度状況を見ながら、古くなった設備の更新に努めてまいりたいと考えております。
それから、輸出に関連する施設についてでございますけれども、こちらの設備につきましては、青果部の卸売業者が、ドックシェルター、それから、リーファープラグ等を整備するものでございます。
事業の主体は卸売業者になりますので、卸売業者が適宜、発注先の
事業者と連絡を取りながら工事を進めていると聞いております。
38 ◯山梨委員 そうしましたら、
観光交流文化局に伺いたいと思います。
文化財資料館、長年親しまれてきたわけですけれども、今回この閉館に当たって、市民からも親しまれていたということを含めて、何か企画しているようなことがもしあるようでしたら教えてください。
39
◯本野文化財課長 それでは、
資料館の閉館に当たっての感謝の気持ちを伝える
企画展等イベント的なものでございますが、既に
文化財資料館を今管理している
文化財協会が、7月17日から第1弾として、閉館
企画展示という形で記念展示をスタートしてくれております。今現在は、10月16日から、「おせんげんさんのたからもの」ということで、特に境内地の中に
資料館があったということでリスペクトをさせていただいて、
浅間神社の宝物を中心に見ていただくという形で、これまでの
浅間神社のリスペクトを含めて記念展示をさせていただいているというところが、まず1つ。
それと、今、
資料館の会議室内に過去の
企画展示に使ったポスターとかそういったものを展示させていただいて、
資料館、マニアックな方々、愛してくれている方がいらっしゃいますので、非常に懐かしい、過去にさかのぼって活動の状況が分かるような
企画展示も頑張ってやってくれております。
あと、2月4日から、今日お持ちできなかったんですが、開館当初、昭和50年当初と聞いておりますが、手書きのポスターがございまして、それを復刻したデザインのポストカードを、今、来場された方々に記念で配る取組もしております。
本当に、12月末までということで、閉館まで僅かという状況でございますが、あと、
文化財課でも、100名を超える登録者がいる
文化財サポーターと連動したイベントを少し考えたりとか、あと、26日には些少ではございますが閉館の最後を支える、記念式典みたいな部分のところを、今、
文化財協会とも話をさせていただきながら進めているところでございます。
本当に、これまで多くの
皆さんに愛されてきた感謝の気持ちを忘れずに、最後までほっこりと取り組ませていただければと思っております。
今、答弁の中で、12月4日に手書きのポスターを復刻したデザインのポストカードというところを、2月と言ってしまったかもしれませんので、12月に訂正させていただきます。
40 ◯山梨委員 先ほどから、収蔵品について780点余りあるよということで、様々な物があることを教えていただきました。この収蔵品の目録も当然管理されていると思いますけれども、一般の市民の方が、どんな物が収蔵されているのか、この目録を知る方法は、ホームページ等、何かであるんでしょうか。
41
◯本野文化財課長 今所蔵している目録が確認できるかということで、大変申し訳ございません、ホームページ等では公開しておりませんが、知りたい内容等がございましたら、
文化財課に御相談いただければ、御対応させていただいて確認等させていただければ、段取りは取らせていただきます。
42 ◯宮城島委員 今、質問がある程度出てしまったんですが、静岡市
文化財資料館の廃止について、1つ、気になっていることがありましたので、質問させていただきます。
今、最後に終わるということで、46年、78万人余の方が御覧になった、実は私も何回か見ておって、ある意味非常にファンですが、最後の、その終わり方ですが、今、いろいろイベントをやられているということですが、その告知状況をどのような形で静岡市民、また、ファンの人たちに告知したのか、教えてください。
43
◯本野文化財課長 ただいまの閉館等の市民への告知でございますが、閉館については、今、管理をしている
文化財協会と連動しながらになりますけれども、特にこの10月からの「おせんげんさんのたからもの」の部分につきましての閉館
企画展のPRのときに、後援されている朝日新聞、静岡新聞、中日新聞、毎日新聞、読売新聞、その5社につきまして、あと、テレビとしては静岡放送に、閉館記念
企画展だったものですから、その
企画展と併せつつ3月末の閉館の部分を、メディアを通じて周知させていただいているのが1点。それ以外に、静岡市のホームページ、あとは
文化財協会で作っていただいているSNSとかの発信等でできる限りデジタル等も使いながら、今、周知させていただいています。また、今後のイベント等につきましても、そういったものを使って周知をさせていただければと思っております。
44 ◯宮城島委員 私の周りでは、知らない人が実は非常に多かったものですから、本当に46年間の歴史という中で、気がついたら閉館していたという人が多いというのが懸念されるので、あと僅かですが、その僅かの間でもぜひその告知を努力していただければと思います。
45
◯尾崎委員長 ほかにないようですので、質疑を打ち切ります。
次に、要望・意見、討論に移ります。
要望・意見、討論がありましたら、どうぞ。
46
◯高木委員 自民党でございます。
議案第169号中
所管分並びに第170号、第176号、全てに賛成いたします。
意見・要望といたしましては、用宗漁港の胸壁整備は当初の予定より完成が遅れていると聞いております。周辺住民の安全安心のためにも防災上重要な
事業であります。今後も漁協や関係者との連絡を密にして、着実に工事を進めていただき、早期完成を目指していただきたい。
続きまして、議案第170号につきまして意見・要望です。中央卸売市場は、開場から45年を経過し、施設、設備の老朽化が顕著となっております。計画的な修繕により機能を維持するとともに、設備等の更新時に機能の高度化を図るなど、市民への安全安心な食料品の供給をする使命を果たしていただきたいと思います。
最後に、議案176号についてでございます。
文化財資料館は、本市で唯一の歴史資料施設として長きにわたり非常に重要な役割を担ってきました。今後、その役割は歴史文化博物館に引継がれるが、これまで培ってきた展示ノウハウをしっかりと受け継いでいってもらいたい。また、閉館後の解体工事は、静岡
浅間神社境内であることを考慮して細心の注意で行ってほしい。
47 ◯浜田委員 創生静岡を代表して意見・要望を述べさせていただきます。
まず、議案第169号中
所管分、議案第170号及び議案第176号の3件について賛成いたします。
それを踏まえまして、それぞれの議案について意見・要望をお伝えします。
まず、議案第170号の中央卸売市場についての
リース期間の延長についてです。
リース期間の変更は、世界規模の影響によるものだとしても、やはり利用者様からしたら大きな計画の変更が生じてしまうことは利用者側の不安にもつながります。今後も設備利用者様への丁寧な御配慮を要望いたします。
そして、次に、
観光交流文化局の議案第176号の静岡市
文化財資料館についてです。
資料館の閉館、廃止に伴い、今日まで市民に親しまれてきました
資料館について、また、教育の場としても重要な拠点であったことからも、速やかに
資料館の今後のスケジュールについてと、
資料館の使命を今後、静岡市歴史博物館に移行することを広報、また、さらには静岡気分でしっかりと市民に告知していただきますことを要望いたします。さらに、浅間通り商店街をはじめとしまして、地元自治会への説明についてもしっかりと行うことを要望いたします。
48 ◯山梨委員 公明党です。
全ての議案について賛成いたします。
意見・要望ですけれども、まず初めに、中央卸売市場についてですけれども、今回、
冷蔵設備や
空調設備の更新が遅れるという、この影響が業者に対しては少ないということで安心いたしましたが、9月の
委員会での決算審議のときの御答弁の中でも、市場長からこのようにありまして、特に冷凍機ですとか防熱扉といった躯体設備、こういったものについては痛みが激しくて、近年につきましては、施設設備の故障や不具合が頻繁に発生している状況でございますと、このような御答弁であったと思います。そういうことも踏まえて、業者に、また市民に影響が出ないように計画的に更新
事業を進めていただきたいと思います。
先ほど触れさせていただきました、産地・港湾連携型農林水産物・食品輸出促進計画と、この新しいドックシェルターなどを整備する
事業ですけれども、先ほどの御答弁で、
事業者による整備であるということですけれども、市場としてもこの
事業がしっかりと軌道に乗るように全力で取り組んでいただきたいと思います。
続いて、
文化財資料館条例の廃止についてに関連して、まず、解体工事をこれから行っていくわけですけれども、この場所は通行で車両、また、自転車や歩行者、非常に多く通行する箇所、交差点でありますので、安全第一に行っていただきたいなという点、そして、収蔵品の件についてですけれども、より市民の方が親しみやすい、また、災害等で収蔵品が失われるということが、あってはならないんですけれども、そういったことも想定したときに、こうした収蔵品などのデジタルアーカイブ化も今後、検討していく必要があるのではないか、これは市のその他の収蔵品についても同じことが言えると思いますので、整理する中でこうしたこともぜひ検討していただきたいなと思います。
49 ◯宮城島委員 志政会です。
議案第169号、第170号、第176号、全てに賛成いたします。
意見・要望です。
まず、議案第169号の用宗漁港海岸の保全ですが、今、非常に用宗漁港はたくさんのにぎわいでもって、たくさんのお客様が来ていらっしゃいますが、そういう人たちの妨げに決してならないような工事の配慮をよろしくお願いします。
それと、議案第176号の
文化財課の条例廃止についてですが、先ほども申しましたが、廃止した後、歴史博物館開館までの間のそういう歴史に関する知識を知りたいという方のための告知、それのフォローもしっかりお願いしたいと思います。
50
◯尾崎委員長 ほかにないようですので、要望・意見、討論を終わり、採決を行います。
特に反対の討論はありませんでしたので、簡易採決にてお諮りします。
議案第169号中
所管分、議案第170号及び議案第176号は、可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」〕
51
◯尾崎委員長 御異議なしと認め、議案第169号中
所管分ほか2件は、可決すべきものと決定しました。
以上で、
議案審査を終了します。
当局の方は退席していただいて結構です。
〔当局退席〕
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52
◯尾崎委員長 それでは次に、管外視察について御協議願います。
日程案につきましては、事前に調整させていただき、来年1月17日月曜日から19日水曜日までの2泊3日とさせていただきました。
視察先、調査項目及び手続き等につきましては、正副委員長に御一任いただけますでしょうか。
〔「異議なし」〕
53
◯尾崎委員長 それでは、そのようにさせていただきます。
詳細につきましては、決定次第、改めて委員の
皆さんにお知らせします。
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54
◯尾崎委員長 本日の日程は全て終了しました。
これをもって、
観光文化経済委員会を散会します。
午前11時12分散会
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観光文化経済委員長 尾崎 行雄
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