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12月08日-03号

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  1. 新宮市議会 2021-12-08
    12月08日-03号


    取得元: 新宮市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-03-29
    令和 3年 12月 定例会          令和3年12月新宮市議会定例会会議録             第3日(令和3年12月8日)---------------------------------------議員定数15名、現在員14名、出席議員13名、氏名は次のとおり。                             1番  大西 強君                             2番  大坂一彦君                             3番  大石元則君                             5番  岡崎俊樹君                             6番  三栗章史君                             7番  濱田雅美君                             8番  東原伸也君                             9番  久保智敬君                            10番  榎本鉄也君                            11番  竹内弥生君                            13番  松本光生君                            14番  屋敷満雄君                            15番  福田 讓君---------------------------------------欠席議員1名、氏名は次のとおり。                            12番  前田賢一君---------------------------------------議事日程 令和3年12月8日 午前10時開議 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(4)から---------------------------------------会議に付した事件 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(4)から(7)まで---------------------------------------地方自治法第121条の規定による出席者               市長               田岡実千年君               副市長              向井雅男君               企画政策部               部長               新谷嘉敏君               企画調整課長           下  基君               商工観光課長           峪中直樹君               総務部               部長               稗田 明君               次長兼人権政策課長        南  守君               参事兼防災対策課長        竹田和之君               選挙管理委員会               事務局長             馬込克彦君               市民生活部               部長               西山和視君               生活環境課長           竹田和博君               高田支所長            坪井辰実君               健康福祉部               部長兼福祉事務所長        北畑直子君               新型コロナウイルス感染症対策担当部長新型コロナワクチン接種推進室長                                山下泰司君               次長兼健康長寿課長        中上清之君               健康長寿課企画員         辻本美恵君               保健センター長          福本良英君               建設農林部               部長               平見良太君               都市建設課長           木村雅洋君               管理課長             岩上賢志君               農林水産課長農業委員会事務局長 下路 拓君               医療センター               事務長              奥  靖君               庶務課長             岡本真治君               医療業務課長           須崎誠久君               水道事業所               業務課長             佐藤尚久君               工務課長             中西廣幸君               教育委員会               教育長              速水盛康君               教育部               部長               尾崎正幸君               生涯学習課長           野本 渉君               文化振興課長           栗林圭一君---------------------------------------本会議の事務局職員               局長               岸谷輝実               次長兼庶務係長          辻坂有美               庶務係主任            中尾 愛               次長補佐兼議事調査係長      岡崎友哉               議事調査係主任          大居佑介             第3日(令和3年12月8日)--------------------------------------- △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(榎本鉄也君)  おはようございます。 ただいまの出席議員は13名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、別紙にて配付いたしたとおりであります。御了承願います。--------------------------------------- △日程1 一般質問 ○議長(榎本鉄也君)  それでは、日程に入ります。 日程1、一般質問を行います。 別冊、一般質問通告表の番号4から順次発言を許可いたします。---------------------------------------大坂一彦君 ○議長(榎本鉄也君)  2番、大坂議員。 ◆2番(大坂一彦君) (質問席) マスク失礼します。 それでは、今回も市民の皆さんと同じ目線を大切にしながら、皆さんの考えや思いを代弁させてもらうため、また私自身の思いを述べさせていただくため、一般質問をさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。 まず、質問に入らせていただく前に、10月の激しい選挙戦において勝利され、このたび4期目の御就任となられた田岡市長へ心より敬意を表しますとともに、市長に託されたこの4年間をよりよき新宮市へお導きいただきますよう改めてお願いいたします。よろしくお願いします。 さて初めに、今は幸いに感染拡大が抑えられ、落ち着きを見せております新型コロナウイルスでありますが、12月に入り、新たな変異株オミクロン株なるものが世界的に蔓延しそうな報道が連日なされるようになりました。と同時に、国ではこの12月から、医療従事者から3回目のワクチン接種がなされている報道もあります。 そこで、まずは新型コロナワクチン接種推進室にお尋ねいたします。 新宮市の過去2回の最終接種率はどうなっていますか。また、3回目の接種をどのように考えておられ、どのような予定、計画がなされていますか、お尋ねいたします。 ◎新型コロナウイルス感染症対策担当部長新型コロナワクチン接種推進室長(山下泰司君)  それでは、新型コロナワクチン接種推進室、山下のほうからお答えさせていただきます。 本年4月より開始いたしました1回目及び2回目接種、いわゆる初回接種につきましては、12月5日時点で接種対象者であります12歳以上の方の84.38%が1回目接種を、また83.36%の方が2回目接種を完了することができました。これもひとえに市民の皆様、接種に御協力いただいた医療従事者の皆様並びに御尽力いただきました関係各位の皆様のおかげと感謝しております。この場をお借りいたしまして御礼申し上げます。 次に追加接種、いわゆる3回目接種につきましては、2回目接種を行った日から原則8か月以上経過した方を対象に1回行うものとされております。したがいまして、接種券の発送につきましても、2回目接種から8か月以上経過するタイミングで対象の方に届くよう発送することになっております。新宮市におきましては、12月3日の金曜日から発送を開始しておりまして、1週間ごとの毎週金曜日に8か月以上経過した方に対しまして順次発送する予定にしております。 また現在、集団接種と個別接種の両方を行う予定で計画を進めておりますが、新種の変異株によります感染状況の拡大等で国の方針等も大きく変更となる場合もございます。これはあくまで現時点での予定となりますので御了承をお願いいたします。 ◆2番(大坂一彦君)  御丁寧な御答弁ありがとうございます。 大変乱暴な言い方かもしれませんが、私は、今後もどんな変異株が現れようが、これからも適切なワクチン接種の上、引き続き、少々の不便は拭えませんが、これまで個々に頑張ってされてきたようにマスクの着用、手指消毒の励行などなど、みんなが地道にそれを続けていくこと、そうこうしているうちにウイルスを抑えられる薬もできてきて感染拡大は抑えていけるのではと思っております。そして、このコロナがそのうち対策可能な風邪のようなものになっていくと信じております。そのためにも適切なワクチン接種へのお導きをお願いいたしたいと思うんですが。お願いします。 ◎新型コロナウイルス感染症対策担当部長新型コロナワクチン接種推進室長(山下泰司君)  ワクチン接種推進室におきましても、保健センターとも連携いたしまして感染予防の啓発に努めるとともに、今後の感染状況や国の動向にも注意しつつ対応してまいりたいと考えております。そして、引き続き市民の皆様に安心・安全に接種していただけるよう、また分かりやすい御案内ができるように努めていきたいと思っております。 ◆2番(大坂一彦君)  くれぐれもお導きよろしくお願いいたします。 ただ、この約2年に及ぶコロナがために、いまだに市内の経済は冷え切っております。思うように商売がなされません。大変厳しい声があちこちで聞かれます。そのため、市長はこの12月定例会に新型コロナウイルス感染対策などの負担に対する市民への生活支援として、1人当たり5,000円の現金給付を提案されました。このことは11月26日に地元紙に報じられ、市民の関心ともなっております。 元来、私は市町村の自治体が助成金や支援金を出すことにはどうしても無理が出てくると考え、その旨も述べてまいりました。ただ、現に困っておられる市民の声にお応えするべく、今回の市長の決断は支持させていただいております。このことに関しても、今さらとか、ばらまきなんやないとか、所得制限を設けたほうがよかったのではないかなど様々な御意見も多数拝聴いたしますが、なるべく早く本当に困っておられる市民にお渡しすると考えたら、今回の全ての市民へ支給、この措置しかなかったのではないかとも思います。これが年末に向け少しでも市民の消費喚起につながりますようくれぐれも祈っております。 その他の経済支援や対策についての市民からの相談は、どちらの課へさせてもらえばよろしいのでしょうか。 ◎商工観光課長(峪中直樹君)  商工観光課、峪中よりお答えをさせていただきます。 事業者向けの支援などの経済対策につきましては商工観光課のほうで担当させていただいております。また、市民の皆様からの相談につきましては、御相談の内容に応じまして、これにつきましては庁内の新型コロナウイルス感染症対策本部会議でも情報を共有しまして、御相談の内容に応じて各課で対応させていただいているところでございます。 ◆2番(大坂一彦君)  今のをお聞きしますと、事業者向け商工観光課、一般市民の皆さんのあらゆるコロナ関連御相談は関係各課へまず相談をすれば庁内情報を共有して応じてくださるということでよろしいですね。ありがとうございます。どうぞお力添えをよろしくお願いいたします。冒頭部分が少々長くなってしまいました。 それでは、事項の1番、和歌山市水管橋崩落事故に見る新宮市の現況についてであります。 もう2か月ほど前になりますが、今年の10月に和歌山市で水管橋が崩落し、大規模な断水が発生し、全国ニュースでも大きく報じられました。和歌山在住の私の友人がまさに断水になった地域に住んでおられ、そのときの約10日間余り大変苦労した話を聞いて、今回、取上げさせていただくことにいたしました。蛇口をひねれば水が出てくる、そんな当たり前の日常が和歌山市では何の前触れもなく突然失われた今回の出来事。私たちの住む新宮市で同じことが起こるような心配はないのか、そんなことを感じられた市民も少なくなかったと思います。 そこで、まずお尋ねいたします。 今回の和歌山市での大規模断水の発端や概要、また市民生活への影響などについて教えてください。 ◎水道事業所工務課長(中西廣幸君)  水道事業所工務課、中西より答弁させていただきます。 10月3日日曜日午後4時頃、和歌山市の六十谷水管橋約564メーターの一部約60メーターが崩れ落ち、直径90センチの水管橋が2本切断され、紀の川以北地域の約6万戸で断水が発生しました。翌4日は市内の幼稚園から高校まで36校が臨時の休校となり、その後も小中学校を中心に臨時休校が続きました。また、4日の早朝から22の小学校に給水所が設置され、最終的には市内30の小中学校や公園などに給水所が設置されました。仮設の配管が完了し、全域で水道水の供給が再開されたのは10日日曜日の午後8時ですが、その後も給水所は開設され続け、30か所の給水所の活動が終了したのは12日火曜日の午後8時でございます。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 そちらにお住まいの方々の御労苦に痛み入ります。和歌山市での出来事を決して対岸の火事とせず、新宮市の対策や備えといったことにぜひとも生かしていただきたい、そう願うわけですが、そこでお尋ねいたします。 新宮市にも水管橋と言われるものが何か所かあるのでしょうか。また、和歌山市の事故発生より前の新宮市での点検の頻度と内容をお教えください。 ◎水道事業所工務課長(中西廣幸君)  水管橋は市内全体で25か所ございます。ただし、新宮市の場合は管の直径が10センチから最大でも40センチであり、和歌山市のような太さ、大きさのものはございません。また、国のガイドラインにより、水管橋の種類などにもよりますが、2年に一度、あるいは5年に一度目視による確認を行っております。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 新宮市にも水管橋が25か所あるんですね。和歌山市の事故発生の後、新宮市の水管橋の一斉点検などは行われたのでしょうか。また、市内に25か所ある水管橋のうち1か所でも和歌山のように崩落するようなことがあった場合、和歌山市のような大規模な断水が発生してしまうことはないんでしょうか。 ◎水道事業所工務課長(中西廣幸君)  今回の和歌山市での事故の発生後、新宮市内全ての水管橋の点検を実施しましたところ、うち1か所において老朽化に伴う腐食が確認されましたが、たとえその水管橋において破損等が発生した場合でも短時間のうちにその手前で水を止めることができ、またほかのルートから水を供給することが可能です。新宮市では、配水管は網の目のようにつながっているので、たとえ1か所で水道管の水の流れが止まったとしてもほかから水が回ってくるようになっております。したがって、和歌山市で発生したような大規模な断水は回避できると考えております。 また、市内の広範囲、さらには三輪崎地区への送水の拠点ともなっている石ヶ坪配水池がございます。これに向かって浄水場から水を送っている送水管については全て耐震化工事を完了しておりますし、ほかの水道管についても順次計画的に耐震化を進めております。なお、石ヶ坪配水池からさらにその先の配水池に水を送る送水管については、たとえ1か所で水の流れが止まっても迂回して水を送るなど、代替措置、代わりとなる対応の見通しも立っているという面からも和歌山市のような大規模な断水は発生しないと考えております。
    ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 新宮市の場合、和歌山市で発生したような大規模な断水は発生しない、このように断言していただいたように思います。また、大規模な断水を回避できる水道管の耐震化も計画的に進められていることなどもただいま御説明いただきました。安心することができます。ありがとうございます。 ところで、今回の和歌山市での事故を受け、新宮市から和歌山市へ職員を派遣されたりはなされたのでしょうか。 ◎水道事業所業務課長(佐藤尚久君)  ただいまの御質問につきましては、業務課、佐藤から御答弁申し上げます。 今回、和歌山市からの要請に基づきまして、私ども水道事業所の職員2名が即日10月3日の夜に出発し、その日のうちに和歌山市に入りました。そして、最終的には職員7人が交代をしながら10月12日までの延べ10日間、早朝から夜間まで4トンの給水車で医療機関への給水活動を実施いたしました。 なお、今回のようなケースでの相互応援は全国組織である日本水道協会の応援協定に基づきまして、県内、近畿管内、場合によってはさらに遠方の自治体からも素早く応援に駆けつける助け合う体制が構築されているところでございます。そのような仕組み、体制の中で、今回素早く応援に駆けつけたというものでございます。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 事故が発生したその日のうちに和歌山市に入り、延べ10日間早朝から夜間まで現地で給水活動をされたということ、本当に御苦労さまでございました。ありがとうございます。そして何より、先ほどの御答弁で、県内、近畿管内、場合によってはさらに遠方の自治体からも素早く応援に駆けつけてもらえる助け合う体制が構築されているということが確認することができました。非常に心強く感じます。 新宮市のまちをよその自治体の給水車が走り回って給水活動をしている、そんなようなことは絶対に起こってほしくないわけでありますが、万一の場合でも広範囲の自治体が相互に応援し合う体制が整っている。市民の皆さんにとって安心につながる貴重な情報を今回伺うことができたと思います。 ちょうど報道がなされているときに、ある方から、新宮市からも和歌山市に応援に行っているんやろかという御質問もいただいておりました。確かに今お答えいただいたことは、当時新聞や市のホームページでも、職員さんや給水車を和歌山市へ派遣したことなどはあまり報じられていなかったように思います。先ほど、7人の職員さんが交代しながら現地で活動されたといった御答弁もございました。こういった迅速でしっかりとした対応を行っているということなどを積極的にPRしていただくことも市民の安心につながると思いますので、今後こういったことにも取り組んでいただきますようお願いいたしまして、この項を終わらせていただきます。 続けます。項目2、医療センター産婦人科問題について。 来年3月以降の出産予約休止の件です。昨日も濱田議員が厳しくこの問題に触れられ、当局内でプロジェクトチームがつくられ、医師確保に動き出されたことなどの御答弁がありましたので、今日私はその辺のいきさつや経緯などはお聞きせず、市民の皆さんからお聞きしてきた声をお伝えいたします。 この件も11月18日地元紙に掲載され、市民周知の事実となったのですが、この報道後、これと違う別の話でお邪魔していても不意にこの話になりまして、「それより大坂君、あの医療センターのお産ができんというのはどういうことよ」とか、「絶対あかんであれは、何とかせえよ」と男性、女性、年齢を問わずよく言われております。既に市長を筆頭に医療センターの事務局さんらも連日頑張ってくれていることは私もよく承知しておりますが、それでもやはり困っている市民からの生の声をお伝えするのが私の役目と考え、これから幾つか、市長や事務局には耳の痛い話になるかもしれませんが、お伝えさせていただきます。 まず、お1人目ですが、新宮市を離れている娘さんが20代で、今はまだ出産の予定とかはないけれども、もし今あの子がこの状況だったとしたらと仮定のお話をしてくれたお母さんのお話です。この方は、春にお辞めになられる産婦人科の先生、お名前を伏せて現先生とさせていただきますが、現先生を御存じで、穏やかでめちゃめちゃええ先生やったです。こちらにおうちも持たれたと聞いて安心していたんやけれどもと前置きをされた上で、娘が先ほどのような例に例えると、このままだと里帰り出産をさせたくてもそれができない、結局娘が住んでいるところでの出産となると手伝いに行ってやりたいけれども自分の仕事もあって行ってやれない、娘と生まれてくる孫を思うとかわいそうやし不安やしとても心配。さらに、医療センターがこのままでは若い子たちが住めん、産み育てる環境をしっかりつくってほしいと言われました。 また別の方ですが、やはり今までのように元気な産声の聞ける病院であってほしい、産婦人科がなくなってしまうと何だかその病院自体暗くなってしまうようで。人口が増えているところは子育てと教育に力を入れている。その方は一例として明石市を挙げておられました。 続きます。来年4月に御本人が出産予定の方のお話です。この方は、現在3歳と2歳になられるお2人のお子さんを医療センターで生まれた方です。最初に師長さんから電話があって現先生がお辞めになられることを聞いたそうです。でも、その方は別の先生が担当医だったのであまり関係ないと思っておられたそうですが、実際お産自体が医療センターでできなくなることを聞いて頭が真っ白になったそうです。さらに、この方は妊娠糖尿病を患っておられ、何よりそのことを不安に思っておられます。先日、直近の検査に行かれたとき、新宮市内もしくは熊野市の個人病院と串本の町立病院を紹介されましたが、先ほどの御自身の理由から少しでも大きい病院でと考えられ、串本を選択されたそうです。ただ、そうなると急に産気づいたとき串本までの距離と時間は大きな不安でしかないと言われています。 それと、この方のお友達の経験談として、以前、個人病院で出産した際、輸血しなければならなくなったときがあり、そんなときに救急として受け入れてくれるのが医療センターのはず。その受皿がなくなってしまう不安も大きいと言われ、そしてできればこのまんま医療センターで産めるように何とか頑張ってほしいと言われました。 お聞きしてきた御意見の最後になりますが、長くお産に携わってこられた方のお話であります。この方は、お産に携わってこられた方だけに今の難しい状況をよく御存じでした。同じような状況が全国的に起こっている。17年半、現先生には大変御無理をいただいているので、これ以上御無理申すことはできない。こちらにおうちを持たれたのになぜこの地を離れる決心に至ったかをぜひ考えてあげてほしい。さらには、現先生に甘え過ぎていたところはないか。平成19年の産科医師不在になりかけたときに、今後の、端的に申せば今のような状況になることを考えていなかったからと、危機管理の不足を大変嘆いておられます。 さらに、昨日、同僚議員も触れておられましたが、働き方改革が2024年に医師にまで波及することを考えると、決してこれは産科だけの問題ではなく、医療センター全体に関わってくる問題、ひいては新宮市、東牟婁郡だけの話ではなく、この地域一帯で考えなければならない医療の大きな問題だと思うとお話しくださいました。ただ、この方ですけれども、決して批判ばかりされているわけではありません。新宮市の産後ケア事業などは大変すばらしいシステムであると大変高く評価もされておられます。現況、大変厳しい状況ではあると思いますが、ぜひ春以降もお産ができるように御尽力くださいますよう切に切に望みますとお話を結ばれました。 高齢化が進み、人口減少の続く中、それを打破するために、よそにいる若者の当地への移住や定住促進を図るには、やはり医療が充実していることが大前提、大原則だと思います。せっかくこの地へ来てくれようとしても産めないではどうしようもありません。来てくれる方も来てもらえなくなります。市政はみんなのためにあり、とともに新宮市立医療センターの充実と医師確保をはじめ医療体制の維持充実と、市長、このパンフレットにもうたっておられますし、市長選の公開討論会の席上でもそれをおっしゃっておられました。 市長、これは市民の命に関わる大問題であります。今こそ3期12年の実績を基に、国や県との太いパイプ、築いてこられた人脈や力をぜひ存分に御発揮いただいて、春以降も医療センターで安心してお産ができますようにぜひぜひお働きかけいただきたいです。市長の御見解をお聞かせください。 ◎市長(田岡実千年君)  おっしゃるように大変な事態でございます。また今、市としてもこれを最重要・最優先課題として医師確保に努めております。医療センターとしっかりと情報共有しながら、いろんな取組を進めておりますし、また議会のほうでも大変御尽力いただいております。またみんなで一丸となって解決に向かっていきたい、そういう思いでございます。 ◆2番(大坂一彦君)  昨日、議員説明会でも今後の予定等々、議長をはじめ我々の議員団と当局一体となってお願いに上がる旨のお話も聞かせていただきました。市長、この件に関しましては、明るい答えをぜひともよい結果を導き出していただきますようにくれぐれもお願いいたしますとともに、来春以降に出産を予定しておられ、今大変な不安を抱えておられるであろう現妊産婦さん方にはどうかしっかりと寄り添ってあげていただきたいですとお伝えして、この項は閉じます。 続いて、項目3、丹鶴ホールについてであります。 実は私、この項の冒頭に、課長、最近お休み取れていますか、これはもちろん職員さんもですが、そして人足りていますか、事務所狭くないですか、お休みの形態も土曜・日曜からホール休館日の月曜のみに変わったわけですよね、その辺うまく消化されていますかなどとお聞きする予定にしておりましたが、昨日、同僚三栗議員がお聞きになられ、市長、教育長からも御答弁をいただいておられましたので、この部分などは省きます。ただ、御課、今、大変お忙しく連日夜遅くまで電気がついているとのこと。ある市民の方から、職員さんが連日多忙で疲れ切っている旨、健康を気遣う声も聞こえてきましたので、それだけはお伝えさせていただきまして、くれぐれも健康には十分な御留意をお願いいたします。 この丹鶴ホール、開館から約2か月が経過して、さきの教育民生委員会で大変好調な利用率である旨の御報告もいただきました。かねてから私は、あれだけ市民を二分するような御意見がある中、建てられた文化複合施設、丹鶴ホールなので、それが現実に建った今は、新宮市民のみならず近隣近郷の方々に愛され、親しまれ、使っていただける施設であってほしいと思い、それを申し続けております。 そんな丹鶴ホールについて、オープン後、私のところへも様々な御意見が寄せられております。と申しますか、利用された方々に使ってみてどうだったかを聞いて回ってみました。先ほどの医療センターの件同様、これまた市長をはじめ関係各課には少々耳の痛いお話やら声もありますが、これ貴重な御意見です。 まずは、箇条書にして並べてお伝えし、その後、その幾つかをピックアップしてお尋ねしてみます。よろしくお願いします。 丹鶴ホールにいただいた御指摘。1、玄関、入り口が分かりにくい、2、トイレが分かりにくい、3、舞台向かって正面2階席、3階席の安全性は確保されているのか、4、ストレッチャーの入らぬエレベーター、5、小さな発表会、例えば個人のピアノ教室やバレエ教室等への配慮、6、丹鶴体育館でリハーサルができないか、7、楽屋が小さくて出演者の多いイベント等には不便がある、8、反響板やひな壇等の設置時間、撤去時間も使用料金に含まれるのか、9、21時(夜9時)以降は使えないのか、10、常勤で管理者がいる設備で使用後の客席清掃、消毒は利用者がしなければなのか、11、備品、操作スタッフの依頼方法の曖昧さ、使用方法が分かりにくい、12、不明瞭な使用料金などなど、実に様々なお声があります。中には、少々誤解されておられる部分もあるようなのですが、ただその誤解を生むような表現が、使う人たちにとっては分かりにくいということになるのではないでしょうか。 項目を幾つかピックアップして少し掘り下げてみます。 先ほどの2番のトイレが分かりにくい。これは、男女が別々の所に位置されているので、一つ間違うとぐるりと回らなければならないとのこと、お年寄りが大変な思いをしたと聞きます。ただ、これに関してはPOPというんでしょうか、この前拝見したんですが、掲示板というんでしょうか、それを置いて少しでも分かりやすくなるように対応をしようとされておられますよね。どうでしょうか。 ◎文化振興課長(栗林圭一君)  文化振興課、栗林から回答させていただきます。 トイレの位置につきまして設計者に確認いたしましたところ、丹鶴ホールは近隣住宅からの離隔距離確保や遺構保護などの計画上の制約があり、1階をコンパクトに計画する必要がありましたが、トイレの便器や手洗いの数は興行場法等の基準に基づいて決められており、左右それぞれに男女トイレを設けると通路面積が増え、面積効率が悪くなり、便器等の基準値を満足することができないため、上手に男子トイレ、下手に女子トイレとまとめて設置する計画になったとのことでした。 しかしながら、議員おっしゃるように開館以降、トイレの位置が分かりにくい、座った場所によって遠回りとなるという御意見を多くいただいたため、壁面への貼り紙やサインスタンドによる御案内を各所に配置いたしました。また、文化振興課主催の自主事業の際にはホール左右扉に人員を配置し、御案内をするようにいたしております。 我々としましては、日々施設を運営していく中で、トイレの場所に限らず、よりよい動線を模索し、利用者目線に立った案内サインを考えながら、少しでも利用しやすい施設となるよう努めてまいりたいと思います。 ◆2番(大坂一彦君)  今課長がおっしゃっていただいたのは、あくまでも丹鶴ホール側の御意見、冒頭特にいわゆる利用者目線という今日幾つか、今も最後のほうに出てきましたけれども、利用者目線というのが出てきます。ぜひぜひその利用者目線というキーワードを頭に置いてお考えいただいたらありがたいんですが、結局のところそれでいいんだと思うんです。いわゆる実際に出来上がってみたらこうすればよかった、ああすればよかったなどなど起きてくるのは、残念ながらではありますけれどもある話で、その問題が出てきたときに利用者目線に立って改善していけばいいというふうに考えてもおります。 続けて、3の舞台に向かって正面2階席、3階席の安全性は確保されているのか。これは、使われた方のほとんどの方がおっしゃっておられます、落ちてしまわないか怖いと。それで、先日利用してくれたある団体は2階席、3階席の最前列、一番前は使わなかったとのこと。そのぐらい神経を使っておられます。これ多分担当課にも随分お話が行っていると思いますが、御見解をお願いします。 ◎文化振興課長(栗林圭一君)  正面の2階席、3階席の安全面につきましても、多くの方から御指摘をいただいております。しかしながら、2階席、3階席の前方にある柵をこれ以上高くすると今度は舞台が見えなくなるため、柵の高さは国が示す興行場等に係る技術指針に定める劇場等に関する技術基準をクリアする75センチとなっております。我々の改善策といたしまして、前の柵にネットを張ることで危険性を少しでも削減いたしました。また、文化振興課が主催する自主事業において2階席、3階席を使用するイベント時には、先週土曜日に開催した広瀬香美さんのコンサートでもそうでしたが、それぞれの階段部に人員を配置し、入退場時の注意喚起を行っております。 ◆2番(大坂一彦君)  やはり多くの方から御指摘をいただいているとのこと。そうでしょう、そうだと思うんです。 それと、文化振興課が主催する自主事業において2階席、3階席を使用するイベント時にはそれぞれの階段部に人員を配置し、入退場時の注意喚起を行っておりますとのことでありますが、それはスタッフがたくさんいる事業ならそこへ人を回せるかもしれませんが、個人の先ほど申したピアノ教室の発表会とかでは人員不足でそこまで手は回らないのが現状だと思います。それから、確かに今は落下防止の対策としてネットを張られたことも存じております。見せていただきましたが、そうしたことによって、逆にあそこをスマホとか小物を置く場所なんて勘違いしておられる方もおられるんです。さらに、国の安全基準をクリアしているかもしれませんが、私が2階席、3階席のいわゆる一番前に立ちますとちょうど腰のこのぐらいなんです、75センチとおっしゃいましたか、このぐらい、腰の少し下ぐらいなんです。立ちくらみでもしてふらっと前につんのめってしまったらとか、シャウトするようなコンサートとかライブとかと考えるとやっぱり怖いし危険と言わざるを得ません。 今ある柵の上にさらに柵を設けたら舞台が見えにくくなるとの心配もなさっているようですが、私はそのあたりの技術的な知識は申し訳ない、ないんですが、例えば今のここの柵に溶接してせめてその30センチ上の所に今と同じような細めの柵をしたら、30センチ上がったらこのぐらいまで来るんですよね、そしたらクリアできるのではないかと思います。それによって目線がそこに当たる人、要するに30センチ溶接して足したがために目線がそこに当たる人、見えにくくなる人には少々気の毒な気はしますが、万が一にも人が転落するようなことがあってからでは遅いと思うので、今回あえてこの苦言を書き加えました。 ですから、これに関しての御答弁は今回は結構ですが、ぜひのさらなる御検討をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。 続けます。6、お隣の丹鶴体育館をリハーサルに使えないか。これはどうでしょうか、お尋ねします。 ◎生涯学習課長(野本渉君)  生涯学習課、野本よりお答えいたします。 丹鶴体育館におきましては、新宮市体育施設条例に基づき設置しております。市民の皆さんがスポーツに供する目的として利用いただく施設となっているため、本来スポーツ目的で使用していただくことが原則となります。所管課といたしましては、丹鶴体育館は丹鶴ホールのような防音設備を備えていないため、音が出るようなリハーサルの御使用は近隣住民の方に御迷惑がかかるおそれがございますので御遠慮いただくことになると考えております。 ◆2番(大坂一彦君)  いや、そうなんだと思います。確かにそうなんでしょうが、これこそ検討の余地があるんじゃないかと思うんです。丹鶴体育館は運動しか駄目な施設ではないですよね。いや、もし原則そうだったとしてもそれこそ要相談でどうでしょうか。先に体育の団体が借りておられるときとか、近隣の方に御迷惑のかかるような大音響のものならお控えいただかなければならないかもしれませんが、例えば楽器の消音機能等々でクリアできるような気はいたします。 それと、職員の皆さんには当たり前のことかもしれませんが、ホールを使おうとされる人たちは、それが文化振興課管轄でこれは生涯学習課の管轄とは分からないと思うんです。その辺を縦に割るんではなくて、使用者の目線に立って連携できるように今後ぜひお考えいただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。 ◎文化振興課長(栗林圭一君)  文化振興課、栗林から答弁させていただきます。 生涯学習課と文化振興課は同じ教育委員会でもありますので、今後さらなる連携を図ってまいりたいと思います。 ◆2番(大坂一彦君)  ぜひともよろしくお願いいたします。 続けます。8、反響板やひな壇等の設置時間、撤去時間も使用料金に含まれるのかですが、音楽関係で利用された方々の多くがこれを指摘されます。反響板を使うと別にお金要るらしいでと残念なうわさになっているところです。ここのところを少し御説明お願いします。 ◎文化振興課長(栗林圭一君)  まず、ピアノや音響反射板を使用する場合は、本市規則に基づき、練習、本番使用時のみ附帯設備、備品の使用料金を頂きます。次に、ホール通常時の舞台は音響反射板を設置している状況になっていないため、音響反射板を設置する場合にはメーカーからも1時間弱の時間が必要と言われております。また、原状復帰を原則といたしておりますので、終了時間には音響反射板を元に戻す時間とその他の片づけの時間を考慮していただいてお借りいただくようにいたしております。 なお、文化ホール使用料の中には舞台技術者2名の人件費が含まれておりますので、2名で対応できるイベントであれば追加費用はかかりません。ただし、大がかりなイベントであったり、仕込み、片づけに十分な時間を御用意いただけない場合は使用者様の御負担で舞台技術者を増員いただく場合がございます。 ◆2番(大坂一彦君)  最後のところが結局分かりにくいんやと思うんです。先日、今回の質問をさせてもらうに当たり、課長に相談に行った際にその辺の御説明をいただいて、渋々というか、やむなくというか、納得せざるを得ないところももちろんあるんですけれども、利用いただく方々はそういうやり取りをする前にホームページとかで見当をつけて来られると思うんです。その見当と役所の説明に金額的にずれとかがあったら、結局そのイベントができなくなるおそれがあるんです。それは双方にとって残念やないですか。今は大変利用率が高い、今後これを継続していただくためには市民の皆さん、近隣の皆さんにお使いいただく、そう考えて借りに行ったときにちょいとホームページで見た金額と違うやんということになってやり取りの中で誤差が生じたらその予定していたイベントがなくなってしまう、それは本当双方にとって残念やと思います。だからこそ、例えばなんですが、この前頂きました使用マニュアルや、丹鶴ホールのことを知らせる市のホームページ上に、利用者に分かりやすく、そんな誤解を招かないようはっきりと明文化してあげることが大事なのではないかと思います。 いわゆる私が伺ってきたこれまで利用された方々の御意見をまとめてみますと、使用料金と使用方法が不明瞭、それらを問い合わせてホール管理者と話合いをしないとおおむねの使用料や方法が分かりにくくイベントの基本計画が立てにくい、ある程度の料金や使用方法をホームページやパンフレット、市役所の窓口で聞き、それを把握できてからイベントを企画し、その後に内容をホール管理者と詳細を打合せしたい、その打合せの中で使用料がさらに上がってくることになるとイベント自体が頓挫してしまう、アマチュアの場合、最初のホール予約の段階では何も決まっていないのが現状で、先に企画してからホール予約は現実的に難しい、とにかくホームページや使用マニュアルに分かりやすく表記をいただきたいなどなどになるのではないかと思います。 ぜひ一度このような声に応えるべく、御利用いただいた方々との意見交換の場であったり、意見の擦り寄せを図る会などを持ってみられることを今回御提案いたします。貴重な生の声が届けられると思います。ただ、丹鶴ホールを利用された方々は異口同音にこうもおっしゃいます。「丹鶴ホール、やっぱりすばらしいホールです」。だからこそ様々な御意見もくださるんだと思います。 今回は二つ、三つを取り上げてみましたが、まだまだお伝えし切れていない部分もあると思いますし、まだまだ建設的ないい御意見をお持ちの方もおられると思います。そんな声にもぜひ耳を傾けていただいて、冒頭にも申した丹鶴ホールが多くの方々に愛され、親しまれ、御活用いただける施設であり続けられますよう、今、大変お忙しいとは思いますが、これからも御尽力をお願いいたします。よろしくお願いします。 丹鶴ホール関係です。別件にはなりますが、今年度、市展にも数多くの作品を出展され、多くの方々にお運びいただき御覧いただいたことを大変喜んでおられる和歌山県美術家協会さんが、来年度以降もその和歌山県美術家協会展を県内を巡回する形で行い、和歌山県を巡回して新宮市でも毎年開催したい旨の御希望があるとお聞きしました。ただ、県内を巡回してお披露目するため、作品の輸送等にも多大な費用も必要であるらしいです。今年開催された白浜町、串本町もそれぞれの自治体が協力してくださったそうで、新宮市にも今後もぜひの御協力をとの御依頼もあるともお聞きしました。丹鶴ホールは単に貸館事業だけのホールではないと思うんです。文化複合施設として、この新宮の地から芸術、文化、教育、音楽などなど幅広く発信していける施設として発展していくためにも、先ほどのような利用者の声にも耳を傾け、今のこのような御相談もぜひ話を聞いていただいた上で御検討してあげていただきたいと思います。 いずれにしましても、この丹鶴ホールが私たちの子や孫たちの誇りになるようなホールになりますよう、今後も、私もかける汗は一緒にかかせてもらいたいと思っておりますので、お役に立てることがあれば何なり申してくださいとお伝えしまして、この項は閉じさせていただきます。 続いて項目4、ふるさと納税についてお聞きいたします。 私は、常々無駄を省いて稼げる自治体にとの思いから、ふるさと納税推進をお訴えしてきております。今回の12月議会に、このふるさと納税関連の補正予算として2,400万円の委託料が上がっておりますが、これについてお教えください。 ◎企画調整課長(下基君)  企画調整課、下よりお答えさせていただきます。 まず、ふるさと納税に係る経費といたしまして、寄附額の3割が返礼品代、1割が送料、1割がポータルサイトの手数料、残りの1割が事務手数料となっており、合計で6割とさせていただいております。また、この事務手数料というのが、これまで職員が行っていたふるさと納税に係る業務全般の必要経費となります。そうした中で、11月末までの寄附額の状況から年度末の寄附額を6,500万円と見込んでおり、当初予算との差額の4,000万円を歳入の補正予算として計上させていただいております。その4,000万円の寄附額の必要経費といたしまして、寄附金額に対する6割であります2,400万円を委託料として計上させていただいております。 ◆2番(大坂一彦君)  さきの9月議会において御答弁いただいた10月からふるさと納税に関わる通常業務、ポータルサイト管理業務、営業活動業務等を一括して業務委託する予定、その一環として係る経費ということですよね。 ◎企画調整課長(下基君)  事業者に支払う、業務委託に係る経費となります。 ◆2番(大坂一彦君)  業務を委託することにより、委託事業者のネットワーク等を通じた返礼品やポータルサイトのさらなる追加、ポータルサイト等での発信力の強化、職員が増額に向けたアイデアや取組などの調査研究に専念することができるなど、様々なメリットがあり、近隣の自治体をはじめ全国の自治体でも多くの自治体がこの手法を採用し、寄附額の大幅な増加につながっていると御答弁いただきました。まだ日は浅いと思いますが、その後、好反応となっておりますでしょうか。 ◎企画調整課長(下基君)  11月末現在で、昨年度と比較しますと件数、寄附額ともに約2倍の1,573件2,164万7,500円となってございます。業務委託後、寄附額も増えており、直近の11月の一月で見ますと昨年の約3倍となってございます。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 私は、稼げる自治体という言葉はあれですけれども、ふるさと納税を推進しておりまして、それにお取組いただいていて大変ありがたいのですが、今回のこの2,400万円の委託料は決して小さな額ではありません。皆さんが納めてくださった血税でもあります。今もなおコロナ禍にあり、税収を上げることが容易ではない時期なので、今後も引き続きこのふるさと納税の寄附額の増額に向け取組を進めていただきたいと思います。 関連して、ここにある市民の方に届いた滋賀県の高島市役所政策部総合戦略課から「『恵み』が『お礼』という、新発想。」とタイトルされたふるさと納税のお誘いの封書があります。その方がおっしゃるのに「あんたようふるさと納税言いやるよね、これあげるから何か参考にしなあれ」とくださった封筒であります。高島市役所と高島屋さんとのタイアップ云々という内容なんですけれども、内容は置いておきます。 市長、税収を上げるためにふるさと納税を頑張るとさきの公開討論会でもおっしゃっておられました。私、今回の業務委託を否定するつもりもありませんし、度々申して恐縮なのでありますが、ふるさと納税を頑張るのなら、我が足元、役所にそれの専門の部署をつくって、それをメインに従事する人たちがあってしかるべきと私は相も変わらず思います。この件についての御答弁は結構ですが、ぜひさらなる御一考をお願いして、ふるさと納税のお取組、ぜひぜひ頑張っていただきたいと思います。 もう少し続けます。私、スマホに送られてくるLINE、もちろん新宮市も登録しておりますが、和歌山県のLINEに登録しているんですが、そこから折に触れいろんな情報が送られてきて、11月24日にはふるさと納税受付中のタイトルの下、紀州和華牛というんですか、それと梅干しがテレビで取り上げられることをさらりと表してアピールしてきます。要は、いかに効果的にPR、プッシュするかだと思うんです。もちろん新宮市も折に触れ、LINEで上がってきますが、今回御紹介したようなことも御参考になればと思い御紹介させていただきます。 そして、これから申し上げることは少しふるさと納税からは外れるんですが、無駄を省く一環のこととしてお伝えさせていただきたいと思います。12月議会開会の日に同僚議員等に配られたこの9月議会の一般質問等における検討・善処等経過措置のプリントに窓口封筒以外の様々な封筒にも広告を募集してはと再度私が申し上げたことを取り上げてくださっておりまして、答弁の要旨ですけれども、この提案を受け、市民窓口課において広告入り封筒の取組を開始し、毎年度窓口封筒の製作費の抑制につながっている、今年度は少し取組を拡大し、市民窓口課以外の窓口にて同じように使用する封筒も併せて募集を行うことも検討していると御答弁もいただき、その上で、それでさらなる経過措置としてここに書いてくださったんですが、今年度の募集に当たっては、募集枚数を1万7,000部から2万1,000部に増やすとともに、活用、設置する窓口も税務課や支所等に拡大するとの御返答をいただきました。お取組いただき、本当にありがとうございます。これすなわち大きな無駄はもちろん小さな無駄を省く、ひいてはコスト削減に通ずるという考え方から成るものです。ほかにもできることはないだろうかなどなど、ぜひ職員の皆さんで御意見を出し合って経費削減にお努めいただきたいと思います。 そこで、例えばなんですが、今の皆さんにお配りしている、お求めいただいているごみ袋へ関係業者さんから広告を募るというのは難しいんでしょうか、お尋ねします。 ◎生活環境課長(竹田和博君)  生活環境課、竹田より答弁させていただきます。 現在、昨年から引き続きましてごみ減量等推進審議会を開催しております。その中で中間答申が出ておりまして、指定ごみ袋に広告欄を設け、自主財源の確保とあり、議員御提案のとおり、在庫状況等の確認も必要となりますが、今後の取組としまして現在進めているところでございます。 また、今年度、ごみ減量、リサイクル向上に向けた取組として、官民協働で広告掲載を募り、家庭ごみの分け方、出し方、リサイクルマニュアルというものを作成いたしました。12月中には皆さんの御家庭のほうにお届けできる予定でございます。ぜひごみ減量、資源物のリサイクルに御活用いただければと思っております。 ◆2番(大坂一彦君)  そうなんですね。ありがとうございます。もう本当に御理解の上のお取組、ありがたいと思います。 昨日、同僚議員が給食費無償化問題を問うた際、市長はぜひやりくりしながらと御答弁されておられます。市民に喜んでもらう施策を打つには、やっぱり何かとお金が必要であります。だからこそ無駄を省いて稼げる自治体にとその都度都度申し上げております。今後もぜひ頑張ってくださいとお伝えして、この項を終わります。 ○議長(榎本鉄也君)  質問中ですが、10分程度休憩いたします。 △休憩 午前11時00分--------------------------------------- △再開 午前11時12分 ○議長(榎本鉄也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 2番、大坂議員。 ◆2番(大坂一彦君) (質問席) それでは続けさせていただきます。 最後の項目になります。移動投票所についてでありますが、これはある方が、毎回選挙のたびに御高齢のお2人の方をボランティアで投票所まで連れていってあげている話の中、今回、今回というのはさきの市長選挙、市議補選、衆議院の選挙のときのことですけれども、都合悪くてそうしてあげられなかったのが残念やったとの話だったんです。その後しばらくして、その方がたまたまNHKのニュースで有田川町の移動投票所のことを御覧になって、私に「新宮市でもあんなんできんかいね」と投げかけてくれました。その言葉を受けまして、私なりに移動投票所のことをネット等で少々調べ、まずは先駆者の話を聞けと思い、先日、有田川町役場の総務課さんをお訪ねしてきました。 有田川町さんでは、平成30年の県知事選挙のときからこの移動投票所を始められ、先日の衆議院選挙で3回目の移動投票所を開設されたそうです。と申しますのも、有田川町さんは旧金屋町、旧吉備町、旧清水町の3町が合併して現有田川町になられたそうで、投票区も統合されたり、選挙管理委員さんの確保も難しくなってきたりもして、さらに今まで30あった投票所を28に減らすことで、投票に向かう町民の負担が大きくなったことを踏まえ、さきの移動投票所の設置となったそうです。特に集落が点在する旧金屋町で3か所、旧清水町で2か所に設置し、町所有のワンボックスカーを少々リメイクして、期日前投票の一環として投票日の前日にそれぞれの場所に出向いて1時間半滞在してくるとのことでした。投票所が統合され、不便になると思われていた高齢者にはおおむね好評で喜んでもらっていると思っていますとのお話でありました。 そこで、新宮市の選挙管理委員会さんにお尋ねいたします。 新宮市も、この10月から移動投票所を設けたとのこと、始まったいきさつや状況、結果等をお教えいただけますでしょうか。 ◎選挙管理委員会事務局長(馬込克彦君)  選挙管理委員会、馬込からお答えさせていただきます。 新宮市では、10月の選挙で初めて移動期日前投票所を導入いたしましたが、経緯につきましては、有田川町さんと同様に、投票所の閉鎖ということがきっかけでした。熊野川町の嶋津地区、玉置口地区の二つの地区の有権者数が10名程度と投票管理者・立会人の選出も難しい状況から、地域の方と御相談いたしまして、投票所の閉鎖の代替措置としまして移動期日前投票所の導入に御同意をいただいたところです。これに併せまして、これまでも投票所から遠方であった鎌塚、瀧本地区及び四瀧地区につきましても、それぞれの区で相談しまして導入の御同意をいただいたので、今回5か所での移動投票所による投票を実施いたしました。 今回は、10月21日木曜日に市長選挙、市議会議員の補欠選挙、それと衆議院選挙を対象に1回目を実施し、10月28日木曜日に衆議院選挙のみを対象に2回目の訪問を実施いたしました。移動投票所の利用状況ですが、1回目は対象が51名で、うち投票に来られた方が25名と利用率は49.02%、また2回目の利用率は54.55%で約半数の方に御利用をいただいたところでございます。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 そうすると、やっぱり投票所の閉鎖による措置としてということになりますよね。この項の冒頭、ある方が私に指南してくれた高齢の方が投票所に行きづらくなってきたお年寄りへのある意味介護的な意味合いの救済策としては、何かほかにありますでしょうか。 ◎選挙管理委員会事務局長(馬込克彦君)  そのほかの方法といたしましては、全ての方が御利用いただける制度ではございませんが、公職選挙法では郵便投票という制度がございます。この制度は、寝たきりの方など自宅から出にくい方が投票できる方法として設けられているものですが、具体的には郵便を利用して選挙管理委員会と投票者の方のやり取りを行うというもので、自宅にいながら投票用紙に記入していただくことができます。 しかしながら、この方法によるということは、本来ですと必要となる立会人もいない中での投票用紙への記入となることから、公職選挙法では対象者をかなり厳格に規定しております。具体的には、介護保険の被保険者証をお持ちの方であれば要介護5の方、また身体障害者手帳をお持ちの方であれば両下肢・体幹・移動機能障害の1級、2級など、戦傷病者手帳をお持ちの方で両下肢が特別項症から第2項症の方などになりまして、現在20名弱の方がこの制度を御利用いただいておりますが、詳細につきましては新宮市ホームページで御紹介させていただいております。 ◆2番(大坂一彦君)  郵便投票制度、要介護5の方などなど大変厳しい条件があるんですね。私も、もう少し勉強させてもらいます。 移動投票所に関しては、もちろん一軒一軒回るのは問題もあるでしょうし難しいと思われます。というか無理です。ただ、高齢化の波が押し寄せ、免許証の返納問題など、例に漏れることなく我がまちにも投票所に行けない方が増えているのもこれまた事実であります。でも、その方々も大切な有権者です。投票は自分の意思を示せる行動です。これは単に投票所へ行ける行けない問題ではなくて、そんな方々への配慮をしっかり行政としてサポートしなくてはならない時期が来たとも思います。その辺のところを担当部局としてどのようにお考えでしょうか。 ◎選挙管理委員会事務局長(馬込克彦君)  議員おっしゃられますように、高齢化が進むにつれ、投票所に行きづらくなってくる方は増えてくるのではないかと理解しております。これは全国的な問題で、選挙執行に当たっての大きな課題の一つであると考えております。ただ、残念ながらこの問題につきましては、私ども新宮市選挙管理委員会で解決できる問題ではございません。私どもといたしましては、先ほど御紹介いたしました郵便投票制度をしっかり周知いたしまして、一人でも多くの方がこの制度を御利用して投票していただき、利用の促進を図っていきたいと考えております。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 先ほどお伝えいただいたホームページにとどまらず、郵便投票制度ですか、もっとPRをお願いしたいと思います。もっともっと知ってもらってください。今回、この問題を私に指南してくれた方も、もしかしたらその郵便投票を御存じないかもしれません。申し訳ない。私も存じ上げませんでした。ただ、このように今回質問させていただいたことでどなたかの耳に届いて知ってくださればありがたいとも思います。新宮市の選挙管理委員会だけではいかんともし難い問題なんだとは思いますが、こうして地方から声を上げていくことも我々が担う大事なことなのではないかとも思っております。どうぞ今後とも御尽力をいただきますようお願いいたしまして、私の今回の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(榎本鉄也君)  一般質問を続けます。--------------------------------------- △岡崎俊樹君 ○議長(榎本鉄也君)  5番、岡崎議員。 ◆5番(岡崎俊樹君) (質問席) 通告に従いまして一般質問を始めさせていただきます。 今回は、パートナーシップ制度導入についてという1項目なんですが、ぜひ市長にこちらを導入していただけないかというお願いでやってまいりました。 まず、パートナーシップ制度について簡単に説明させていただきたいと思います。 LGBTなど性的少数者カップルを自治体が独自に婚姻関係と同等の関係として認め、証明書などを発行する制度です。法的な拘束力はありませんが、パートナーとして公営住宅への入居が認められたり、病院で家族として認めてもらえるなど、自治体によって様々な行政サービスを受けることができます。同性カップルのほか、トランスジェンダーの異性カップル、事実婚関係にある異性カップルなど、パートナー双方の戸籍上の性別を問わないとしている自治体もあります。なので、結構自治体によっても様々な方法でこちらの制度を導入されています。 2015年から、まず世田谷区と渋谷区から始まり、2021年10月現時点では130以上の自治体にまで広がってきています。昨日、東京都の小池知事が来年度から導入するというお話もありました。パートナーシップ制度と聞くと、こういうものは東京とか大都市だけの問題と考えがちというか、考える方もいるかも分かりませんが、新宮市のような3万人以下の市や町でも導入されており、これは自治体規模に関係なく導入することができます。姉妹都市の三原市も来年1月に導入するということがこの前報道されていました。新宮市人権教育啓発推進計画の中にも、性的マイノリティーであったり、パートナーシップについても書かれています。また、新宮市としてもLGBTの講演会なども行ってきたかなと思いますが、まず新宮市はこのパートナーシップ制度についてどう考えたり把握しておられますか。 ◎総務部次長兼人権政策課長(南守君)  人権政策課、南よりお答えさせていただきます。 今議員さんからお話のありました制度等につきましては、全国的に広がりがあるということは把握しております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  本当にこれから広がってきているとは思いますし、今後地方から国まで変わってきてほしいかなと私は思っているんですが、このパートナーシップ制度を導入したからといって当事者でない方の権利など害されることはなく、困ってくる人など、そういったデメリットはほとんどないのではないかなと私は考えています。パートナーシップ制度については、個人でどうこうするとか、民間が頑張るとかというのは結構難しく、政治的問題かなと思っておりまして、ぜひ新宮市でもやっていただきたいなと思っております。 市長の理念の中にも、市政は市民のためにありということで、多様な性を認め、誰もが暮らしやすい社会にするためにも、新宮市にもこのパートナーシップ制度を導入していただきたいと考えているんですが、まず市長はこのパートナーシップ制度については必要だと思いますか。 ◎市長(田岡実千年君)  誰もが心豊かに暮らせるまちづくりを実行していくためには、あらゆる人権が守られて互いに尊重し合うことが何より重要であり、基本であると考えます。議員御提案のこのパートナーシップ制度については、性の多様化を理解して尊重していく上では必要な取組であると考えますので、今後導入に向けて調査研究を進めるように担当部局に指示をしたいと思います。 ◆5番(岡崎俊樹君)  ありがとうございます。 今、必要だと思い、導入も検討していただくよう担当課とも相談していただけるという答弁いただきましたのでありがたいなとは思うんですが、和歌山県では導入されているところもなく、今和歌山県のある自治体が導入に向かっているんじゃないかという話は聞きますが、ぜひ新宮市が、別に一番になる必要はないとは思うんですが、新宮市からも声を上げてやっていけるようにするとほかの自治体にも広がってくると思いますし、この制度がないことによって本当に困っている人はいると思いますし、つくったからといって害する人はいないんじゃないかなと私は思いますので、他人の生き方であったり、幸せを認めてあげるような、そういった誰もが暮らしやすい社会にするためにも早急にというか、早い段階で導入していただきたいなと考えているんですが、もう早ければ来年度中とかに。市長も今回当選されて、昨日の一般質問の中でも給食のことであったり、ごみ問題も、結構僕が思ったよりもすぐにやるんだなと思われたので、そういう予算を伴うこともすぐやられるということで、こちらに関しては予算もほぼ問われないと思いますし、やる気次第かなと思いますので、ぜひ早急にちょっと導入していただきたいと思うんですが、市長、もう一度どうでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  議員おっしゃるとおり、特に費用もかかりませんので、早くやろうと思えばやれる制度設定だと思います。先ほども申し上げましたが、担当課としっかり協議して決めたいと思います。 ◆5番(岡崎俊樹君)  ありがとうございます。 ぜひやれるということで、やっていただきたいなと思いますし、私ごとですが、私も任期があと1年と少しということで、次に出るとか出ないとか関係なく、今の任期中にこの制度をぜひ実現したいなと考えておりますのでよろしくお願いいたします。 大変短いかも分かりませんが、今回私の一般質問は以上で終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(榎本鉄也君)  それでは、昼食を挟みまして午後1時まで休憩いたします。 △休憩 午前11時31分--------------------------------------- △再開 午後1時00分 ○議長(榎本鉄也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。--------------------------------------- △竹内弥生君 ○議長(榎本鉄也君)  11番、竹内議員。 ◆11番(竹内弥生君) (質問席) マスクを外させていただきます。 11番、議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。 質問に入る前に、先日、火事に見舞われました市民の方にお見舞い申し上げますとともに、亡くなりました方には、心からお悔やみを申し上げます。 私は、この2年8か月、皆様の御支援で当選させていただきましてから、議員活動を懸命にこなしてまいりました。様々な提案や要望等を当局に対して行ってまいりました。市長をはじめ、皆様のお力で結果を出していただきましたことに感謝を申し上げます。 氷河期時代の35歳、そして45歳までの職員採用の提案、10年ほど議論が止まっていたと言われる住居表示におきましても、私が御提案を申し上げ、審議会が立ち上げられ、丹鶴という名前まで進みました。そして、コロナ禍による事業者の方の苦しみにおきましての陳情等々を受けまして、当局、市長は空気清浄機やエアコン等感染対策に伴う補助金10万円、これも出していただきました。 そして、昨年の夏には新宮市でクラスターが発生し、感染対策のために事業者の方々に休業要請を行いました。その協力金として10万円も出していただきました。私が申し上げている今のこと二つにおきましては、市議会全員で当局に対して御提案申し上げたものでございます。 そして、リフォーム事業におきましても結構な御依頼がございまして、満杯になって補正予算を組んでしたと、そのときに、先着順ではなくくじ引等にしたらいかがですかという御提案も取り入れていただきました。 そして、黒潮公園の東屋の設置、これは担当課の皆様におかれましては本当に御苦労なされて、現在ありがたく市民の方の喜びの声をいただいております。感謝申し上げます。 それでは質問に入らせていただきます。 1項目め、医療センターの産婦人科の問題についてでございます。 これは、先日議会定例会冒頭で質疑等を行いましたけれども、再度一般質問にて行います。 これは、初めてお聞きになる方も多いと思われますので、経緯を説明いたします。当局からしていただいた説明の経緯を、もう一度私のほうから説明させていただきます。 今年の7月に産婦人科医の退職の意向を院長が聞く、直ちに院長は何度も説得し慰留を試みる。地域の産科医療体制を考えて慰留してもらうように説得したということです。 そして、和歌山県福祉保健部局にも窮状を訴え、よくコロナのテレビ等に出てくる技監をはじめ、福祉保健部局に強い訴えをしたということですね。そこからも各病院の働きかけが開始されました。新宮市立医療センター院長をはじめ関係者と和歌山県が懸命に各病院に派遣をお願いするが、現在お願いした病院も医師不足で不可、この時点で和医大、奈良医大、日本赤十字和歌山病院、10月に入り市長、副市長協議の上、産婦人科医の給与額を加算手当額として、従来の給与手当に加え1か月100万円支給を決定し、和歌山県でも医師を派遣する大学の支援制度や返還免除資金貸与制度を盛り込み、この施策をもって和歌山県の技監等で派遣の可能性がありそうな大学、現時点では、徳島大学、三重大学、昭和大学、東京慈恵会医科大学、順天堂大学、この辺に直接出向き接触していただいております。加えて、院長の同級生、個人的な交友関係や当院産婦人科で以前勤務された先生方、様々な方面で情報収集を行っている。 そして、11月5日議員説明会がございました。11月5日、今までの経緯の現状を議員に説明。ここで私たち議員は初めてこの現状を知りました。私はびっくりして顔面蒼白になったと言おうか物すごく驚きました。この時点でまた徳島大学、三重大学において、医師派遣はできない旨の回答があったとお聞きしました。 そして、11月15日、令和3年1月以降の分娩予約休止措置の開始を発表いたしました。プレスリリースしたわけですね新聞等に。医療センターで既に受診されている妊婦の方、3月以降の分娩予定者57名に電話連絡をしてこの旨を伝える。それから妊婦の方57人の受入先の病院の紹介を開始する。ここで医療センターの必死な動きが感じられます。ふだんの医療行為に加え、この件の措置対応の苛酷さがよく分かりますね。 この2年近く医療センターにおきましては、コロナの陽性者の対応、そしてワクチン接種における対応、疲労している医療従事者の方に、さらに大きな大きな試練が待ち構えていたのです。医療従事者の御苦労は大変なものだと思われます。そして、近隣の産婦人科において分娩できる病院は、新宮市のいずみウィメンズクリニック、熊野市の大石産婦人科医院、くしもと町立病院、尾鷲総合病院、田辺市の紀南病院、これらに対して協力を依頼。ここまでが事務局からの説明でございました。 私はただただ、先ほど申し上げましたようにびっくりして、それから直ちに毎日、毎夜毎夜と申しますか電話をしたり会いに行ったりして、紀宝町議、御浜町議、那智勝浦町議の知り合いの方にも連絡をしました。ただ、発表前でしたので水面下で行ってほしいと。そして、我が市議会の先輩たち、議長に相談をいたしまして水面下の動きが始まりました。情報収集をいたしました。 これは個人的な情報収集です。いずみウィメンズクリニックは新宮市の個人病院なので、リスクがあるときは医療センターに搬送をしていました。熊野市の大石産婦人科医院においても同様です。リスクがあるときは医療センターに搬送、御浜町の紀南病院も数年前から産婦人科が休止中です。したがって、紀宝町、御浜町、熊野市から医療センターに受診される方が多かった。これは必然のことだと思います。尾鷲総合病院も聞きましたら、令和3年3月退職予定の産婦人科医のことで後継医師依頼を行っている最中とのことで、4月1日からの分娩のはっきりと断言して協力するとは申し上げられないということでした。くしもと町立病院も定年退職となり、延び延びになっていました。今年いっぱいで辞められるそうだったのですが、串本町長からの依頼を受け1年延びた。来年1年、医療センターの状況を鑑みまして1年延びたということになっているそうです。田辺市の紀南病院も、私これもびっくりしましたが、初診以外の分娩を休止しているという状態だそうです。里帰り出産はできないということですね。 この地方、数で見たら紀北の和歌山市のほうは産婦人科がありますけれども、それから有田市こちら辺、尾鷲市、松阪市に行くまで産婦人科医壊滅状態、調べてみますと、状態になっていました。この医療センターの問題、産婦人科医が退職をするという意向がなかったら、この地方の地域の産婦人科医不足は表面には出てこなかったと私は思います。 何だかね、この産婦人科問題におきましたら昨日も濱田議員強く提言いたしておりました。濱田議員も私も子供を産み育てた当事者として心が痛む、同様でございます。一生懸命質疑して当局にお訴えしておりました。私も同様でございます。 現在、そして今から将来子供を産みたい女性、もう産むのをやめやないけないなと、そういったお声。ふるさとに帰ってお産をしたかったけれども、お父さんやお母さん、そしておじいさんやおばあさんのところでお産をしたかったけれども、帰れないな。言葉にすると簡単ですけれども、これは少しの焦燥感ではなく強い絶望感だと私は思います。 結婚して子供を産むという生きる権利を奪う、大げさではございません。少子化問題、子供に対する環境体制を整える等々、国は打ち出しいろんなことを申しておりますが、我が紀南地方におきまして産婦人科医がいなくなる、子供が産めないんですよ。少子化、そういう以前の問題であります。私たちにできることは、市長をはじめ当局、議会みんなで団結をして、産婦人科医の確保をすることに尽きると思います。お母さん方の悲痛な声は本当にたくさん届いております。しかし、当事者はこの57名、3月、4月、5月、6月に子供を産めない、分娩をするところを違う病院に代わってくださいという依頼を受けたお母さん方は、この声が上げられないくらいショックだと思うんです。おなかが大きい、もうそろそろおなかも大きくなってきてつわりもあって、いろんな不安が生じているところの不安にこの事実がどすんと上から突き落とされてきて、お母さん方の当事者の苦悩は、署名活動をしたりいろんな行動にも及びません。ただただひたすら自分の胸の中で不安を抱えている。そういったところが現実だと思います。 医療センターの産婦人科医がいなくなるということに対して、この紀南地方全体の産婦人科医師不足ががつんと上から降りてきたんですよ。表面に出てきたということです。今まで隠れていたことが。近隣の大学病院に医療センターの皆さんが当局も交えてお願いをしても、その大学病院でさえ産婦人科医師の成り手不足で、人口減少から地方への派遣などできないと。自分の大学を守るのが精いっぱいだというお答えだったと聞いております。 これは新宮市だけの問題ではございません。広域にわたる問題だと私は認識しております。新宮市は新宮市立医療センターでございます。那智勝浦には町立病院もあり、御浜町には紀南病院、串本も町立があります。この辺の産婦人科医師不足、まして今年、退職になる2病院の方の退職も考えられているということが全く分からずに、医療センター1本に皆さんは思っていただいたかもしれませんけれども、新宮市立医療センターの産婦人科医が退職するということで、蜂の巣をつついたような騒ぎになりました。この件に関しましては、なぜもっと早くから対処できなかったのか。これは深刻な地域の課題でございます。 コロナ対策等々いろんな問題がございまして、置き去りにされていたことは事実だと思います。この地方は全滅に近いんですよ。産婦人科医が足りない、いなくなる。医療センターも退職される。3月、4月、5月、6月、57人妊婦さんの移転先を今御案内している、こういった状況なのです。 新宮市では、この発表をしていち早く、町内会の連合会からも、市長、議会議長に対し要望がありました。紀宝町でも署名活動、那智勝浦町でも署名活動、串本町、太地町、御浜町、いろんなところでいろんな声が上がってきております。 この医師派遣の問題につきましては、私は、医療従事者の責任はここまでで、これからは政治の力、政治の問題だと思っております。現在、本市と議会は懸命にこの医師確保に取り組んでおります。私は、まず、今から産めないお母さん方に対してももちろんでございますが、この3月、4月、5月、6月に十月十日の予定をして、今、医療センターにかかっている、そして転院をしなければならない妊婦の57名の皆様方のために、医師確保をしていかなければならないと強く思います。 11月5日に議員説明会でお聞きしてから、私は右往左往しながら総務建設委員会がございましたので、消防長に、これは救急車などで生まれる可能性が高い、シミュレーションをしてくださいとお願いをいたしました。そうすると、お聞きしましたところ、それから、新宮市消防署はもちろん、各地域の消防署と連携をして、懸命に対処する実習もすると、消防長から力強いお答えをいただきました。一丸となって実習を行って、子供が生まれてもいい体制をつくってくれるということをお聞きして少し安心をいたしました。 しかし、陣痛は痛いんですよ、これはもう痛い、苦しい、生まれるまでは大変である。その苦しみに耐えながら救急車に乗って、串本町まで1時間、尾鷲市まで1時間、ハイリスクの方は田辺市紀南病院まで2時間半、救急車に揺られて行くということがいかに苛酷なことか、お分かりになってもらいたい皆さん。救急車の中を万全な対策をしていただく、これは本当にありがたい。しかし、ハイリスクの場合は、ドクターヘリの要請も必要になってくると思います。防災ヘリもそうです。問題があります。防災ヘリもドクターヘリも夜間飛びません。これが現実です。しかし、お産はいつ何時に起こってくるか分からない。朝8時半から夕方5時までにお産してくださいよというわけいかないのがお産です。命に関わってくるのです。現時点で、そういった不安を抱える妊婦の皆さん、そして御家族の皆様のお気持ちを考えると本当に胸が痛みます。 3点要望させていただきます。この時点で、お産というものは何が起きるか分からないということが分かっているんですよ。だから、対策を打てるわけです。 要望いたします。 1点目、夜間につきまして、自衛隊のヘリコプターを要請するぐらいの準備は行っていただきたい。防災ヘリもドクターヘリも飛ばないので、自衛隊にヘリを要請して今から準備を行っていただきたいなと。 2点目、遠方に通うことなど妊婦さんは想定していなかったと思うんです。シングルマザーもあります。御夫婦おそろいの出産の方でもそういった経済的なことを考えていなかった。このことに関しまして、新宮市としては財政出動をしていただきたい全面的に。交通費や宿泊代、妊婦さん本人、そして御家族の方の交通費、宿泊費、これは財政出動をしていただきたいと思います。新宮市はもちろんですが、他市町村、近隣の町村も、この財政出動のほうは考えていただきたいと私は個人的に思います。 3点目、第2子や第3子の出産、経産婦の場合、兄弟がいるわけですよ。そんな1時間も片道かかるようなところへ搬送される。そして、昨日濱田議員もおっしゃっていましたが、1か月、3週、2週、1週、通わなければならない期間が短くなってくるんです。片道1時間、往復2時間かけて通う、その間に生まれるかもしれない、物すごいリスクなんですよ。これ簡単なことではない、物すごい、初めて起きるんじゃないかなというぐらいの恐ろしいお話です。その場合、兄弟の面倒を誰が見るのか。入院している間はしっかり兄弟の面倒を見てねという御家庭はあったと思います。しかし、こう遠くに入院となるとまた状況が変わってきます。通うときに誰が面倒を見るか。 この3点、今申し上げたことをお答えお願いします。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  1点目の要望につきましては、医療センター庶務課、岡本から答弁させていただきます。 緊急時にヘリコプターでの搬送は非常に有効な手段であります。夜間の緊急時において自衛隊のヘリコプターの出動をお願いできるのかどうか、自衛隊に確認してまいります。 ◎保健センター長(福本良英君)  2点目からは保健センター、福本よりお答えさせていただきます。 まずは、議員おっしゃられましたように、医師確保に全力を尽くしてまいるものでございますが、それがかなわない場合には、遠方で出産せざるを得ない妊婦の皆様方や御家族にとって、心身はもとより経済的にも御負担をかけることとなりますので、少しでも軽減されますよう支援策を検討してまいります。 また、3点目でございますが、57名の妊婦の方々のうち新宮市の方々につきましては、医療センターや子育て推進課とも密に連携を取り合いながら、出産前後の御不安やお悩み、また支援に関する相談に対ししっかりと対応してまいります。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。 新宮市の妊婦さんは23名でしたね。そのうち、その23名の中とはちょっと分からないんですけれども57名の中の方から20名の方は、まだ受入先に承知していないと、57名のうち20名の方の受入先につきまして、承知していないとこの間お聞きしましたけれども、その点はどうなっておりますかね、20名の方の受入先。 ◎医療センター医療業務課長(須崎誠久君)  医療業務課、須崎から答弁させていただきます。 分娩先が確定に至っていない方、20名弱の方がいらっしゃいますけれども、分娩先のことについては、こちらのほうから妊婦さんのほうに御提示させていただいております。そういった中で話をさせていただいてから、また御家族と相談したい、またちょっと時間を少しかけてちょっと考えてみたいというような形で、まだ確定まで至っていない方が20名弱ということでございます。 ◆11番(竹内弥生君)  やれることはしっかり対応しているということですね。 かわいそう、20名の方、57名の方の不安、もうその方の気持ちを私たち議会はもう代弁します。昨日濱田議員も言っていました。そして、その相談窓口、今さっき課長お答えいただきました心の相談につきましては、保健センターに変わるんですか医療センターの窓口から。昨日部長おっしゃっていましたね、その体制について。ちょっとざっくり言うと、答弁いただけますか。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(北畑直子君)  昨日、濱田議員の御質問の際に回答させていただきましたプロジェクトチームですけれども、市長から57名の妊婦の皆さんにこのことを報告するに当たり関係部署が集められました。想定する事態や必要となる支援について情報を共有する中で、各所管の職員にこのことを下ろしていき、窓口での相談対応、必要な支援について考えていくと、必要な体制をつくることを指示されたものであります。 その後の活動といたしましては、医療センター57名の妊婦さんへの受入先や御説明、それから救急との体制整備、そして市当局では母子保健担当と子育て支援担当での窓口の相談や支援の想定、そういうものをいたしておるところでございます。 ◆11番(竹内弥生君)  ごちゃごちゃして分かりにくいですよね。医療センターに通っている57名の妊婦さんが保健センターのほうに心の相談の窓口を受けると、ちょっと待ってください。まだ聞いていないです。 医療センターから連携をして、そのプロジェクトチームというのは昨日は10月に立ち上げたとおっしゃいましたけれども、11月5日の議員説明会において私たちは聞いていない。それどうして教えてくれなかったんですか。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(北畑直子君)  市長、副市長の間では10月中にそういうことが必要になるというプロジェクトチームのお話はあったようですけれども、実際に私たちが集まったのは、議員説明会のときにも私も同席というか傍聴させていただいたような形で、議員説明会の後で第1回のプロジェクトのメンバーが集まったということでございます。 議員が心配していただいている心の相談というところでありますけれども、まずは57名の方が、じゃここで産めなかったらどこでという御相談はやはり医療センターが次のところを御紹介していただいて、いろんな出産についての不安を受けていただく。それからは、上の子がおって里帰りしなくちゃならないとかそういう話になると、各市町村の子育て支援窓口、私たちも、新宮・東牟婁で保健師の会も先日ありまして、それぞれがそういう方をどうやって支援していくのかというような話もしたと聞いております。 ◆11番(竹内弥生君)  まあ、部長の答弁はそういったことしか言えないと思います。 昨日10月って聞いたので、11月の議員説明会が終わってからプロジェクトチームが立ち上がったということですね。皆さん連携をしてお話をしていると。 部長も子供を産まれたんでしょう。じゃ、しっかり先頭に立ってプロジェクトチーム、男の人ばっかりなんでねここ、女性の声がなかなか届かない。だけど、このお産に関しては、私たち産んだ人間が一番分かるのでしっかりやっていってください。よろしくお願いします。産婦人科医の確保に取り組んで真っすぐ全身全霊で前に向かっていただきたい。 そして、市長におかれましては、4期目御当選、おめでとうございます。心から敬意を表します。 今日、傍聴してくださっている方は、ほとんどの方、市長に投票させていただきました。期待をしております。 それで、市長、市長は柔らかい物腰と申しますか、他市町村の首長さんたちに慕われているということをお聞きしております。今まで12年、新宮市が始まって以来ですね、4期目突入。それにおきますと、市長は外交、文化ホールにおきましても、下りなかったお金を国から出していただいたとか、様々な御尽力を尽くされたことを聞いております。なので、この産婦人科問題におきましても、市長の外交力を生かしてしっかり確保に向かって取り組んでいただきたいと思います。市長の御見解をお聞かせください。 ◎市長(田岡実千年君)  議員おっしゃるように、この医療センターで分娩ができないということはあってはならないことだと強く思っております。また、出産される妊婦さん本人はもとより、市民のみんなが大変な不安に駆られていることも感じております。どうしても、やはり医師確保をしなければなりません。3月18日までで3月19日からは医療センターで今は分娩できない予定、状況となっておりますが、医療センターを頼っている近隣市町村の首長とも一緒になって、また議会とも一丸となって、必ず医師確保を実現するという強い思いでこれからも頑張りたいと思います。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。議会も議長をはじめ議員全員が一丸となっております。当局のほうもプロジェクトチーム、部長、女性筆頭にして市長の今のお言葉をしっかり胸に刻んで頑張っていきたいと思います。 項目2、市長の4期目公約について。 市長は4期目の公約のあのビラの中に、エコ広場の常設を挙げておりました。これは大変ありがたいことです。エコ広場は8時までなので出せない方がたくさんいらっしゃった。これを公約に挙げていただき実現していただくことはとてもありがたいことです。 これでお聞きしたい。場所はどのあたりになるのか、そして大切な財源はどこから持ってくるのか。お答えください。 ◎市長(田岡実千年君)  昨日の一般質問でも少し答えさせていただきましたが、まずはこの市役所周辺ということで、第4駐車場、前は東駐車場というふうに呼んでおりましたが、市役所の第4駐車場の中に常設のエコ広場を設置したいというふうに思っております。 財源は、この取組においては一般財源となりますので、どこからというちょっと明確なお答えはできませんが、引き続き行財政改革で財源を確保するとともに、またふるさと納税へもしっかりと力を入れて、そのあたりからでも財源の確保をしたいと思ってございます。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。 これ、私が2年8か月にわたりましてずっと申し上げていることは、市長の公約とは少しごみ問題の中でも違うことでありますが、市長の心の中には、多分、私の気持ちが分かってくれていることと思います。 課長にお尋ねします。一般質問において、ごみ袋の値段が高い、破れやすい、無料配布の数が足りない、週に2回収集車が来る、2枚要ります。1か月で8枚、年間にしたら96枚、無料配布は50枚。大中小合わせていろんなことを考えながら、しっかりその中でやっていく方もいらっしゃいますけれども多数の方はそれでは足りないので買い足しをする。消費税入れて660円、高い、家計を逼迫する。いろんな声が上がっております。これに関して一般質問のたびに声を上げて訴えさせていただいておりますけれども、難しい問題だとは思うんですけれども、その売上げがどこにどう広がっているのかも、少しながらは今までの課長の答弁からは私も理解いたします。 しかし、現実は人口減少の中でいろんなことが市民生活の中でお困りになってきているわけなんですよ。この10年前と時代は変わっている、人口減少、高齢化、少子化、家計も逼迫してきます。ごみ袋を無料で50枚でなくせめて10枚でも増やしていただきたいという私の思いなかなか届きません。課長、難しいですけれども答弁をお願いします。 ◎生活環境課長(竹田和博君)  生活環境課、竹田より答弁させていただきます。 こちらも毎回同じ答弁になってしまいますが、本市のごみ袋につきましては、一定量の無料配布がございます。また、ごみ袋の値段、価格につきましては、条例により手数料として定められております。議員も今おっしゃっていただいたように、ごみ袋の製造、それからごみ処理に係る経費、この経費の中には、収集それから運搬、焼却処分の費用、そういったものが含まれております。排出されるごみ量、それらと計算した上で、ごみ減量等推進審議会、この中で、価格それから無料配布の枚数というの議論して決定してきております。ごみ減量化というのが大きな取組になっております。現状はごみ減量が緩やかな減少傾向で、これにとどまってしまっておりますので、審議会においても指定ごみ袋制度を維持しますという方針が決定しておりますので、今後も引き続き、またリサイクル、ごみ減量化に取り組んでまいりますので、御理解と御協力をよろしくお願いしたいと思います。 ◆11番(竹内弥生君)  御理解、御協力できません。課長、分かりますよ。行政としてのお答えね。しっかり分かります。しかし、条例は皆さんの議論をもって少しずつ変えていくものであり、時代に沿って。経費におきましても、財政面、隅から隅までの財政担当課を少しずつしっかり見詰め直していただいて、市長が先ほど申しておりました行財政改革におきまして、費用のほうにも少し捻出をして、10枚出して幾らやと思いますか課長、1,700万円ぐらいのお金捻出できるでしょう。今すぐ課長、課長いうて毎回毎回言わせてもらっているんでいろいろ考えてください。お願いいたします。 そして、このごみ問題におきましては資源物におきましても、先ほど市長が提案してくれました市長の中でも精いっぱいの公約、常設エコ広場をつくっていただく、これも一歩前進です。ただ、昨日三栗議員もおっしゃっていましたが、高齢者になりますとエコ広場に持っていけない。そういった問題が、お声がたくさん届いております。その中で新宮市はふれ愛収集といった取組をしている。でも、そのふれ愛収集が何なのか、どうやったら手続をできるのかということがあまり認知されていないんですよ。まず、ふれ愛収集は民生委員の方を通じていろんな手続をしてやっと回収していただける。そして、ふれ愛収集というのは皆さん、資源物を出せない、エコ広場に行けない方のために、新宮市、本市が収集をしてくれるといった事業である、簡単に言えば。これはありがたい制度なんです。この制度をお使いになっている件数とか分かりますか、課長。 ◎生活環境課長(竹田和博君)  現在、約300世帯の方がこの制度を利用しております。毎年、大体64名ぐらいの方が新たに申請をいただいているところでございます。 ◆11番(竹内弥生君)  課長、でもこれ、65歳以上の高齢者の人口は多分新宮市は約1万人やったと思うんですけれども、その中で300名、年間64名。どんなに考えても少ないですよ。だからふれ愛収集は認知されていない。ふれ愛収集してくださいよということを民生委員に言いにくい方もたくさんいらっしゃる。いや、やっぱり真面目な方が多いんですよ高齢者の方、よう言わない。ふれ愛収集してほしいなと思っても、ふれ愛収集の取組を知らない方もたくさんいらっしゃいますが、民生委員さんに回ってきていただいて、もう動けないんですよ、足痛いんですよということを言ってからの収集の形になると、なかなかこういうふうに。人口の割にもっと大きな声をたくさん聞いていますので、ここら辺、ちょっと情報収集のほうをお願いいたします。 そして、ふれ愛収集をしっかり取り組むように、高齢者の方に御不便がかからないようにしていただきたいと思います。これは、行き先はきっと戸別収集の形になることが、是々非々ではございませんが、戸別収集の形を取ることが必然となってくるんではないかと私は思います。先ほど申し上げましたふれ愛収集にしていただきたい方に関しまして情報収集のほうをお願いいたします。 市長の公約の2点目に入ります。 これは昨日三栗議員もおっしゃっていましたけれども、私は毎回2年8か月、当選する前から公約と言おうか、当選する前は公約も何もありません。ただの希望、目標でございました。しかし、市議会議員にならせていただいてからずっと防災行政無線、聞こえない、聞こえづらいと当局にお伝えをしております。聞こえないんですよ、本当に。何か言うているなと思って外へ駆け寄って行っても聞こえなかったり、それは近くに防災行政無線がある人が聞こえると思いますけれども、少し離れると聞こえづらいんです。だから、前々から今回は高市早苗政調会長、総裁選に出て有名になりましたけれども、総務大臣のときに日本にとって戸別受信機は必要だと声高らかに言っておられました。そのとおりなんですね。聞こえないんです。 この情報伝達につきましては市民の命を守るということにとって最も大切なことだと私は思っております。スマートフォン配信とかは7,000人でしたか、そのあたりの方がスマートフォンの配信を受け取っています。この間起きた地震でもピピーと鳴って、びっくりするような音でしっかり分かりますけれども、その携帯、スマートフォン等は、この世に出てすばらしい宝物のような情報伝達手段ですが、災害が起こると電源が切れてしまいます。通話不能になる。それは、もう確かなんですよ。ということは、防災行政無線が聞こえない、スマートフォン等、携帯電話も通じない。家の電話に一斉にかける装置なんてございません。だから私は、せめて高齢者の方だけでも、防災行政無線、戸別ラジオを届けていただきたいということを様々、もうずっとずっと提言してまいりましたが、前回課長から前に進んだお答えをいただきました。そして、今回市長が4期目の公約に取り入れられた。私は本当にうれしいです。市長ありがとうございます。課長、市長も公約に入れました。この間からの進捗状況をお聞かせください。 ◎総務部参事兼防災対策課長(竹田和之君)  防災対策課、竹田より答弁させていただきます。 現在、アンケート調査の実施に向け発送準備を進めております。今月半ば発送の1月上旬締切りの予定で実施します。アンケート送付の対象としては、特に情報取得の優先度の高い者として、旧新宮市内にお住まいの地域防災計画に定められている避難行動要支援者の中で、75歳以上のみの世帯3,230世帯、身体障害者手帳1級、2級、療育手帳A判定、精神障害者保健福祉手帳1級の交付を受けている者を含む世帯382世帯、合計3,612世帯へ発送します。この調査結果をしっかりと分析し、必要な方に必要な方法で確実な情報伝達ができるよう取組を進めてまいります。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがたいです。市長の公約にもあり、そして課長も御尽力をされてここまで進みました。ただ、必要な方に必要なところだけを取り入れる、必要な方がどんだけいらっしゃるか、私は必要ですけれども必要やないとかはっきり分かるのでしょうか。ある程度今のように75歳以上ということを決められて、区別していかれることが賢明だと思います。ありがとうございます。 そして、今少し気になったんですけれども、障害者の方で耳が聞こえない方にはどういうふうに情報伝達されるのか教えてください。 ◎総務部参事兼防災対策課長(竹田和之君)  聴覚障害者の方については、防災情報をメールで配信しておりますが、希望される方には同時にファクスでも配信しております。 ◆11番(竹内弥生君)  課長、それどうやって希望したらいいんですかね。 ◎総務部参事兼防災対策課長(竹田和之君)  防災対策課のほうに来ていただければ、対応させていただきます。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。今のこの発言に関しましては、松本議員に教えていただきました。先輩ありがとうございます。 新宮市は10年前の紀伊半島大水害、あのときの混乱、大きな被害を二度と繰り返さないように、情報伝達手段の確保は必須だと思っております。命を守るために常に市長がおっしゃっている市民の命と安全を守るためにはこの防災戸別受信ラジオの配布、スピード感を持って前に取り組んでいってほしいと思います。市長、改めてお聞かせください。 ◎市長(田岡実千年君)  この防災行政無線の取組については、竹内議員が議員に就任してからこの2年8か月、一般質問でも毎回のように御提言いただいておりました。今回、4期目の新宮市長選挙の公約の目玉の一つとして、この戸別受信機の配布というのも挙げさせていただきました。先ほど竹田課長のほうから、これからの取組を御説明しましたが、スピード感を持って実行していきたいというふうに思ってございます。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。よろしくお願いいたします。 項目3、高齢者事故防止支援について。 この項目は、6月と9月の一般質問でも取上げさせていただいております。これは昨日、濱田議員も前々からおっしゃっているとお聞きしました。私は6月議会と9月議会において、大分県日田市の例を挙げて、運転者支援機能つきドライブレコーダーを補助金を出す上限2万2,000円という事例を紹介させていただいております。当局からは、引き続き調査研究するとのお答えをいただいております。 今回、交通事故分析センターのほうの見解について少し調べてみました。ペダル踏み間違いの事故は運転免許証所有者の中でも65歳以上の高齢者が多く、中でも75歳以上の事例が多く見られる。本市は65歳以上が約1万人、そしてその人口の中、65歳以上免許証所有者は約5,700人いると聞いております。このペダル踏み間違い事故におきましては、交差点、そして駐車場とかパーキングエリアなどで頻繁に見られ、直進、単路でもよく見られる。発進するときの事故が多いと分析されております。 だから、高齢になるにつれ、その事故の割合が高くなるいうことがはっきり分かっています。ペダル踏み間違い事故の要因におきましては、結局慌ててパニックになるということが一番の要因だそうです。そして、事故車両におきましては、今のサポカー、安全運転サポート車のようではなく、購入してから10年以上たっている車の事故が多いと分析されております。 この安全運転サポート車でありますけれども、一部の自治体では、新車に乗り換えるというとき、サポカーに乗り換えるための補助金を出しておりました。しかし、これは国から出しておりましたところ、もう国はやめたと、ちょっと調べたんですけれども、この自治体のほうでのサポカー支援事業補助金については後からまた担当課のほうからお聞きしたいと思います。 この新車に乗り換えるということは、高齢者にとってなかなか難しい。まだまだ年金暮らしや、そして仕事をしていない状態になってから、安全装置のついたサポカーに乗り換えるいうことはなかなか困難なことだと思います。したがって分析におきましても、既に購入している車両に対して、後づけ可能な安全装置をつけるということを希望されるということも調べました。 私は、運転者支援機能つきドライブレコーダーの取付け、この補助金を出すことを前に進めていただきたいと強く思います。マスコミ等の報道にもよります前議会でもお話しさせていただきましたが、東京池袋事故の90歳の方のペダル踏み間違い事故、御家族の方の深い悲しみはもう本当に言葉では言い表せませんし、収監されました90歳で、収監される90歳、悲壮感が漂います。ただ、幾ら被告の方が90歳であれ、収監されるといえども、残された御家族の無念はそんなもの一生晴らすことができない。家族を亡くすということは本当に亡くされた方にしか分からない。こういった事故が起こらないように、少しでも抑制ができるように、新宮市は、高齢者ペダル踏み間違い事故、そういった事故をなくすように、私はこの補助金制度を取り入れていただきたいと思うのであります。 ちまたでは免許証返上などにおきまして、熊野御坊南海バスさんからもいろんな補助が出たり、都会のほうではいろんな補助が出ております。しかし、新宮市ではバスも朝から夕方まで何本あるか、電車で新宮から三輪崎まで行ってスーパーセンターまで歩けるのか。地方では、この免許証返上におきますと無理な話なんですよ、独り暮らしの方なんか特に。最近は75歳、80歳以上の方は少し免許証を返上したほうがいいなということもありまして、どうしているんですかと聞いたら自転車で行かれていると、自転車で寒いのに。今のはただの一例ですけれども、私が言いたいのはこの地方におけるこの環境の中で、75歳になりました免許証返上しますと言って、子供たちに乗せていってもらう病院、買物できない。だからこれは結局補助車ですね。デマンドタクシーとかいう施策がプラスアルファで生きてくるものだと思うんです。先ほども申し上げましたとおり65歳以上の人口は新宮市は約1万人、要免許者、半分ぐらいあります。なかなか難しい。 本市におきましても、ペダルの踏み間違いの事故が起こりまして、御家族の方の悲しみ、苦しみ、怒りそういった様々な感情は尽きません。昨日、濱田議員もおっしゃっていました。濱田議員、力を入れております。私も、同様に思います。母を突然死で亡くしたときに、今はやりのPTSDとかにかかりまして、よみがえったり辛かったり苦しかったり感情の起伏がどうしてもなくなったりということが続きましたので、精神科のほうにも受診をして薬を飲んで、そのままの勢いで選挙戦に突入したんでありますけれども、私の場合は、そういう形で今もこんなふうに元気なようにしていますが、たまにそういう症状が現れます。しかし、この家族を亡くした、ましてや事故で無理やり家族を亡くした方の悲しみというのは、もう想像を絶すると思います。何かをしてなければ生きていけない、そしてまた自分の子供たちがいるなら生きていかなければならない。こういった苦しい現実を前にして、少しでも新宮市として、悲惨な事故をなくすために、高齢者事故防止のための運転支援機能つきドライブレコーダーを取り入れていただきたい、補助金ですね。3回目の提言です。課長、答弁よろしくお願いします。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(中上清之君)  健康長寿課、中上から答弁申し上げます。 その後の取組といたしまして、当課では、全国各自治体の補助金制度について調査しているところであり、自治体ごとに様々な補助制度があり、補助限度額の上限金額や時限を設けて取り組んでいるところ、また令和3年11月29日で終了しました国のサポカー補助金制度に合わせて終了した自治体なども様々であります。 議員御意見のとおり、高齢者によります悲惨な事故が多発していることも重々承知しているところであります。今後も引き続き、国の推奨する運転支援機能付ドライブレコーダー装置の性能や補助制度についても調査を進めてまいりたいとこのように思います。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。前向きに進んでいただくことはありがたく思います。 そして、私これは御提案です。次回のまた一般質問でお答えをお聞きしたいと思いますけれども、この高齢者事故防止のことに関しまして、その事故防止協会のほうの分析の中で、安全な意識を強化する取組として、ペダル事故発生のポイント、そういったものを集約した手引やリーフレットなどを掲載することも必要であるということが書かれてありました。だから、私はこの補助金の実行と、そういった広報等にホームページ等に、ホームページはなかなか高齢の方は見ませんけれども、広報だと全世帯届きますので見ることができます。高齢者事故防止の集約をした手引、そういったものを集約して載せてあげること、掲載するということも必要だと思いますので、今回は提言いたしたいと思います。ありがとうございます。 ○議長(榎本鉄也君)  質問中ですが、10分程度休憩いたします。 △休憩 午後1時56分--------------------------------------- △再開 午後2時09分 ○副議長(東原伸也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 11番、竹内議員。 ◆11番(竹内弥生君) (質問席) 項目4、空き家問題について。 この空き家問題については、以前も一般質問で取り上げさせていただいております。少子高齢化、人口減少、様々な先ほどから申し上げましているとおり要因が重なりまして、空き家の状況について、市民の方のお困りの声、たくさんお聞きしております。頻繁になってまいりました。市民の声を代弁する者としてしっかり提言させていただきます。今後、増え続ける空き家につきまして調べましたことを抜粋させていただきながら、意見を述べさせていただきます。 空き家問題には二つの要因があるとされています。先ほど申し上げた、高齢化そして管理、所有について問題を抱えているということです。総務省によると、全国の空き家は、2018年の住宅・土地統計調査の結果、空き家数は848万9,000戸となり過去最多、全国の住宅の13.6%を占めていることが分かりました。このまま数が増え続けると、2033年、私は60歳なので12足したら72歳、12年後空き家数は2,150万戸となり、全国の世帯数では3分の1が空き家となるという予測となっております。 空き家は4種類に分類されます。売却用、これは不動産会社が管理。賃貸、入居者募集中の空き家、不動産会社が管理します。二次利用、ふだん使っていない別荘など、所有者が管理いたします。その他、上記の3種類以外、ここが問題ですね。所有者が管理しております。これは売りにも貸しにも定期利用もしていない状態に分類されるものをその他と言われております。ちょっと長々と原稿を作っておりますが飛ばします。時間の関係上、飛ばさせていただいて、ちょっと課長、困るかなと思うかもしれませんけれども大丈夫です、困りません。私の発言のところを飛ばします。 今後、団塊世代を抱えた高齢者は急激に増えてきます。特に地方は利便性がよくない地域として、いろんな問題を抱えて、一気に増加することが予想されます。政府は2025年には、先ほど言ったその他の空き家住宅を500万戸、または100万戸抑制することを目標として掲げております。政府は掲げている、500万から1,000万。しかし、これは一方、人口減少において、その弊害を抱えながら、活用や解体を促していくことの難しさがあり、非常に厳しい目標だとされております。 2015年5月に、空家等対策特別措置法が施行されました。ここから様々な空き家問題が表舞台に出ていくわけなんです。この空き家状態が長引きますと、草木はもちろん増えますし、その中で発生するスズメバチ、ましてネズミ、そういうことを発生させてしまうリスク、既に発生しているところ、草がぼうぼうになって。これは近隣の方、隣の方が、10年以上も空き家になっているお隣の家の草を刈らないと、自分の家のほうに入ってきて困るといった場合、自分で隣の家の草を刈ります。もうあまりにもひどいので、もうそれやったら、ちょっと値段にもよりますけれども、買いたいという方もいまして、今、まだ課長なられて初めての一般質問でございますけれども、前課長に、買いたいけれどもどうしたらいいんだろうと。ずっと10年、隣の家の管理までしているんだけれども、という御相談を申し上げまして、前課長が動いてくれました。そして、いろんな手法を取って、今の所有者の方に連絡を取るということをしていただきましたけれども、その方自体が見つからなくて、どこに行ったか。生存しているのかしていないかも分からない状態、そういうことが多分にあると思うんです。そこはだからそのまま止まったままです。だからいまだに、もう2年ほど前になりますけれども、まだ草刈りをして、しないと自分とこの家の生活が困る。それと、壊れてしまうんじゃないかという、老朽化した空き家がたくさんあります。その分に関しましては、市民の方のお声をたくさんいただいております。現地にも見に行って、本当に困りますねと言って、もう本当に危ない。今度台風が1回来ただけで倒れてしまうのは、消防長の判断におきまして、昨年、特別に取り壊していただいたこともあります。でもそれは本当に、もう少しだけ残っているだけで、所有者も連絡がついて、もう喜んで、取り壊してくださいということだったので、しっかりできましたけれども、そういう大きな問題がたくさん今出てきております。 ですので、政府はこのような実態を鑑みまして、空家等対策の推進に関する特別措置法というのを施行されました。周辺地域に悪影響を及ぼしている、そういったところに、今まではできなかった行政からの指導、処分などが行われるようになったとお聞きしております。 老朽化ですね、一番危ないのが、防災の面におきましても。 都道府県は特定空家指定の指針策定、市町村は空き家対策の窓口となり、空き家対策の取組は市町村によってかなりばらつきがある、これは見解です。市町村によってばらつきがある。先ほども申し上げましたが、この空家等対策の推進に関する特別措置法におきまして、空き家に対することが、地方自治体によって対応ができる、可能になりました。ある程度きっちり順番を踏んでですけれどもね。とにかく困っている方がたくさんいらっしゃるんです。だから今回は、空き家対策、取り上げさせてもらっています。 近隣だと、熊野市、ここの取組はすごい。調べさせていただきましたけれども、本格的に取り組んでいらっしゃいます。新宮市は少し人口が大きく、いろんな問題等を抱えてこの10年やってきましたので、少し遅れていることは、仕方ないと申し上げたらおかしいんですけれども、これから一歩ずつ前に進んでいってほしいなと切に思っております。 熊野市の空き家対策を紹介いたします。熊野市は基本的に三つの柱、3点挙げています。空き家の発生の抑制と適正管理の促進、空き家等の利活用の推進、管理不全な空き家等の改善等々、しっかり指針を挙げて条例をつくっておりました。熊野市の具体的対策を御紹介いたします。 市ホームページや広報などによる情報発信、または固定資産納税通知書等にチラシを同封するなどの啓発。所有者等の施設入所及び長期入院等における適正管理の啓発。福祉施設や病院と連携して、入所者、入院患者の家族も含めて啓発し、相談を受ける。所有者の市外への転出や死亡など、住民票異動届出の際に、空き家等がもたらす問題やリスクについて周知に努め、適正管理や利活用について啓発する。空き家等の利活用における空き家バンク制度の充実。老朽化した空き家等に居住するための補助金交付。空き家等の利活用により相続や建築、賃貸、売却など、関係団体と連携して相談体制の整備を行う。管理不全な空き家等の改善の対策は、現地確認、所有者の調査を行い、所有者等に改善を依頼し、状態が変わらないときは国のガイドラインにのっとって、特定空家と指定されたものは法に従い助言指導を行い、状態が変わらない場合は、所有者に対して勧告等の行政代執行などの措置を講じることができます。 空き家等の支援制度につきましては、空き家等の除却後の敷地の活用、これは防災面において、そして地域住民の交流となる場所におきましては、公共性が高いと判断した自治体は、整備をする、敷地について。この空き家問題に関しましては管理課だけではなく、各関連課が連携をして問題解決に向かっていかなければならないということは私も認識しております。新宮市でも、これ各担当課ばらばらになっていると思います。熊野市では、空き家等に関しましては、課題等が多分野に渡るため、今申し上げたとおり、担当課の連携体制を強化しているということです。本格的であり、本気であると思います。 お隣の那智勝浦町でも、空き家等の解体に伴う補助金などを出しております。 お尋ねします。これは避けては通れない空き家の問題、新宮市はどのような取組をなされていますか。 ◎管理課長(岩上賢志君)  管理課、岩上から答弁させていただきます。 空き家の除却、解体に対することにつきましては、管理課が対応し、市民から、空き家等による連絡をいただいた際は、関係各課と現地確認を行い、所有者に対し適正管理の依頼をしております。平成28年度に市内全域の空き家実態調査を実施し、平成29年度に空家等対策計画を作成いたしましたが、不良空き家の除却に対する補助制度につきましては創設に至っていないのが現状であります。 県内においても幾つかの市町村が補助事業を行っています。本市においても、検討を重ねながら、創設に向けて進めている次第でございます。 空き家の利活用に関わることにつきましては、新宮市独自の対策は実施しておりませんが、空き家バンク利活用も含めた総合窓口が管理課ということで、所有者から空き家全般の相談があった際は、関係課または和歌山県と県内30市町村で構成された和歌山県空家等対策推進協議会と協定を結んでいる専門家の相談窓口である空き家相談センターわかやまを紹介し、対応しております。 ◆11番(竹内弥生君)  課長、この市内全体の空き家数は分かりますか。教えてください。 ◎管理課長(岩上賢志君)  平成28年度の空き家実態調査によりますと、建物の総数3万895件に対して空き家等の総数は1,004件であります。 ◆11番(竹内弥生君)  平成28年度ということは何年前ですかね。 ◎管理課長(岩上賢志君)  調査から5年経過しております。 ◆11番(竹内弥生君)  課長、この5年の間に、私も全ての件数を回ったわけではございませんが、結構空き家が増えているんですよ。この1,004件だけではないと思うんですね。この5年の間に一気に加速していると思うんです。また調査のほうをお願いします。 そして、今おっしゃってもらった空き家相談センターわかやまに紹介し対応するということは、電話がかかってきたら紹介して対応するというのはなかなか不便なことであると思います。今から前に進んでいくということをお聞きしましたので、今からちょっと具体的な三つの提言をさせていただきますので、ちょっとお考えを聞かせていただきたいと思います。 その空き家バンク、これは担当課が連携しないと駄目なので、いろいろこれから協議・研究していってほしいと思います。空き家バンクの設置と、先ほど申し上げましたとおり那智勝浦町ではもう実行している解体費用の一部を補助する。そして、利活用、その土地、その家、この間、寄附をしていただいた土地などもまだ家屋があって、それも市のお金を使って解体しなければならないということも聞きましたけれども、そういうふうに、新宮市に寄附をして、家をそのままもらってくださいという方が出てきたらどうするのか。それと利活用したい。そこは空き家で人はいないけれども、遠方にいる親戚、子供たちがその町内会に対して、公共施設として利活用したいということを皆さんでまとめ上げてきたとしたら、その利活用に関しては、市が補助をするといった仕組みをつくっていただきたい。3点、提言していきます。お考えを少しだけお聞かせください。 課長、これは提言として、次の一般質問で聞きますね。3点といいましても、全てにおいて連携をして取り組んでいかなければ問題なので、難しいと思いますけれども、近隣市町では、新宮市は出遅れています。これは事実だと思いますので、どうぞ御対応をよろしくお願いいたします。 項目5、新型コロナウイルス感染症について。このコロナウイルスは本当に事業者を泣かした。市民を困らせた。人と人との接触を制限する、3密、行動制限、そんなことしなければならない世の中になるとは誰も想定していなかった、世界的なパンデミックを起こした新型コロナウイルス感染症。今でも、今日、午前中、大坂議員もおっしゃっていましたけれども事業者、まだまだ大変です。でもこれは、地球に生きている者にとって世界的に起きたものであり、疫病との闘いはまだまだ続いていく。この2年、大変な思いをして我慢に我慢を重ねてきた新宮市民の方々。私はこの2年間、一般質問や総務建設委員会において、事業者の苦しみ、そして市民の方々の苦しみをさんざん提言させていただきました。交付金や制度等について、大きく声を上げさせていただきました。 この2年にわたり、国は新型コロナウイルス感染症に対しまして、補正予算を1次、2次、3次合わせて約80兆円盛り込みました。全国47都道府県、1,718市町村、23区、和歌山県は9市20町1村あります。30あります。和歌山県新宮市に、新型コロナウイルス感染症に伴う予算、1次、2次合わせて約9億8,000万円頂いております。コロナ交付金、10億円近いお金を頂いております。この交付金におきましては、コロナ関係におきますとどんな使い道でもいいということで、国から交付金をいただきました。新宮市は様々な取組をいたしました。毎回一般質問において、このお金の使い方、交付金の使い方を提言させていただきました。交付金につきましては、市単体だけではなく、国から県からいろんな交付金制度がありまして、そのことにつきましてもお聞きもいたしました。そして、市民の方にも代弁させていただきました。国や県、新宮市単体におきましても、生活困窮者そして事業者において支援策もございましたが、新宮市におきまして代表的なものが小中学校におけるGIGAスクールの整備事業、住宅リフォーム事業、昨年、全市民にお配りした1万円、そして事業者の休業協力金10万円、冒頭に申し上げました感染対策事業者に対しまして上限10万円、そしてプレミアム付商品券。そして今回、市長は、新宮市民全員に5,000円、現金給付を提案して、議会全員一致で可決いたしました。私はこの市長の思いを、続けてつけていかなければならないマスク、問題になっております。前議長がマスクをしていないので言われましたけれども、前議長の大西議員はマスクができないアレルギー体質なので、マスクをしていないための、このぶら下げるのを県からもらってつけております。だから、このマスクはまだつけ続けなくてはいけない。その経費がたくさんかかる。手指の消毒等におきましてもお金がかかる。そういったことを鑑みまして、市長は5,000円の交付を決めたのだと思います。 ちょっとこう、何回もお尋ねしましたけれどもね、課長、この事業者休業協力金10万円の実行数、そして感染者対策、これは空気清浄機とかエアコンとか、上限10万円のものの実行数、この1点と、続けて、今も続いているプレミアム付商品券の進捗状況をお聞かせください。3点ですね。 ◎商工観光課長(峪中直樹君)  商工観光課、峪中より答弁をさせていただきます。 まず初めに、事業者休業協力金でございますが、こちらにつきましては311件の事業者の皆様に休業の協力をいただいてございます。内訳につきましては、飲食店が170件、カフェ・喫茶が47件、カラオケ喫茶・カラオケボックスが17件、そしてバー・スナックが77件となってございます。 次に、新宮市新型コロナウイルス感染対策事業者支援補助金、こちらにつきましては、10月29日まで受付をさせていただきましたが、申請件数が1,265件、給付件数は1,260件となってございます。申請いただいた中で、業種別で多いのは、飲食・宿泊業が約24%、サービス業が22%、卸・小売業が21%となってございます。また、申請内容別につきましては、空気清浄機の購入が41%、エアコンが12%、サーキュレーターが約8%となってございます。 最後に現在も実施させていただいておりますプレミアム付商品券の販売状況でございますが、11月末時点での販売率は約63%となってございます。商品券の販売、そして使用期限につきましては、来年1月31日までとなってございます。まだ購入されていない市民の皆様にも購入をしていただきたく、PRを引き続き行っていきたいと考えてございまして、先般、広報新宮12月号にもチラシを同封させていただきましたし、新宮市生活支援給付金、お一人5,000円の案内のはがきを送らせていただいておりますが、そちらにも購入に関する案内を掲載したところでございます。 ◆11番(竹内弥生君)  今、その案内を掲載するのはありがたいことですね、分かりやすいです。 今の実行数につきまして、結構、市民の方喜んでいたと思います。この件に関しまして。実行数に関しましても、感染対策など補正予算、補正をつけましたもんね。それでもしっかりこの数が上がってきたということは、かなり事業者の苦しみというのが現実味、詳細が分かります。それと事業者の中でも飲食業、宿泊業、それに伴う卸売業そして小売業、明確になってきています。 このコロナウイルスの特徴と申しますのは、そういうサービス業をしているところが最も苦しみ、これからもまだまだ苦しむんですね。なので、県からのいろんな対策がまだ続いておりますし、今回も岸田政権に替わって、まだまだ経済対策を打ち出してくれると私たちは期待しております。新宮市も、これから4期目、市長は、またこういう国からのコロナ対策、経済対策につきまして、交付金が下りてくるときは、しっかり当局の皆さんと協議をして、市民の皆様のこれこそお困りのところ、あんまりお困りでないところを明確にして、そういった交付金を出していただけることをお願いしたいと思います。 現在は、コロナウイルス感染症の感染者数は減少しておりますけれども、またオミクロン、また違う株が出てきたと。今のところ、岸田政権、すぐに止めて、止めて帰ってこれない人もいる。いろんなイベントが中止になる。でも前の政権は止めなかったので、水際対策が不足だったということで、コロナが発生して増えていった。今回は、その二の舞を踏むまいとして、外国からの入国禁止、水際対策をしっかりする。しましたね、岸田政権。それに伴う弊害はたくさん出ていると思いますけれども、もうどういうふうにどんなふうに転んでも、このコロナ対策ってまだまだやり続けていかなければならない。 お隣の那智勝浦町の町民の方に聞きますと、新宮市はまだ事業者に対して出してくれているよと、那智勝浦町はほとんど出してくれていなかったというお声も聞きました。でも、新宮市の事業者は、人口の何割かが事業を営んでいますので、経済自体がお商売のまちなので、ここに対してクローズアップして、サービス業ということに関しまして交付金、これからもしっかり検討していただきたいと思います。 そして、このオミクロン株が出まして、国は3回目の接種を前倒しするとお聞きしておりますけれども、これについて少しお聞きしたい。ワクチン接種の取組。ざっくりというか、端的で。 ◎新型コロナウイルス感染症対策担当部長新型コロナワクチン接種推進室長(山下泰司君)  それでは、ワクチン接種につきましては、新型コロナワクチン接種推進室の山下から答弁させていただきます。 3回接種は、現状では2回目接種を行った日から原則8か月以上経過した18歳以上の方を対象に1回行うとされております。新宮市におきましては、先週12月3日の金曜日より、1週間ごとに8か月以上経過する対象の方に接種券を発送させていただいております。なお、接種につきましては前回同様、集団接種と個別接種の両方を行う予定で計画を進めております。 それで、集団接種につきましては来年1月23日の日曜日から、まずは8か月を経過する医療従事者の方を対象に実施する予定にしておりましたが、議員、先ほどおっしゃられましたように、政府のほうが先日、オミクロン株への対応に当たりまして、8か月を待たずにできる限り前倒しするとの方針を示されたところでございます。その詳細についてはまだ示されておりませんが、これによりまして、今言いました市の接種計画も大幅な見直しが必要となる可能性が高くなってございます。できるだけ市民の皆様には御迷惑をかけずに、安心・安全に接種していただけるように計画を立てていきたいと思っております。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。これ、この間、テレビでふっと見たときに、大阪の松井市長が、これ政府が決めてきたところで、もちろんこの株に対する対応、3回目の接種をしていかなければならないけれども、大変混雑すると。自治体は3回目の接種は大体の打切りを決めて策定していたので、いきなり前倒ししろと言われてもなかなか混雑するのは間違いないけれどもやれるところまでやるという、同じような答弁されて、ありがとうございます。 ワクチン接種におきましては、本当に効くのか効かないのか分からない。でも、結局、このように減少していったということは、この間、自民党の政策パーティ、和歌山のほうに行かせてもらいましたけれども、菅前総理のお話を聞きまして、菅総理が1年で退陣されましたけれども、しっかりワクチンを1日100万人打っていく。そういったことが全部積み重なって、コロナウイルスの減少になっていったということは過言ではないと、私はお聞きして思いました。もしワクチンをしていなかったら、あのまま増え続けていくということは、もう絶滅の危機になるので、世界各地でワクチン接種が行われていった。 今回、このオミクロン株、これからも違う株も出てくるかもしれませんけれども、ワクチン接種がインフルエンザの予防接種となるようにしていく。そういうことを国は取り組んでいくと、私は確信しております。 センター長、飲み薬はどうなんですか。ワクチンはどうしても自分の意思に反する、打てないという方もたくさんいらっしゃいます。当然です。飲み薬を期待しているんですけれども、国の進捗状況をお聞かせください。 ◎保健センター長(福本良英君)  保健センター、福本より答弁させていただきます。 去る12月3日には、アメリカの製薬会社、大手のメルク日本法人が、経口薬飲み薬のモルヌピラビル、これにつきまして、厚生労働省に承認申請したと報道されてございます。12月6日には岸田首相の所信表明演説の中で、年内の薬事承認を目指し、承認されれば160万回分を医療現場に届けるとの表明をしてございます。 今後とも国の情報等を注視してまいりたいと思っております。 ◆11番(竹内弥生君)  ありがとうございます。本当にそうなってほしいと心から願望いたします。 市長は4期目におかれまして、今までハードな事業をたくさん取り組んできたと。役所、庁舎、文化ホール。文化ホールにおきましては、巣籠もり状態もあった中、連日、皆さん本当に心の楽しみができて、見にいらっしゃる、聴きにいらっしゃる方がたくさんいらっしゃることをお聞きしております。 防災のほうも、先ほども申し上げましたとおり、市長も公約に取り組んでいただき、一歩ずつ前に進んでいく。ハード事業が山積みだったこの12年間、これからソフト事業に対して取り組んでいくとおっしゃっておりました。本当にソフト事業ということは、市民密着の政治に変わっていく、移行していくことだと思います。 空き家につきましても様々な市民密着についての課題、それを取り組んでいくといったことをお聞きいたしましたので、私は本当にぜひ人口減少、コロナウイルス、そしてまたこの産婦人科医師の問題、産婦人科医師の確保につきまして、問題は山積みではございますが、どうかどうか、市長、御尽力をいただいて、市議会とも一緒に前に進んでいただくように深くお願いして、私の、11番、一般質問を終了いたします。ありがとうございました。 ○副議長(東原伸也君)  一般質問を続けます。--------------------------------------- △大石元則君 ○副議長(東原伸也君)  3番、大石議員。 ◆3番(大石元則君) (質問席) 一般質問を始めるに当たり、この場に立たせていただいた市民の皆様に心からの感謝を申し上げたいと思います。 今回の一般質問は、2年半ぶりの質問になります。このブランクを埋めながら、少しでも市政に反映させていける質問になればと思います。 さて、今日は12月8日です。平成5年、1993年12月8日には、屋久島と白神山地が日本で初めて世界自然遺産として決定されました。今では熊野古道も世界遺産になっております。今日の日が市民の皆さんにとってよい日になりますようにと、田岡市長に今日は何の日と毎回のようにお尋ねしてまいりました。期せずして、12月8日は太平洋戦争開戦の日です。今ある平和は貴い命の犠牲の上に成り立っているということを忘れてはいけないと思います。 田岡市長、継続は力なりと申します。4期連続の御当選に深く敬意を表するとともに、ぜひ心豊かに暮らせるまち、誰もが住んでよかったと思える新宮市にしていただきたいと思います。決意のほどはいかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  市民の誰もが元気で心豊かに暮らせるまちの実現に邁進してまいりたいという決意でございます。共によろしくお願いいたします。
    ◆3番(大石元則君)  お願いします。 ところで、今日は何の日でありますが、今回から、今日の誕生花とその花言葉はに模様替えさせていただきたいと思います。一般質問は、市民の生活に関わる大切な案件であります。私の誕生花に関わるこの質問には、1年に1度、誰にでも巡ってくる誕生日を大切にしてもらいたい。誕生花の花言葉により、少しでも住民の皆さんに元気になってもらいたい。コロナの影響で売上げが落ちている花屋さんにも元気になってもらいたい。ひいては地域活性化のヒントにつながればという思いを持って市長にお聞きしてまいりたいと考えます。 早速ですが、市長、今日の誕生花とその花言葉を御存じでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  調べました。私が調べたサイトによりますと、本日12月8日の誕生花はヒイラギであります。花言葉は歓迎とのことでございます。 ◆3番(大石元則君)  ありがとうございます。歓迎はいい言葉ですね。私にとって、今日は市議会議員として復帰して最初の一般質問になります。市長から、その日に当たり歓迎の言葉をいただきました。本当にありがとうございます。 また、コロナが終息したならば、ぜひ全国から多くの皆さんに新宮市に来ていただきたいと思います。そして、皆さんと共に歓迎できるように努力してまいりたいと思います。 それでは、通告に従いまして一般質問を始めさせていただきます。 その前に、申し訳ありませんが、質問の都合上、③番と④番の項目を入替えさせていただきます。よって地域の課題解決に向けて(高田地区の振興対策は)は最後に質問させていただければと思います。 まず、防災について質問します。 今月の3日朝、紀伊水道を震源とする地震がありました。携帯には緊急地震速報が流れ、Jアラート、防災行政無線でも地震情報が放送されました。新宮市では震度3でしたが、御坊市では最大震度5弱の地震で、市役所の窓ガラス37枚が割れ、田辺市でも震度4の地震で、本庁舎の窓ガラス20枚にひびが入ったということです。今回の地震は陸側のプレートで起きたもので、南海トラフ地震と直接的な関係はないと思われると和歌山地方気象台の担当者の話であります。今回のような後の直近1週間に、同規模の地震が発生したことが、過去に1、2割の確率であったので、引き続きの注意が呼びかけられております。 東南海地震は100年から200年の周期で起こると言われております。直近では昭和19年、1944年12月7日、午後1時に震度6弱以上の地震が起こっています。今日は2021年12月8日です。今日から20年、30年の間に7割から8割の確率で東南海地震が想定されているということもうなずけるところであります。 今、全国各地で小・中規模の地震が続いております。世界的にも火山の噴火が相次いでおります。このような状況にあって、担当課におかれましてはどのような体制で臨まれているのか、お聞かせください。そして、新宮市民は、今、地震に対して、どのような準備が必要なのでしょうか。お答えいただければと思います。 ◎総務部参事兼防災対策課長(竹田和之君)  防災対策課、竹田より答弁させていただきます。 御存じのとおり、当地域では近い将来、南海トラフを震源とした地震の発生が懸念されております。周期等を考えますと、日々発生に近づいております。いつ起こるか分からない地震については事前の準備が重要と思っており、担当課としましては、先般の関係団体が連携した総合防災訓練の実施や、市各部局で地震に対応した訓練の実施を行っているところです。 また、市民の皆様についても事前の準備が必要で、備蓄や持ち出し袋の準備・確認、揺れ対策として住宅の耐震化、たんすや冷蔵庫などの家具転倒防止などを広報紙や出前講座などで継続して呼びかけているところです。 以上です。 ◆3番(大石元則君)  ありがとうございます。 この前の日曜日、高田地区において、防災対策課の出前講座がありました。たまたま参加する機会に恵まれました。これがそのときの資料ですけれども、新宮市の総合防災訓練も説明されておりました。先ほどお話のあった家具転倒防止器具の無料取付けということもお聞きしました。この中で、自分が聞いていたのは木製家具が対象だっただけでしたけれども、冷蔵庫も、対象になるようになると聞いております。積極的な取組に感謝しております。 家具などの固定も大切でありますが、住宅の倒壊も心配であります。そこで、地震による住宅倒壊の危険を回避し、被害の軽減を図るために、平成18年から実施している住宅耐震改修事業について、現状はどうなっているかお聞かせください。 ◎総務部参事兼防災対策課長(竹田和之君)  地震対策としましては、揺れによる被害を防ぐことが重要だと考えており、住宅の耐震を高めることで、地震時の倒壊の防止が図られ、人命を損なわないばかりでなく、避難所への避難が不要になるなど、効果が大きいと思われるため、耐震改修への補助に力を入れているところです。 補助の対象としましては、平成12年以前に建てられた木造住宅になります。補助金の上限は146万6,000円で、県内では新宮市のみ30万円の上乗せを行っております。補助金の内訳は、国が50万円、和歌山県が33万3,000円、新宮市が33万3,000円プラス30万円でございます。直近の実績ですが、平成29年度が6件、平成30年度が12件、令和元年度が10件、令和2年度が25件、令和3年度、今年度が40件と、実施件数が増えてきていることから、募集枠を可能な限り増やし、申込者全員が利用できるようにしたいと考えております。 以上です。 ◆3番(大石元則君)  努力のたまものが見て取れるんですけれども、今年度の防災対策のために取り組まれた募集枠なんですけれども、募集枠は何件になっておりますか。 ◎総務部参事兼防災対策課長(竹田和之君)  募集枠については、当初30件を予定しておりましたが、補正によりましてあと10件追加しました。合計40件となっております。 ◆3番(大石元則君)  この機会にちょっと増やして50件ほど枠を広げられないでしょうか。いかがでしょうか。 ◎総務部参事兼防災対策課長(竹田和之君)  また、関係課と協議していきたいと思います。 ◆3番(大石元則君)  市長、近々大きな地震が想定されております。この機会に募集枠を増やしていただけたら、また積極的な地震対策になると思うんですけれども、その点についてはいかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  希望があまりにも多いようでしたら、また増やすことも検討しなければならないというふうには考えてございます。 ◆3番(大石元則君)  よろしくお願いします。 それでは、ブロック塀耐震対策事業についてお尋ねしたいと思います。 地震の揺れに対して、老朽化したブロック塀は非常に危険であります。倒壊による人的被害はもちろんのこと、津波等からの避難や緊急車両の通行を妨げる原因になります。 そこで、新宮市のブロック塀対策はどうなっているのか教えていただきたいと思います。 ◎総務部参事兼防災対策課長(竹田和之君)  地震の揺れ対策として、令和元年度より危険なブロック塀の撤去、改修について補助を行っております。募集件数は、撤去20件、改善20件、補助金の上限は、撤去、撤去後の改修それぞれ10万円です。 制度開始以来の実績は、撤去が令和元年度10件、令和2年度10件、令和3年度9件、改善のほうが令和元年度6件、令和2年度5件、令和3年度、今年度は2件と、実施件数は横ばい傾向となっています。 そのようなことから、制度開始から3年が経過し、一定程度の傾向が見えてきていますので、より使っていただけるように、来年度に向け制度を改善していきたいと考えているところです。 また、ブロック塀の指導については和歌山県が行っており、通学路沿いの危険なブロック塀の所有者に対し改善の通知を行っていると聞いております。現在、32件中14件が改善されております。この件数については、特に改善を進めていく必要があると考えております。 ◆3番(大石元則君)  ありがとうございます。残りの18件について、今後の展望をお聞かせいただければと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎総務部参事兼防災対策課長(竹田和之君)  通学路の危険なブロック塀については、和歌山県と協力しながら、また市の補助制度を活用していただいて、早急に改善できるように対応していきたいと思っております。 ◆3番(大石元則君)  ありがとうございます。大地震が起こる前に積極的な対策を引き続きお願いしたいと思います。 議長、ちょっと早めに。区切りがいいんで休憩をお願いします。 ○副議長(東原伸也君)  質問中でありますが10分間程度休憩いたします。 △休憩 午後2時58分--------------------------------------- △再開 午後3時12分 ○議長(榎本鉄也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 3番、大石議員。 ◆3番(大石元則君) (質問席) 引き続き、質問を続けます。 担当課にあっては、本当に、ふだんから積極的な対応に感謝したいと思います。 ところで、三佐木蜂伏地区や、また旧市街である新宮地区にとって、高田地区は熊野川地区より近くにあり、水資源も豊富で、保養研修施設であるグリーンランドもあります。私は、東南海地震が起こったとき、高田地区への交通アクセスの確保が大切になってくると考えます。高田地区の自然や温浴施設などが被災者の救いの場になると考えるからであります。特に、蜂伏から高田へ通じる道の必要性は高いと考えます。この点について、災害から市民を守る立場にある担当課に、率直な意見を求めたいと思います。 ◎総務部参事兼防災対策課長(竹田和之君)  防災部局としましては、議員のおっしゃられました交通網を整備することは、地域間の交通網を複数構築することとなり、地域の孤立対策に有効であると考えます。 ◆3番(大石元則君)  ありがとうございます。 それでは、蜂伏から高田への道についてお聞きいたします。 高田から蜂伏への道路の延長ということになるんですけれども、現在どうなっておりますか。 ◎都市建設課長(木村雅洋君)  都市建設課、木村です。答弁させていただきます。 県道高田相賀線の蜂伏への延長につきましては、市としましても国道168号を補完するルートとして、観光、交流人口の拡大、災害時の孤立防止、時間短縮などの観点から、毎年要望を行っているところです。 また、平成30年10月には、地元区長の連名により、延伸には莫大な費用と時間がかかるため、喫緊の対策として県道高田相賀線の冠水の解消を求める要望書が提出されました。 これを受けて、県では、計画延長約1.8キロメートルの道路かさ上げに令和2年度から事業着手していただいているところであり、現在、詳細設計や用地測量、一部工事を行っています。 延長につきましては、引き続き要望を行っていくとともに、県、関係機関と連携しながら具体化に向けて取り組んでまいりたいと考えてございます。 ◆3番(大石元則君)  よろしくお願いしたいんですけれども、市長、県道の蜂伏への延長については、引き続き県に要望していただけないでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  11月、先月も地元の区長さん方から、このことについて引き続き県へ要望していただきたいという要望を受けてございます。引き続きしっかりと県のほうに要望してまいりたいと思ってございます。 ◆3番(大石元則君)  ありがとうございます。 それでは、②のスポーツ施設の充実についてに移りたいと思います。 私が市議会議員1期目の任期のときに、地元陸上団体から100メートル走と走り幅跳びの陸上競技種目用の全天候型の走路設置などの要望がございました。 私が再選するまでのこの2年半の間に進捗などはあったのでしょうか。お答えいただきたいと思います。 ◎生涯学習課長(野本渉君)  生涯学習課、野本から答弁させていただきます。 団体からの要望並びに議員からの提案を受けた後、要望される施設を設置する場所の選定作業とどのような機能を備えた施設に整備していくかを、地元の陸上競技団体の関係者とも協議をしながら調査研究を進めているところでございます。 ◆3番(大石元則君)  それでは、引き続きの調査研究をお願いしたいと思います。 片や、高田テニス場は令和元年時に建設工事が始まっています。ちょうど市議会議員選挙があったときです。はや高田テニス場は完成の運びとなり、喜ばしいことだと思います。 高田テニス場の利用状況をお聞かせいただきたいと思います。 ◎生涯学習課長(野本渉君)  本テニス場は、令和3年、今年の5月1日より供用を開始いたしました。供用開始後の利用状況ですが、11月30日現在、延べ利用人数は1,854人となっております。 なお、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響で、8月3日から9月12日までは利用を休止しております。 ◆3番(大石元則君)  近隣市町村にはない8面コートを保有する充実した施設であります。 コロナ禍ではありますが、多くの人が集まる大会などは開催されてきているのでしょうか。 ◎生涯学習課長(野本渉君)  大きな大会といたしましては、今年度は東牟婁地方の中体連の大会が本テニス場で開催されました。また、先日12月5日の日曜日には、これまで近隣のテニス場で分散開催をされておりました新宮東牟婁地方のソフトテニス大会が高田テニス場で開催されております。 ◆3番(大石元則君)  ありがとうございます。 これだけの規模のテニス場であります。高田地域にできたということは、この施設を多くの方が利用することにより、高田地区の振興に相乗効果があるのではないかと思います。 どのような利用促進の方法を考えておられるのでしょうか。 ◎生涯学習課長(野本渉君)  まず、先ほど述べた中体連や地元テニス愛好家の方々による大会などを今後も継続して開催していただけるよう各団体に働きかけることはもちろんですが、コロナ禍が落ち着いてきた頃を見計らい、近くに高田グリーンランドがあることのアドバンテージを生かし、大学や社会人のテニス部、またはそのテニスサークルの団体の合宿に利用していただけるよう、旅行代理店や大学・企業などに働きかけを行っていきたいと考えております。既にそのためのPR用のパンフレットも作成しておるところでございます。 ◆3番(大石元則君)  機会があったら、作成されたPR用のパンフレットを見てみたいと思いますので、よろしくお願いします。 高田テニス場についても、完成に至るまで、そうですね、高田テニス場の建設については、きっかけは中体連や地元テニス愛好家の要望を基になされたものと思います。 完成に至るまでどのくらいの年月を要したのでしょうか。その状況についてお尋ねします。 ◎生涯学習課長(野本渉君)  この高田テニス場についての建設までの経過でございますが、平成24年9月6日にテニスコートの新設の要望が、各団体の取りまとめがあって要望がございました。その後、庁内などで検討を進めてまいりまして、平成30年度に設計、令和元年度から建設工事に着手しました。そして、本年、令和3年4月中旬に完成し、同年5月1日より供用を開始しているところでございます。 ◆3番(大石元則君)  今伺った内容によりますと、要望が上がり検討されてから五、六年の間に設計され、建設工事が始まっております。その後2年間かけて完成の運びとなっております。ぜひ前段の地元陸上団体から要望されている陸上競技の走路等の整備事業も、高田のテニス場と同じく軌道に乗せていただきたいと思っております。 ただし、1点だけお願いしたいことがあります。テニス場の新設に関しては、既存のテニス場が既にありました。その点において、いま一度申し上げたいと思います。短距離走や跳躍競技の走路の全天候型化は、競技をする子供たちの記録更新のために急がなくてはならないと思います。人権とカルチャー、文化に造詣の深い速水教育長におかれましても、スポーツに打ち込まれてこられた時期があったと最近知りました。できれば、速水教育長在任中に、この案件にめどをつけていただきたいものと考えます。 東京オリンピックでは、メダルの決め手であった日本チームのバトンがうまくいかず、不発に終わりました。大変残念なことでしたが、2年後には今回の失敗を生かし復活してくれるものと思います。私が中学3年のとき、中学校対抗の駅伝大会がありました。古座の西向中学校から下里中学校までの国道42号を使っての大会でした。その当時、木ノ川地区では、水たまりのできる地道でございました。初めて走る舗装道路でしたので、思うように走れなかったのを覚えております。長距離でさえこういう状況でありますが、短距離の世界においては大きなハンデになるのではないでしょうか。これは間違いないことだと思います。 文武両道をいかれる教育長にも御理解をいただきたいと思いますが、御答弁をお願いしたいと思います。 ◎教育長(速水盛康君)  高田のテニス場につきましては、災害復興ということによりまして、災害による大きな被害を被ったということで、そういった意味も込めましての建設であったというふうに記憶をしてございます。 今、御指摘いただきました新宮市の運動競技場の施設の整備につきましては、特に陸上競技では200メートルのトラックであり、また御指摘いただきましたように、全天候型でない短距離走路となっていることは承知をしてございます。 担当課からお答えいたしましたように、使用のニーズ、頻度、整備場所、費用等、調査研究を今後とも進めていきたいと考えてございます。 議員の陸上競技への熱い思いをしっかりと受け止めさせていただきます。 ◆3番(大石元則君)  ありがとうございます。引き続きの御尽力、よろしくお願いいたします。 次に、地域包括ケアシステムの深化・推進について質問いたします。 地域包括ケアシステムについては、発足当時から私も関心を持って経過を見守ってまいりました。途中で抜けましたので、今回はオンラインでつながっておられます市民の皆様とともに確認してまいりたいと思います。 まず、高齢者相談センターについてお尋ねいたします。 ◎健康長寿課企画員(辻本美恵君)  健康長寿課、辻本からお答えさせていただきます。 高齢者相談センターは、平成31年1月に市役所別館に高齢者相談センターを設置しまして、高齢者の方や御家族、近所に暮らす人の介護、福祉、健康、医療、生活に関する様々な相談ができます。高齢者相談センターには、保健師、社会福祉士、主任ケアマネジャー、生活コーディネーター、在宅相談窓口としての看護師がいますので、それぞれ連携を取りながら対応しております。 ◆3番(大石元則君)  ワンストップサービスのようにも見えます。 このワンストップサービス対応の窓口が本庁別館のほうで開設されているのは知りました。 ただ、高田地区の方々が相談するにはちょっと遠いような気がするんですけれども、その点についてはいかがでしょうか。 ◎健康長寿課企画員(辻本美恵君)  直接相談に来られる方は確かに少ない状況です。高田地区の民生委員とか福祉委員の方から地域の方の気になる情報をいただいたり、あと高田支所で相談を受けていただいて、必要に応じて高齢者相談センターのほうに連絡をいただくというような感じにしております。 ◆3番(大石元則君)  連絡網がちゃんとなされているという理解で、いいと思います。 この地域包括ケアシステムでございますけれども、経過はどうなっているんでしょうか。 ◎健康長寿課企画員(辻本美恵君)  住民がみんなで集まり支え合って、活動や地域の情報をみんなで共有し、地域で不足しているものをつくり出す話合いの場、協議体が平成30年度にチーム熊野川、また令和3年、今年10月にわがら広角が設置されました。また、各地域でも民生委員とか福祉委員の方が中心になりまして、地域の見守り活動とかサロンを開催しています。 ◆3番(大石元則君)  チーム熊野川にしても、わがら広角の皆さんについても、自発的に取り組まれていると聞いております。行政の後押しがあっての皆さんとの協力体制が取られていると現場では聞き及んでおります。今後ともよろしくお願いしたいと思います。 では、生活コーディネーターの役割といったのは、どういったものなのでしょうか。 ◎健康長寿課企画員(辻本美恵君)  現在、新宮市社会福祉協議会に委託しておりまして、新宮包括に1名と熊野川包括に高田・熊野川地域担当1名を配置しております。生活コーディネーターは、地域の助け合いを行う団体・個人等の把握等、リーダーの発掘や住民の主体となり、何をしたいのか、住民がどのような役割をしてもらうのかを考えてもらいまして、生活コーディネーターが福祉委員とかとともに地域課題の解決を目指して、介護予防と予防につながる高齢者の社会参加の促進に取り組んでいるところです。 ◆3番(大石元則君)  新宮市に1名、それで熊野川包括支援センターにおいて、兼務でもって高田・熊野川町を担当されている。 今回の私の一般質問は、最終的に高田地域の振興にあります。高田地区ではどのような状況なんでしょうか。 ◎健康長寿課企画員(辻本美恵君)  先ほど言ったように兼務になっているんですけれども、地域福祉委員会で地区の福祉課題解決のために話し合いながら、住民と一緒に独り暮らしの高齢者の見守りをしながら地域活動を行っておるところでございます。 ◆3番(大石元則君)  高田では新たな試みがなされると最近知りました。 さらに、担当課も福祉委員会に関与することが今回分かりましたので、今後の地域活動に期待してまいりますので、情報交換、情報共有していただきたいと思います。 さて、私は、健康寿命を伸ばすことが、介護保険料の増加を抑え、医師、介護施設の不足を補える社会であると自分なりに理解させていただいております。転ばぬ先のつえという言葉がございます。その一端として、高齢者手すり設置事業についてお尋ねしたいと思います。 ◎健康長寿課企画員(辻本美恵君)  この事業は、介護保険、介護度になっていない方を対象にしまして、対象は新宮市に住民登録している65歳以上の方で、転倒の危険性のある者、また本人及び世帯全員が前年度分市民非課税の方、生活保護の方、また住所地の住宅玄関から道路までの間に手すりを設置する者で、今まで介護保険の住宅の補助を受けていない方が対象になってくるものです。また、その補助額は、限度額が20万円程度ということで、補助率は、その中で、生活保護の方でしたら8割、そのほかの方は5割となっております。 ◆3番(大石元則君)  私は、この事業の推進によって、転んで寝たきりになる状況が防げるように思いますので、今後とも取組を続けていっていただきたいと思います。ぜひ、現場に対応した対応を取っていただければと思います。 ここまで質問させていただく中で、また新宮市の高齢者福祉計画・第8期介護保険事業計画を知る中で、皆さんと市民の皆さんも含めて共有していきたい事案があります。目の前に迫る2025年問題です。 先ほどにもありましたように、医療従事者不足、介護人材の不足により、介護サービスが受けられない状況が生まれる中にあります。かかりつけのお医者さんも年々引退されます。さらに介護を受ける人が増えれば、それを支える弱年齢層の働き手不足はもちろんのこと、老老介護の世界にも限界がございます。行政のトップである市長にも、この危機的状況を共有していただければと思います。60代後半の私たちの年齢層では、じわじわと実感が湧いてきております。お元気な80代、90代の方々から見れば、本当に若い市長ではありますが、時間は市長でも止められないと思います。 2025年問題を危機と考え、問題解決へ向けて共に取り組んでまいりたいと思いますが、市長のお考えをお聞かせください。 ◎市長(田岡実千年君)  団塊の世代が75歳を迎える2025年問題については、議員おっしゃるとおり、私も危機感を持ってございます。健康、医療、介護部門については、市民にとって大切な生活インフラであり、魅力あるまちづくりを進めていくに当たって、重要な位置づけを占めてくると思ってございます。庁内でもしっかりと議論しながら対応してまいりたい、そういうふうに思ってございます。 ◆3番(大石元則君)  私も少しでも健康でおれる期間を努力するために、いろいろ皆さんと共にチャレンジしてまいりたいと思います。 最後の項目に入ります。 地域の課題解決に向けてであります。住民基本台帳によると、市全体の高齢化率は37.3%となっています。地区別に見ますと、高齢化率が最も高いのは高田地区であります。総数271人の住民のうち、144人が高齢者であります。高齢化率は何と53.1%。住民の約2人に1人が高齢者となっております。次いで、49%の熊野川地区になりますが、高田地区と比べると行政局のアドバンテージとまだまだマンパワーが健在であります。高田地区は、ある意味危機的状況にあると言っても過言ではないと考えます。 そこで、高田地区の住民の足である公共交通の活用状況が気にかかるところであります。どのような状況なのでしょうか。 ◎企画調整課長(下基君)  企画調整課、下よりお答えさせていただきます。 高田地域の再編につきましては、住民アンケート調査の結果を基にして、令和4年10月を目標に、地域住民との意見交換や交通事業者等との協議を進めてございます。 高田地域の再編素案といたしましては、既存交通の活用及び利便性向上を検討し、公共交通の再編という施策で実現可能なものを整理する中、現在、バス事業者と高田線のルート変更等について協議を進めてございます。 なお、公共交通の再編で補えない部分につきましては、生活支援の施策等、幅広く考えていく必要があると思います。 ◆3番(大石元則君)  今、説明のあった住民アンケートの調査の結果についてお伺いしたいと思います。 ◎企画調整課長(下基君)  住民アンケートの調査結果といたしましては、高田地域内に医療機関や買物店などがないことから、市街地への通院や買物が必要であり、主な移動手段は自家用車であることや路線バスの利用、運行内容の認知度が低いことなどが見て取れました。 また、路線バスを利用しない理由として、「自家用車で移動ができるから」「運賃が高い」「行き先や便数が少ない」「家からバス停まで遠い」などの意見をいただいております。併せまして、路線バスを利用しない理由が改善されると路線バスを利用したいという意見もいただいてございます。 ◆3番(大石元則君)  これから地元住民との協議が予定されていると聞いておりますので質問はこの程度にとどめますが、今後とも積極的な対応をお願いしたいと思います。 次に、高田地域における農業と林業の振興についてお尋ねします。 まず、農業の振興についてはどのように考えておられますか。 ◎農林水産課長農業委員会事務局長(下路拓君)  農林水産課、下路よりお答えさせていただきます。 農業は、他地域と同様に、輸入農産物の増大、農家・農業就業人口の減少、高齢化、担い手不足等の要因により、耕作放棄地が増え、さらには鳥獣害被害防止対策に係るコストの増など、多くの問題を抱えているのが現状でございます。 課としては、農道、農業用水の維持管理を適切に行うことにより、農作物の生産向上や農業の効率化に努めるとともに、耕作放棄地の有効利用を推進するため、農地中間管理機構等と連帯し、耕作者と農地所有者のマッチング等の支援を行います。鳥獣被害に対しては、猟友会の協力を得て野生鳥獣の捕獲を行い、耕作者の方には電気柵等の農地防除に対する支援を行い、被害の軽減を図っているところでございます。 林業につきましては、本市は豊富な山林資源を有するものの、林業環境は国産材の需要減少や木材価格の低迷などの要因により生産性が悪化しています。また、農業従事者の高齢化や後継者不足も深刻な状況となっています。 しかしながら、今後は木質バイオマス発電などの新たな需要も広まっていることから、本地域における間伐材等を活用した供給体制の整備が必要となるほか、森林環境譲与税を活用した森林の整備を進めているところでございます。また、高田地域の特用林産物である天台烏薬につきましては、関係課と連携しながら、徐福茶のほか、天台烏薬を活用した商品の開発・販売に備え、天台烏薬の育成を今後も促進していきます。 ◆3番(大石元則君)  ちょっとお聞きしたいんですけれども、天台烏薬は林業部門に当たるんですか。 ◎農林水産課長農業委員会事務局長(下路拓君)  特用林産物ということで、林業部門に入ります。 ◆3番(大石元則君)  ありがとうございます。 やっぱり高田は山里でありますので、林業、耕作放棄地を利活用した農業がメインであると思っております。 しかし、よくよく考えてみますと、高田には思わぬ施設がありまして、近大の水産試験場。現在、聞き及びますところによりますと、アマゴとチョウザメをやられているように思います。その研究は、近大から准教授の方が1名、東大から助教の方が2名体制で取り組まれていると思います。今後、水産業においても、私の単刀直入な案でございますが、機会があれば近大と連絡を取りながら、清流でもってアマゴの放流なり、ある意味特産物になり得るような動きも今後検討していける可能性があるんじゃないかと、そのように考えております。 さらに、できれば、先ほど交通アクセスでもお話しさせてもらっているんですけれども、三佐木蜂伏地区へ抜ける道路が開通すれば、公設市場にも近いし、山里だけじゃなくて、リアス式の豊富な海岸を利用したアクセスがつながれば、また面白い話にもなるように思います。今後の農林水産課の活躍に期待したいと思います。 抱負のほどを一言述べていただけたら助かるんですけれども。 ◎農林水産課長農業委員会事務局長(下路拓君)  予算の範囲内で努力していきたいと思います。 ◆3番(大石元則君)  ぜひ。その点については、また皆さんで検討していただけるように、私もアピールしてまいりたいと思います。 さて、次に、高田地区の振興対策の目玉であります地域おこし協力隊。この地域おこし協力隊に取り組まれておるとお聞きしました。その取組経緯についてお伺いいたします。 ◎高田支所長(坪井辰実君)  高田支所、坪井から答弁させていただきます。 既に解散しましたが、高田区の中に移住定住促進協議会という組織がありました。事務局は高田支所で持っておりました。その中で、区民から、今は何とか高田の自治ができているが、3から5年後はどうなるか分からない、不安だという声が日に日に大きくなり、それでは、取りあえず仲間を集めて勉強会のようなものを始めますかということになりました。令和元年5月に勉強会をスタートし、6月には組織づくりの勉強ということで、那智勝浦町にある太田の郷へ出向いて勉強をさせていただきました。それから月2回程度の集落会議を重ね、「安心して暮らせる高田を創るために」という企画書がまとめ上げられました。この企画書は、高田区の中に事務局と福祉、防災、産業、子ども、移住の五つの実行委員会を設け、活性化を図っていくというものでありますが、じゃ、人員不足を補うのはどうするのかということになりまして、それでは、地域おこし協力隊集落支援員制度を活用すればいいのでは、ということになりました。こうやって始まったのが高田村つくり推進事業であります。今年度の4月からは1名の地域おこし協力隊が活動しており、さらにもう1名の協力隊も採用に向け最終段階に入っているところでございます。 ◆3番(大石元則君)  ありがとうございます。 その「安心して暮らせる高田をつくるために」という企画書でございますが、私は在任しておらなかったので、もう少し詳しくお聞かせいただければと思います。いかがでしょうか。 ◎高田支所長(坪井辰実君)  二十数名の区民に参加をいただき、月2回程度の勉強会を約1年間にわたり行いました。そうやって出来上がったのがこの企画書です。その中に、活動の目的という項目があります。そこに書かれている「笑顔、みんなが楽しく笑顔で過ごせる地域づくり」「安全、災害や非常時だけでなく、みんなの安全を守れる地域づくり」「健康、心身ともにみんなが健康を育める地域づくり」「地産地消、食とエネルギーを地域で生み、地域で使える地域づくり」「生活、みんなが役割を持ち生活するための収入の得られる地域づくり」、この5項目は区民それぞれが思い浮かべる将来高田地区がこうなったらいいな、こうあってほしいなという希望の意見を分類化したものです。 次に、活動組織図という項目がありますが、そこには、その活動の目的、今の五つですね、この5項目を実現するためにはどういう課題、問題があるかを話し合い、出された意見を分類した結果、福祉、防災、産業、子ども、移住という分類になりました。今までの高田区は、西・里・口の3区が合同で役員会と総会という組織で集落自治を行っています。それをこの組織図にあるように、今ある高田区を支援活動するものとして、福祉委員会、防災委員会、産業委員会、子ども委員会、移住委員会と事務局を設けて組織の拡充を行うものです。 さらには、今後それらの思いをしっかりと引き継いでいくために、区の規約を全面改正しました。高田区規約第2条の「目的」には「安心して暮らせる高田を創るために」という企画書を明示、第3条「事業」には企画書の活動の目的を転記、第4条「組織」には事務局と委員会の設置を明記、第5条の「役員」には事務局長を追加、第18条には事務局の構成と事務局員を明記、こうやって高田区規約と企画書とを連携させて活性化の基本構想と位置づけたものでございます。 ◆3番(大石元則君)  今の説明で、今の企画書は高田地域におけるグランドデザインの位置を成すんじゃないか、これを機能させれば、また未来が開けるんじゃないかと理解しました。 さらに、健康長寿課のほうでも、五つある委員会の中で福祉委員会にも関与されているのが分かりました。密に連携を取りながらやっていただければと、今、思いました。 それでは、この企画書と地域おこし協力隊、先ほど説明のあった集落支援員の関連づけはどうなっておりますか。 ◎高田支所長(坪井辰実君)  事務局長と各委員会の委員長6名が集落支援員です。しかしながら、それぞれ仕事をお持ちですので兼務となります。 地域おこし協力隊の位置づけは、区の規約の全面改正で設けた高田区事務局員として、事務局長の活動、各委員会の活動を補佐し、最低でも2名が必要と考えています。 ◆3番(大石元則君)  確かに、地域おこし協力隊の方が活躍の場を事務局員として活躍の場を設けられたことはうなずけるところであります。地域おこし協力隊員の活動が組織の中で円滑に機能するように願っております。 さて、地域おこし協力隊と集落支援員との違いはどこにあるんでしょうか。 ◎高田支所長(坪井辰実君)  活動の内容そのものには大きな違いはないと考えています。共通する点が多くございます。しかしながら、地域おこし協力隊は都市部と外部の人材を登用、集落支援員は地域の実情に精通した人材が望ましいと総務省の指導になっています。活動期間については、地域おこし協力隊は3年間で、延長はございません。集落支援員につきましては、活動期間の制限はございません。兼務することも可能となってございます。それに、市への財政措置も違います。令和3年の総務省通達では、地域おこし協力隊は1人当たり470万円、集落支援員は430万円が上限です。集落支援員の兼務は1人当たり40万円が上限です。 ◆3番(大石元則君)  詳しい説明、ありがとうございます。 さて、それでは、その地域おこし協力隊と集落支援員が高田地区において活動されるということですけれども、具体的な内容はどのようなものになるのでしょうか。 ◎高田支所長(坪井辰実君)  集落支援員として、事務局長、各委員会委員長が活動を行っております。 その活動内容につきましては、毎年第1四半期に業務運営方針というものを立て、それを区の総会で承認いただき、1年間活動します。例えば、福祉委員会と防災委員会の合同で、昨年同様に高齢者に向けたレスキューポットの配付を行い、また今年度からは、全世帯に向け、レスキューポットの機能を兼ね備えた懐中電灯の配付を行う計画でございます。 このように、それぞれの委員会が活動し、それを全面的に補佐するのが地域おこし協力隊でございます。 そのほか、今活動している地域おこし協力隊員は、狩猟免許保持者でございますので、地区の有害鳥獣駆除や区民が行う獣害対策、例えば電柵の設置等の指導も行っています。 ◆3番(大石元則君)  先ほど地域おこし協力隊としてもう1名採用されるとのことでありますが、その方の活用方針なり、見込みなり、お聞かせいただければと思いますが、いかがでしょうか。 ◎高田支所長(坪井辰実君)  区役員会との最終面接がこの17日に行われる予定となってございます。 区としての判断がまだですので、現時点で詳細にはお答えしかねますが、年齢的にも35歳前後ですので、事務局長補佐的な立場で頑張っていただきたいと思ってございます。あとは、彼自身が高田の活性化に向けどのように活動したいかによります。 例えば、先ほども申しましたけれども、今の協力隊員は有害鳥獣関連で貢献したいと考えていますし、現にその活動を積極的に行ってくれております。この1名が追加されることによって、当初、先ほど説明しました企画書どおりの体制が確立されることになり、地域活性化に向けた活動がさらに促進できるのではないかと考えております。 ◆3番(大石元則君)  今の説明を聞いて、現在活動されている地域おこし協力隊の方が、鳥獣害被害が頻繁に起こっている地域において、自ら狩猟免許を取り活動されている。高田地区の皆さんにおいても心強い存在であると思われます。 また、今の説明でもあるように、もう1名を採用される予定があるということで、ぜひ実現していただきたいものと思います。 地域おこし協力隊は活動された後、できれば新宮市に踏みとどまっていただけるような流れもこれから必要だと思います。その前に、まず地域の皆さんと一緒に、高田の振興を一緒になって取り組んでもらえるよう頑張っていただきたいものと思います。 ただ1点、集落支援員の方は地元の方々が受け持たれていると思います。新たに来られた地域おこし協力隊の方々にとって、コミュニケーションの点において心配はないのでしょうか。いかがでしょうか。 ◎高田支所長(坪井辰実君)  まず、地域おこし協力隊の募集に当たっては、市が率先するというよりは、高田区、区民、先ほどの勉強会重ねた主立った方々、それと高田区の役員会、この方々によって募集して、応募を受けて、最終面接、3次面接と言いましたが、それまでにも2回、第1次の書類審査、第2次はZoom面接、そして今回対面の3次審査。これは全て、高田区の役員会なり各委員長が率先してやって行ってくれております。そういう意味合いで言えば、採用するまでにいろんなコミュニケーションも図っておりますし、そういう点では心配ないのかなと思っております。 ◆3番(大石元則君)  分かりました。ぜひ、安心して暮らせる高田をつくるために、皆さん協力してやっていただきたいものと思います。私も、改めて高田の振興を願ってやみません。 さて、高田はとても自然豊かなところであります。ただ、全国的に見ますと、いろいろな各地域、市町村では試みがなされています。ある方が一生懸命取り組まれて構想を持っておられた方のお話を伺って、私も少なからず、ある意味感動いたしましたので、皆さんに少しでも披露できて、何かの手がかりになればと思い、少しだけ紹介させていただきます。 那智勝浦町の国道沿いにはコスモスを植えて皆さん楽しまれております。ぜひ、高田においては、春はシバザクラ、高田の渓流沿いには紅葉の紅葉、それは秋ですね。もう既に冬には椿が何本かそれなりに植栽されているようですけれども、そういった高田の自然を背景にした花いっぱい計画と申しますが、何か心が和むような、みんなが楽しめるような、確かに遊具も必要なんですけれども、例えば、今回問題になっている産婦人科医の問題についても、高田でもっとリラックスして、もう本当に新宮市から離れたくないなというような高田であれば、また別の価値で皆さんと一緒に、一足飛びには無理でしょうけれども、イメージとして持っていってもいいんじゃないかと思われます。 例えば、ここにそれなりの、シバザクラのそれなりに、これは花咲かじいさんじゃないですけれども、それなりのマンパワーでもって長い年月をかけて植栽された実績がございます。高田の渓谷においては、この写真にありますように、紅葉が秋にはきれいに映える場所でもあります。ぜひ地域おこし協力隊の皆さんが活躍できるような場、市民の皆さんが憩えるような高田になるのを、本当に切に願っております。 あと、雲取温泉水なんですけれども、過去には糖尿病によく効くと、天台烏薬もそうですけれども、そういった事案もございました。まだまだ高田には数ある資源が、宝物がたくさん残っているように思います。その宝に磨きをかけることによって、きっと高田の振興にも少なからず寄与してくれるものと思います。ぜひ私も皆さんと一緒に協力関係を築き上げていって、高田地区の危機を、ぜひ何とかよい方向に持っていけるようにしていきたいものと思います。 そこで、市長、どうか蜂伏から高田へ向けて風穴を開けていただきたいと思います。新しい新宮市の幕開けを田岡市長の手で成し遂げていただきたいものと思います。これからの田岡市長の御活躍をお願いする意味でも、田岡市長の御答弁を、御見解をお願いしたいと思います。 ◎市長(田岡実千年君)  先ほども答弁させていただきましたが、蜂伏から高田への道路は県道ということで、まず基本は引き続き県にしっかりと要望していくということであります。これ、なかなか一市長の力だけでは実現が困難でもありますので、皆さんと一致団結して実現に向かいたいと思いますので、どうか議員におかれてもよろしくお願い申し上げます。 ◆3番(大石元則君)  ありがとうございます。 私が今回取上げさせていただいたのは、全然夢物語じゃなくて、北山地域においては立派な道路が完成間近であります。私の年齢ではその夢は夢のままで終わるかもしれませんが、少しでもその礎になればと思います。 元に戻りますと、実は、誕生花にはいろいろありまして、ナンテンという話もあります。ナンテンは難を転じる縁起のいい草木です。ちなみに、花言葉は「私の愛は増すばかり」です。今、私の愛は新宮市に注がれております。そして、今日、誕生日を迎えられる皆さん、本当におめでとうございます。よいことが続きますように祈念して、私の久しぶりの一般質問を終わらせていただきます。--------------------------------------- △延会の宣告 ○議長(榎本鉄也君)  お諮りいたします。 本日は、この程度をもって延会いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(榎本鉄也君)  御異議なしと認めます。 よって、本日はこれをもって延会とすることに決定いたしました。 本日はこれにて延会いたします。 △延会 午後4時05分...